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たからものnote

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素敵なクリエイターさん達の素晴らしいnoteをまとめています♬
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#エッセイ

#そのへんの3cm vol.342 #キムネクマバチ のメス正面の図

本当にほしいもの

温泉旅行にいった帰り、有名な神社に立ち寄りました。 参道を行くと、上杉鷹山(1751~1822)の詠んだ歌がありました。 心打たれて、しばらく石碑の前から動けませんでした。 こんな人、みたことない。こんな人、いるんだ。傷つくことがあった後だったので、なおさら響きました。 この人になら、どこまでもついていきます。と言いたくなる。 貧しい藩で、たいへんな苦労があったけれど、家臣とも民とも信頼でむすばれて、大飢饉のときに一人も餓死する人を出さなかったそう。 人がほんとう

たまごのプリンの大冒険。

愛とは何かを問われたとき、一番に思い浮かぶことは「おいしいものを一緒に食べたい」ということだ。 小学生だった頃、給食で出てくるプリンが大好きだった。 そのプリンが献立に入っているときは一週間前くらいからそわそわが止まらずに 前日から当日になれば、食べ終わってしまうこととの恐怖と戦い。 プリンひとつで、それはそれは感情を掻き乱される日々を過ごしていた。 無事に食べ終わったその日家に帰れば、今日もプリンはおいしかったという話をする。 母親は「そんなにおいしそうなプリン、食べ

息子の声の演技に泣いたよ 幸せをありがとう

息子が劇でとある役を演じた。 当日のカメラ撮影は禁止。 わたしは弱視で視力が0.01~0.02ほどしかないので、カメラを使って拡大しないと離れているとよく見えない。 じゃあ特別にお願いしたら?と思う人もいるかもしれないけど、わたしはたくさんいる他の保護者に誤解を与え、不信感を抱く人がいたとしたら、その人が当日楽しめなかったら嫌だなと思って、相談して一番前で見ることを決めた。後日DVDももらえるし、当日はわたしの見える範囲で息子をしっかり見ようと心に決めた。 でも、わた

クリスマスに思い出す

早いもので十二月は三分の一を終わろうとしています。 月が変わる前から街を歩けば、クリスマス一色です。 流行り病で皆さんが我慢していたいろんなものが膨らみ、弾けているようにも思います。 私が子どもの頃に今ほどクリスマスだからといって各家庭が、街中が大騒ぎまでしていたのか記憶にありません。 ケーキに興味はなく、サンタクロースよりも年始で我が家に酒を飲みに来る、お年玉をくれる父の会社のおじさんたちのほうが好きでした。 でも、毎年母が、勤めていた病院に出入りしている食品納入業者か

結び目が生まれる瞬間

マンションの玄関を出て左へ少し歩く。工事現場前に、青い服、ヘルメットで、メガネをかけたおじさんが立っているのが見える。「あ、今日もいる。」そう思う心の中は、少しだけあたたかい。 その場所で工事が始まったのは3〜4ヶ月ほど前だったか。もしくはもっと前だったか。正確には覚えていないけれど、季節が1〜2つ過ぎたのは記憶している。 そのおじさんは付近の安全管理をする警備員なのだろう。通行人の交通整理をしたり、高所で工事をする時間帯は少し離れて通るよう誘導したりしている。私は、駅や

そこにあるもの

先日、宅配牛乳のモニター案内が来た。 時々やってくるそのお願いは、 うちは注文しません!といくら跳ね除けても 飲んでアンケートを書くだけで良いので。 と強行だ。 牛乳や健康にいいと言われる アルファベットやカタカナが溢れたラベルが ついた乳飲料とともに玄関に置いていかれる。 私が子供の頃、実家は牛乳配達と、駄菓子屋で生計を立てていた。 牛乳瓶を見ると、裏のお宅に私が三輪車の後ろに牛乳を乗せて配達していた姿が蘇る。 すごく褒められて得意になった。帰りにおやつ

オンリー・ワンでなくホンモノを

私が、購入する際に最もこだわるものは、米だ。 それは、祖父母が米農家だったことにある。 将来は自分で米を作るぞと意気込んではいるものの、まだまだ遠い夢だ。でも、いつかは良い米を作りたいからこそ、米の品種や作られる過程や、米の美味しさにこだわった生産者の方のものを頂きたいと思い、とことん調べて購入するようにしている。 一昨年から米を分けてもらっていた農家の方と、最近、少し残念なことがあった。 その農家の方は、とある雑誌の記事で知った。 旦那さんがお米作りをはじめ、様々な農

何でもない日の墓参り

「だいぶ耳も遠くなって、電話してもちぐはぐなんだよ。俺達は今年は行けないから、お前が時間がある時に、墓参りがてら様子を見てきてくれないか?」 「お安い御用だよ。」と了解した。 電話の相手は父だ。 若き日の父が、嫌でたまらなく飛び出した 生まれ故郷のほど近くに私は嫁いでいる。 因縁、引き寄せ、巡り合わせ。 いろんなことを人に言われたが、 私はばあちゃんに呼ばれたと思っている。 ばあちゃんの帰りたかった場所に 私が代わりに帰ってきた。そう思っている。 私が住む

『白い頭のきみへ』

そのまま まだあった 白いまあるい ふわふわした頭 風に揺られてゆらゆらと きょとんとした仕草 絵になるあの子 何を思うのか今日も 青い空を仰ぎ 周りの子達と肩を並べて ウェーブでもしているように 揺れ動いている じっとその場にいる それを教えている 飛ばずに耐えているのか 離れずにいる 周りには友達がいない 全く気にする素振りを見せずに ゆらゆら揺れている 白い頭のきみ 白い綿毛のたんぽぽ まだ飛ばずに残っていた 1本も飛ばさずま

夏の始まりのきおく

令和3年7月11日日曜日、大阪の郡部で仕事を終え、朝を迎えた。 前日の雨は上がり、蝉の鳴き声が聞こえる。 まだ梅雨明けは先であろうに乾いた空気もそれを感じさせる。 早いものであと二週間もせぬうちに東京オリンピック・パラリンピックが開催されるらしい。 子どもたちには楽しみの夏休みはいつも通りにやって来るのであろうか。 これまでの流行り病への対応の変則授業でいつのも夏休みとは違うのだろうか。 私にとって7月20日は特別だった。 とにかく夏休みは7月20日に始まるものであった。

日々育児 おじぎそうを育てる

6月11日 こんにちは!育児精励中のshimaikuです。夏のような、暑い日が続いていますね。今日の朝は、雲ひとつない快晴でした。 今日の息子。グダグダとしながらも、幼稚園バスに乗って行きました。嬉しい事に、毎日、楽しそうに通っています。 栽培日記 おじぎそう 息子の教材で、おじぎそう を育てています。息子は、教材が届く前から「ぺちゃりん」と名前をつけて、楽しみにしていました。 5月24日 息子は、待ちきれず、教材が届いて早々に「たねまきしたい」という。気温的にどうなの