感嘆のため息
生まれて初めて取り組んだ“刺繍”。
ついに、完成。
クオリティーはともかく、終わった後の喜びと達成感。
「はーーーっ」と
自然と感嘆のため息が出た。
記録しておこう。
こう見えて、6種類以上のステッチを学ぶことができた。
空いた時間に、コツコツ。チクチク。
知らないうちに、知らない場所でタマ結びができていたり、
花の部分を、葉っぱと勘違いして“緑色”で仕上げてしまったり、
シンプルに、針に糸が全然通らない日があったり…
それなりに、色々なトラブルを乗り越えて完成した。
完成した作品は、たったの布切れ一枚だけれど
1人で取り組んでいると、声を発することもなく、割と孤独な作業だったので
一人旅から帰ってきたかのような達成感と成長を感じている。
さあ、楽しみなのはこれからだ。
無地のものに刺繍してみたいという気持ちが一層強くなった。
例えば“洋服”。
無地のトートバッグ
無地のTシャツ、ブラウス、ワンピース
無地のスニーカー
無地の帽子
“雑貨”もいいかもしれない。
無地のティッシュケース
無地のポーチ
無地のブックカバー
…
夢が広がっていく。
色々なデザインを見る中で、私は“植物”の刺繍が好きだということに気づいた。
“動物”や“文字”も上達すれば、他のところでも使えるかもしれない。
新しいステッチや、自分でデザインすることができたら、とても楽しそうだ。
コツコツ。
チクチク。
ワクワク…!
最初は無心になることを目的として始めて
作っても完成後の活用は考えていなかったけれど、
やはり何事も、新しいことに取り組むことは決して無意味ではなさそうだ。
こうして好きな物事に繋がった、でもよし。
結果、つまらなかった、でもよし。
「取り組んだ」という事実だけで、
自分に“感嘆のため息”という形で
最高の自己肯定のプレゼントができる。
それにしても
地道な作業の末のこの達成感は、病みつきになりそうだ。
立派な趣味として胸を張って“刺繍”と挙げられる日を目指していこう。飽きるまで。
2024.2.19
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