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イタリアに住むべき理由

こんにちは、日伊通訳マッシ(@massi3112

今日は知られてるような知られてないような内容について考えていきたい。
以下のツイートを書いて話題になったから、Noteでそれそれの項目を詳しく書きたいと思う。言うまでもなく、どこの国でもメリットとデメリット、短所と長所、ストレスが溜まることとリラックスできることがある。料理が美味しいとか、歴史的な街が多くて綺麗とかは別として、人の精神に対する内容を優先する。

我慢せず、言いたいことを口にする
イタリア人はとにかく思ったことをすぐに口に出す。自分の意見があればすぐに言うし、相手の意見を読んで合わせることはほとんどない。自己主張が強くて自分の意見をしっかりと持っていて、意見は相手に伝えるものだという考え。はっきり話してすっきりできるので、オススメ。
日本ではこういう人は協調性がないからデメリットとして捉えられるけど、イタリアでは逆に意見をしっかり主張しないと個性がない人と思われてしまう。

いつでも冗談タイム
イタリア人の性格として、陽気な人が多い。人生は楽しむべきものという考えなのでいつも明るく冗談を言いながら過ごす。会話の中でも必ず冗談が入るため、なかなか進まないこともある。とにかく楽しい時間を過ごしたいし相手にも過ごしてもらいたいので、もし会話中に相手が楽しくなさそうな表情が見えると緊張する。なんとしても笑ってもらいたいから、さらに冗談がはずむ!そして相手の笑顔が見えると、こっちが幸せ!
もしイタリア人に静かにして欲しければ、夜寝静まるのを待つしかないのだ。

嫌だったらはっきりNOを言う
先の話でも出たが、イタリア人は自己主張が強い。NOを言えるのは無理する必要がないので楽だ。違うことは違う!したくないことはしない!嫌なことは嫌!はっきり伝える。場の空気を読むことはしないし、例えば「空気を読んで」とイタリア人に通訳したとしてもまずイタリアではない文化なので訳するのが難しい。訳せたとしてもきっと伝わらない可能性がかなり高いが。伝わったとしてもきっとこう言うだろう。
「NO!!」

会うたびにキスとハグ
特に親しい関係でなくても、頬と頬を合わせて挨拶する。軽く抱き合ってほっぺも触れ合う。相手の存在を近くに感じるので、親密になりやすい。日本ではこの文化がないのがちょっと寂しく感じる時もある。小さい頃からずっとスキンシップの嵐の中で生きてきたから、キスやハグは当たり前だ。
日本在住12年の僕は、最近ではイタリアに行くとお母さんや友達から熱烈なスキンシップを受ける。その度に久しぶりすぎて緊張してしまう。お母さんから「なんだか冷たいわマッシ。」と言われた時は僕は日本人になってきてるかも!と感じた。

喧嘩してもすぐ仲直りできる
自己主張が激しいのですぐ言い合いになる。日本人どうしなら絶対手が出ていると思われるくらい激しく言い合う。絶対に自分の意見は曲げられない!
とにかく自分たちの意見を言い終わったら、先ほどの雰囲気が嘘のように楽しい空間に戻る。さっきはさっき、今は今。喧嘩してもその空気や気持ちを引きずらない。

毎日マイペース
マイペースで気まぐれな人が多い。自分がどう過ごすかはその日の気分によって決まる。今の気持ちがは何が欲しいか、それによって駅まで歩いて自転車で行く時もあれば歩いて行く時もある。すべては気分次第なのだ。慣れると、自分のやりたいことをしやすいし思った通りに動けるのでストレスが溜まらない。
自分のタイミングで行動したり判断したりすることが多いので、もしイタリア人と過ごす予定がある人は気をつけたほうがいい。振り回されないようにご注意を。

遅刻しても大丈夫
マイペースとはまた異なる話。イタリア人は、時間にルーズな人が多い。
会う約束が1時なら、大体会うのは1時40分から2時の間だ。相手が遅れていても気にしない。何かの理由で遅れているのだろうと思うだけ。時間は目安でしかなく、大事なのは会うことだ。
日本だと遅刻はご法度。その人の信頼にも関わることだから、時間を守ることは人として当たり前の感覚。電車やバスの時間の正確さには、驚かされる。イタリア人のお客様を案内する時は、まず初めに言うのが「日本では時間を守ることがビジネスを成功させる上で最も重要だ」ということ。

謝らなくても失礼ではない
イタリア人は、自分の意見は正しいという考えの人が多い。僕は僕、あなたはあなたの考え。意見が違うことが当たり前だから謝らない。なぜ謝らないといけないか?と言われてしまう。
逆に日本と違って、マナーに対してはきちんと謝る。満員電車で足を軽く踏んでしまう、歩いていて肩がぶつかる、そういう時は日本だと何も言われないことが多いが、イタリアではきちんと目を見て謝る。
カップルや夫婦の喧嘩の場合も謝ることは少ないが、男性の方が冗談を言って笑わせて相手の怒りを鎮めることはある。解決にはなっていないが、相手の笑顔を見れて一安心だ!

自分らしく過ごせる
シンプルな性格のイタリア人なので、楽しい時は笑う、怒る時は激しく、悲しい時は泣く。素直に感情を出す。裏表がないのでとても分かりやすい。
言いたいこともシンプルに言うしややこしいことは嫌う。考え方も複雑ではなくすっきりしている。
自分らしく存在するのは人生を楽しむ上で最重要なので、相手に対しても受け入れやすい。人々を愛し、自分も愛することをみんなが大切にしているので、ありのままで過ごしやすいのだ。
僕から見ると日本人は考えすぎる部分があるので、もし疲れた時は思い切ってイタリアに旅行に行くのはオススメ。きっとイタリアはあなたを楽しませてくれるはずだ!

その時その時考える
よく日本では対策や措置などの言葉を目にするが、イタリアではまず行動してみて何か起こったらその時問題を解決するというやり方が一般的だ。効率が悪く見えるかもしれないが、何か起こった時のことを考えるよりもまず動いて、起こった問題を解決するほうがイタリア人にとっては合っているのだ。今を考えて行動しないと、時間が無駄になってしまう。様子を見ながら先に進もう!どうなるかなんて、先のことは誰にもわからないのだから。
イタリア人の口癖は「Boh vediamo.」(じきに分かるさ。)

もちろん人によるのですべてが当てはまるわけではないから、それを踏まえて読んで楽しんで欲しい。

Massi

みなさんからいただいたサポートを、次の出版に向けてより役に立つエッセイを書くために活かしたいと思います。読んでいただくだけで大きな力になるので、いつも感謝しています。