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きっかけって、なんだろう。[ひとりごと]

おはようございます。真白けいです。
突然ですが、僕には悩みがあります。見習いのクセに、って思わないでください…。むしろ、見習いだからこそかもしれません。

きっかけのない悩み

それは、パティシエを目指したドラマティックなきっかけがないことです。
尊敬する偉大なシェフは、インタビューで「きっかけは?」と聞かれた時に、みな一様に目をキラキラさせて答えます。
「友達の誕生日パーティーで食べたショートケーキに魅了されて」
「この世にこんなおいしいものがあるなんて知らなかった」
「衝撃を受けて、夢中になっていつの間にかパティシエになってた」

ズルいって、思います。だって、僕にはそんなイベント起こりませんでしたから。
あなたには、こんな経験ありませんか?どうでしょう?

いっそいつか有名になった時パクってやろうか。もしくはありもしない誕生日パーティーを作り上げてやろうか。
そんなことを考えては、心が空虚になるだけだって思ったりします。

気分が落ち込んでる時には、そのくらいのファーストインパクトを受けた人じゃないと一流にはなれないのかな、僕には挫折する未来が待ってるのかな、
なんて意味のわからない不安に陥ったりもします。

僕のきっかけは、幼い頃から母の趣味のお菓子作りを眺めて、ある時には手伝ったりしたことです。そんな大したもんを作るわけじゃありません。イマドキみんな作れるような、クッキー生地をお母さんが作って、ボクが抜く、それだけです

それを自慢げに友達に持っていくと、友達は無料でお菓子をくれるこいつをいいヤツだと思うのか、それともせっかく作ってきてくれたものを無下にはできないだけなのか、嬉しそうな笑顔を貼り付けてもらってくれます

僕はそれでずっといい気になって、お菓子の技術も大して進歩しないまま、でもこれが好きだから仕事にするんだって思い込んだまま、高校生になりました。同じような学力の子が集まる高校でのボクは、なんの変哲もない高校生でした。みんなはやりたいことがあって、才能もあって、でも僕は平凡でした

アイデンティティが欲しかった。ある日、スノーボールというクッキーを持っていきました。またみんなは笑顔を貼り付けて貰ってくれました。その日から僕はそういうヤツだと認識されました。

ならば僕はそれに応えなければいけません。知識も技術もないクセに、ちょちょいと調べたものを作って持っていって、できる風を装いました。

小さい頃からの思い込みは深くて、進路も結局はパティシエという道を選びました。

パティシエになると決めて、というか決まって、その状況から勉強して、本当に面白くて奥深い、歴史もロマンもある世界だと今は思います。

ただ、きっかけを問われると、なんだったっけってなります。エゴにまみれた、どうしようなく安いきっかけです。
いつかインタビューを受ける身になったとして、こんなこと話してるシェフは嫌でしょ?笑

きっかけのない見習いの、1つの解決策

ありきたりな開き直り方かもしれませんが、きっかけはいくつあってもいいのかもと思い当たりました。話せないきっかけがあるのなら、話せるきっかけあればいいと。

そして、きっかけはいつも、何かの始まりと共にあります。

僕はnoteを始めました。このきっかけは、堂々と言えます。
お菓子の世界の面白さ、奥深さをもっと皆さんに知って欲しい、と思ったからです。

おいしいパティスリーはたくさんあるのに、みんなよくわからずに食べている。
もったいないって思いました。

そして、見習いとして学ぶ中で僕が驚いたことや、納得したこと初めて知ったことは、
もしかしたら、熟練のパティシエが感じることよりも皆さんに近い感覚なんじゃないかとも思いました。

僕のリアルなリアクションをお届けします。共感して、笑ってくれたら、今よりもっとお菓子屋さんに行くのが楽しみになります
絶対ガッカリさせません。
だって、僕はこの世界が大好きですから。
ご一緒に、どうですか。

始めよう、僕は始めたよ

ドラマティックなエピソードがないなら、今から作ればいいじゃない。
あなたが、今、何かを想って始めたことは、それだけで最高のきっかけ話です。きっとドラマティックな展開が待ってます。
僕は、今、自分自身に、そうやって思ってます。

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