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心理現象と量子論

近年、スピリチュアルな話題の中に、量子論的な話が登場することが多い。例えば、引き寄せの法則を波動性で説明しようとしたりする。しかし、量子論的な波動性とは、確率論的な話であって、池に投げた石が作る波動とはまったく異なっているのだから、随分無理な話をしているように思う。

もっとも、MITで物理学の博士号を取得したのちにチューリッヒでユング心理学を学んだミンデルは、心理的な現象を量子論で説明してきた。近年ノーベル物理学賞の受賞対象となった量子もつれなどについても検討している。ミクロな現象を説明する量子論をマクロな現象である心理学に適用することはそもそも無理なことで、あくまで、心理現象を理解するための喩えとして量子論を用いるのであろうけれども、興味深いことだ。

心理は脳を中心とする身体を媒体として形成されるものだから、心理と物理の間には何らかの関係性を見出すことができるはずだね。

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