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snafu_2020
本当にほしいもの
温泉旅行にいった帰り、有名な神社に立ち寄りました。
参道を行くと、上杉鷹山(1751~1822)の詠んだ歌がありました。
うけつぎて
国の司の身となれば
忘るまじきは
民の父母
(藩主となった今、民をわが子と思い仕事にあたる覚悟です。)
心打たれて、しばらく石碑の前から動けませんでした。
こんな人、みたことない。こんな人、いるんだ。傷つくことがあった後だったので、なおさら響きました。
この人になら、どこまでもついていきます。と言いたくなる。
貧しい藩で、たいへんな苦労があったけれど、家臣とも民とも信頼でむすばれて、大飢饉のときに一人も餓死する人を出さなかったそう。
人がほんとうのほんとうに求めているものは、こういう心の安心、信頼なんじゃないかな。と思った冬の日。
・・・・
*この和歌が見つかったのは、鷹山が亡くなってから100年後。神への誓いとして、だれにも見せることなく神社に奉納していたものだそうです。
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