ゆっこ|yukiko yamada

日常の中で感じたこと、考えたことを書いてます。書きながら考えてます。興味あるテーマは「…

ゆっこ|yukiko yamada

日常の中で感じたこと、考えたことを書いてます。書きながら考えてます。興味あるテーマは「対話」や「聴くこと」。心をつかむ文章を模索中。教育関係NPO勤務|教育・福祉系のウェブマガジン執筆・編集|元幼稚園教諭|フォローいただく際はぜひnoteを読んでからお願いします😊

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受け取れなかった言葉

時の流れで色褪せるものもあれば、色づくものもある。 おうち時間が長くなり、部屋の居心地の良さを求めるようになった。家具の配置を変えたり、好きなデザインの雑貨を置いたりと、しっくりくる空間を目指している。特に最近は目につかない場所の片づけにも勤しんでいる。 クローゼット。…というより押し入れか。上は洋服類、下は行き場のない物が詰め込まれている。手前の物を出すと軽く雪崩が起きた。ああやっぱり。いったん外に出して整理しよう。よいしょ、よいしょ。やっとこさ一番奥の箱が出てきた。こ

    • ためらう気持ちも受け止めて

      「行ってしまえば楽しいよ」 そう無責任に人は言う。そりゃ行ったら楽しいのかなって頭ではわかるよ。でも「行ってしまえば」のハードルが高いんだって。行った後のことよりも、今ここで踏み出すことに勇気がいるんだよ。 先日、仕事でアスレチックのイベントを開催した。そこへ初めて参加した子どもがいた。その子はお母さんから離れることが嫌で、やっぱり行かない、お母さんといる、と泣いちゃってた。 自己紹介をしたり、アスレチックの楽しさを伝えて、少し気持ちが落ち着いてきた。「行っちゃえば楽し

      • 子どもとの関わりで大切なことは、子どもが教えてくれた

        これまでの仕事やボランティアを通じて、いろんな子どもと出会ってきた。何人くらいなんだろう。1000人は超えるのかな。もっと多いかな。その中には1回きりの出会いも含まれるから、継続的に、あるいは深く関わった子の数は少なくなるけれど。 子どもとの関わりに一つの正解はない。 もっと言えば「正解」そのものがなく、何が正解なのかはその子にしかわからないし、その子自身も今の時点では正解かどうかはわからない。のちのち大きくなったときに、ああやって関わってもらえてよかったと、逆にああやって

        • 書きながらもがく

          何かを書きたいな。何を書こうかな。そう考えて30分くらいたってしまったので、とりあえず書き始めてみる。 毎日書いてたときに比べると、書きたいこと、伝えたいことが思い浮かばない。毎日書いていたからこそ、感じることや思うことが自然に増えていったのかもしれない。たまごが先か、ニワトリが先か。 じゃあ書かなくてもいいんじゃ?とも思うけれど、他の人が書いているのを読んだり、昔の文章を見返して、「何となく」書きたい気持ちになっている。でも書きたいのに書きたいことがない。おかしな話。

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          プラスを共有し合う

          一つひとつこだわって選んだであろう家具や雑貨、整えられた部屋、食欲をそそる料理、美味しそうに見せる食器。観葉植物の緑や、花瓶に生けられた花たちが、部屋をパッと明るくする。 最近、暮らし系のyoutubeをよく見る。見てて何が楽しいの?と聞かれると難しいが、なぜかぼーっと見てしまう。 そこに出ている人たちは、だいたい顔を隠している。個人を特定されたくない、副業が禁止されてる、より暮らしに視点があたるように…などなどいろんな理由があるのだろう。私だってもし動画を出すとしたら顔

          プラスを共有し合う

          朝への憧れ

          最近、早起きをしている。早起きと言っても6時半くらいなのでそこまで早くもないのだけど、私にしては偉大なる一歩だ。 ずっと早く起きれないことに悩んでた。 平日はゆっくりめ出勤のため、早く起きればゆとりがもてる。その時間にやれることは多い。youtubeで朝活ルーティーンを検索し、こんな優雅な朝を迎えたい!と意気込む。 でも結局、お布団に負ける。ああ今日もダメだったと落ち込む。目覚ましを遠くにしたり、部屋の外に置いたりしてもダメだった。睡眠時間がそもそも足りてないから起きら

          あたたかいケトル

          白地をベースに、取っ手と蓋を開けるボタンは赤。スイッチを押すと青くなり、少したつと”ざざー”と水が沸く音が聞こえ始める。ぶくぶくぶく…”に変わり、スイッチが”カチッ”と戻ったら、できたよの合図だ。 先日、電気ケトルとお別れをした。一人暮らしを始めたときから使っていたから、もう10年近くになる。その間一度も壊れずに、ほぼ毎日働いてくれていた。 最近youtubeで「暮らし」「インテリア」をテーマに動画をよく見ている。出てくるケトルはみんなおしゃれでスタイリッシュ。今のケトル

          あたたかいケトル

          大切なのは、何が大切か忘れないこと

          ある子は、朝、お母さんと離れるときに不安顔。泣き出して、行きたくないと言う。ここにいるから大丈夫だよの声を聞き、おそるおそる部屋の中へ。周りの様子を見つつ、ここは安心できる場所なんだと思えると、少しずつ笑顔が見え、ぽつぽつと話し始めてくれる。 ある子は、何かを作ることが大好き。その子が作ることが大好きな気持ちを尊重し、困ったときはサポートする。全体でお話を聞くのは少し苦手だけど、もう疲れちゃったと言えること、自分なりにリフレッシュできる方法を持てていることはすごい。 ある

          大切なのは、何が大切か忘れないこと

          感受性は磨いていける

          もう5~6年前になるか、友達とある映画の話をしていたとき。この映画にはこういうメッセージが込められてると思うんだよね、と話したら「そんなに考えながら観たら疲れそうだね」と言われたことを、よく覚えてる。別に皮肉ではなくシンプルにそう思ったのだと思うが、ちょっぴりショックだった。 映画、ドラマ、音楽などの芸術…といってよいのかわからないけど、それらをエンターテイメントとして捉え、単に楽しいもの、息抜きやリフレッシュできるものとし、日常の中に溶け込ませることも全然いいと思う。何か

          感受性は磨いていける

          よかったこと貯金

          予定よりだいぶ遅く起きる。やばっ、と慌てて動き出す。 久しぶりにシーツと布団カバーを洗う。洗濯機がゴウンゴウンと動く間、朝食を簡単に済ませつつ来週のお弁当に必要な炊き込みごはんの準備。材料をセットして、あとは炊飯器くん、任せたよっと。 窓を開けるとひんやりした空気が入ってきた。昨日よりはやわらかい寒さ。公園のベンチに座ってるおじさんが見える。何考えてるんだろうなと思いながら、急いで掛け布団を干す。 シーツの洗濯が終わった。最近買ったくるくる干せるハンガーを使ってみる。な

          よかったこと貯金

          「知らないこと」への欲

          「広く浅く」と「狭く深く」を比べると、「狭く深く」の方が何となくいいイメージをもたれているような気がする。広く浅い人間関係よりも、狭く深い人間関係の方がいい。広く浅い興味よりも、狭く深い興味の方が価値がある、と。 本当にそうなのだろうか。 確かに「広く浅く」はつまみ食いのような、いいとこどりをしてるようやイメージはある。人や物事の深い部分、本質まではたどり着いていない、表面だけさわっているような感じ。 私もどちらかというと「狭く深く」を好んでいた。特定の人と関係を深めて

          「知らないこと」への欲

          書くことは宝物を残すこと

          2023年12月はじめから、小さなノートに日記を毎日書いている。就寝前、ろうそくの灯りのもとで、お香を炊きながら。手書きで日記を書く習慣からずいぶん遠ざかっていたので、ここまで続いてることに自分でも驚いている。 どうして続けられてるんだろう。 たぶん、ノートが小さいこと。掌に乗るサイズ感で、1日1ページ。買うとき、”毎日を気軽に記録する”というコンセプトが目に留まり、書くスペースがそもそも小さければ、ハードル低く続けられるんじゃないかと思った。 日記じゃなく、TODOを書

          書くことは宝物を残すこと

          意志の先に、変化がある

          気づいたら12月31日。2023年最後の日。 ここ数年、年末には1年のふりかえりと翌年の抱負を書いていたけれど、ガッツリ書く気持ちにならないので別の機会に。今日はつらつらと、今思うことを書いてみます。 今年、結婚しました。 3月に入籍し、4月から一緒に住み始め、夫婦で初めての年越し。大きな変化があった年ではありますが、変化に伴うストレスのようなものはなく。穏やかに、心落ち着いて毎日を過ごせています。それは居心地よくいさせてくれる夫さんのおかげかな。 12月初めには結婚

          意志の先に、変化がある

          想像に飲み込まれない

          あの人は今、どんな気持ちなんだろうか。それはどういうわけで、そういう気持ちになっているのか。こうかもしれない、ああかもしれない。私のせいな部分もある?でもこっちの人はこう思ってるかもしれなくて。 人の気持ちを想像しようとして、書いてみるときりがないことに気づく。考えたって、想像したって仕方ない。実際のところはその人に聞いてみないとわからないし、同じ物事を見ても感じることは人それぞれ。全員の気持ちに配慮することは無理だ。 想像しようとする中で使う言葉や態度には、やわらかさや

          想像に飲み込まれない

          「やってみたい」を掬い上げる

          ラピュタの冒頭でパズーが吹くラッパの音が、ふと頭の中で鳴った。 あ、トランペット吹いてみたいかも、と思った。金管楽器はやったことないけれど、できるかな。 ギターも弾いてみたい。弾いたことはある。1年だけクラシックギターをやっていたから。でもyoutubeで出てくるような、弾きながら歌うような人たちのように流暢には弾けない。いろんなコードを覚えて、自分が弾きたい曲が演奏できたら楽しいだろうなぁ。コードを押さえるあの手、指の動きがカッコイイ。 アカペラもやってみたい。楽器が

          「やってみたい」を掬い上げる

          情景を広げる言葉

          電車の中で、ひときわ目を引く広告がある。それはもう、何度も目にしたことがある。何度目にしても、いちいち感心してしまう。 京王線の高尾山の広告だ。この日見かけたのは夏編だった。 シンプルなのに、力強い。シンプルだからこそ、力強いのか。 高尾山は一年を通して魅力が溢れてる場所であること、夏はいろいろな自然の音が聞こえることが、このコピーを見るだけで伝わってくる。 どうやって作るのだろう、と考えた。「夏の高尾山の魅力が伝わるようにしてほしい」という依頼があったとして、高尾山

          情景を広げる言葉