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【マインドセット】言われた通りに仕事をして怒られる理由

「言われた通りにちゃんと仕事したのに怒られた…」このような経験はありませんか?

怒られる理由として、”理不尽に怒る上司のせいだ!”と嘆く方もいるでしょう。

嘆く気持ちは分かりますが、残念ながら他人は変わりません
そんな上司に立ち向かうために、怒られずに仕事を進める方法を本記事で探ってみませんか。

自分が過去に怒られた経験も踏まえて、ノウハウをお伝えします。

なお、記事の後半では“クセのある上司と仕事を進めるコツ”もお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください 。

▼言われた通りに仕事をしてはいけないのか?


職種によっては「言われた通りにやらなければならない」仕事があります。

例えば、私の前職だった病院薬剤師には、
「処方内容に問題ないか確かめたうえで、指示通りに薬を集めてお渡しする」ことが基本的な能力として求められます。
人の命を扱うのだから当然ですね。
 
現職の公務員の場合は、

①いわゆる「役所仕事」と言われる事務仕事 
②自治体の施策を考える企画系の仕事 

が、あります。

前者の事務的な仕事の場合は、言われた通りに仕事をしても特に問題ないでしょう。ですが、後者の企画系の仕事の場合は、そうもいきません。

相手のニーズを、正しく理解して仕事を進める必要があります。

▼言われた通りに仕事をしたのに怒られる理由


理由は主に2つあります。

①上司とあなたの基準の間にギャップがある


よくあるダメな実例です。

「調べておいてと言われたから、自分は一生懸命調べたのに怒られた」

あなたの頑張りは、よく分かります。
ですが、その一生懸命調べることにより、仕事の目標はどれくらい達成しましたか?

そもそも本当に言われた通りに仕事をしたのでしょうか。


例えば、上司から

「このアンケート結果をまとめておいて」との指示が、おりたとしましょう。

あなたは、どこまで仕事を進めますか?

❶結果をまとめる(上司への報告なし)
❷結果をまとめて、上司に見せる
❸結果をまとめた上で、他に必要なデータや資料を集め、案を上司に出す

❶で留める方もおられるでしょう。

大学生の頃の自分であれば、❷で終わっていましたね。
もちろん、当時は鬼教員に怒られました。
 
仕事の大目標を達成するためには、アンケート結果を基に案を出して、次の仕事に繋げる必要がありますよね。他にも必要な調査項目が出てきたかもしれません。

「結果をまとめること」は、仕事の大目標を達成するための手段であってゴールではないのです。
 
上司からしたら、
「部下が結果を持ってきた。で?案は私が考えるの?」となるはずです。

となると、上司の基準は❸になり、上司とあなたの基準の間にギャップが生じているわけです。
 

②上司のニーズを把握しきれていない


上司は口にしていないだけで、あなたに求めていることは沢山あります

特に40代後半の上司は、"自分が若手の頃は、上司に聞かなくても自分で動いた"世代ですので、部下へ懇切丁寧に教える術を知るはずもありません。

「言わなくても分かるだろ」と思っているのです。

そこで、あなた基準で言われた通りに仕事をされると、上司は「なんで、こんなことまで教えないといけないのか…」とあなたへの失望、落胆が生じ、怒りがムクムクと膨れ上がるのです。

なお、怒る理由とその対処法については、こちらの記事も参考にしてください。

また、当然ですが部下の役職が上がるほど、上司が求めるものも大きくなり、評価が厳しくなります。

「それなりの役職に就いて給料をもらっているのに、気が利かないなぁ」
と、思っているのです。
 
そんな上司のニーズを捉えるためには、どうすれば良いのでしょうか。
 

▼言われた通りに仕事をして怒られない方法

①基準とのギャップを埋めるために、仕事の目的を考える


前提として、上司は表面的な行動の指示しか出しません

忙しい上司が、仕事の目的や背景だったり、現状の仕事をこなすことで、どう課題解決に繋がるかを教えてくれることは、まずないでしょう。

となると、自分で上司の隠れた意図を考える必要があります。
 
指示された仕事の目的を常に考えるクセをつけるのです。

調べることや資料作りがゴールではなく、それらの手段を用いて、仕事の目標達成のためにどう繋げるかまで考えましょう。

目標達成のために、何が不足しているかを考えて、不足しているものを補うと良いと思います。

仕事の意味や指示内容を自分で考えて、分からなければ、素直に上司に聞きます。必ず自分の案は持っておきましょうね。


さらに、上司や上の役職の方が、自分の仕事に関わる話をしていたら、耳をダンボにして聞き、理解するよう努めるのです。

そこには、仕事を進める上での課題、ヒントがちりばめられているはずです。話に入れそうなら、入っても構いません。

むしろ、話を聞いていなければ後々「話、聞いてた?」と嫌味を言われる可能性もありますので、要注意です。


「自分には直接言われていないから、関係ない」と、無関心を貫いていると痛い目にあいますよ。

実際、私は前職で、上司や幹部の話に積極的に参加しなかったため、後ほど大目玉を喰らいました。

②何をやるのかではなく、何を求められているのかを掴む事が重要


仕事の目的を把握したうえで、上司のニーズを捉えます。
指示した上司が何を求めているか観察しましょう。

具体的には、

・正確さ
・スピード感
・指示以上の成果があるか
・仕事の目標達成に繋がるか 

です。
 
そして、本気で怒られたくないと思うのであれば、

①上司への報告のタイミング
②怒られた内容
③怒られた頻度

を記録・分析しましょう。

そして、怒られる頻度が少なくなるような仕事の進め方の仮説を立て、実行・検証し、改善するのです。

また、怒られていない同僚の仕事をまねるのも一つの手です。

あなたの職場に、上司からのこと細かい指示がなくてもテキパキと動いて定時に帰る同僚はいませんか?
上司から指示されたことを、その同僚が

1.どんな問題意識をもって
2.どの程度のスピード感で
3.どの程度のクオリティに仕上げて
4.どう上司とコミュニケーションを取っているか

をよく観察し、まねるのです。

▼よくある上司の「これやっといて」


部下に全て丸投げの無能上司、あるいは部下に期待する上司、いずれも使いそうな漠然とした指示ですね。
今回は、後者の部下に期待する上司から言われたケースを考えます。
 
この言葉は、相手のコミュニケーションスキルを試しているようにも取れますね。
 
具体的には

・自分で考えて、分からなければ相談するか
・指示の意図を正確に捉えられているか
・指示以上の成果を出してくるか 

ここを自分で考えて動くのです。相手の反応を見つつ、
「達成したいことはなにか」を探り、先手を打つのです。
 
「指示の仕方が悪い!」は、一旦置いておきましょうね。
こんな曖昧な指示をする上司、ごまんとおりますので。

あなたがスキルをつけて、仕事を進めるしかないのです。
 
ちなみに、無能上司に「これやっといて」と言われた場合も、ゴールのすり合わせだけはしておきましょう。
後から、「そんな指示ではなかったのに」と余計な一言を添えてきますから。

▼言われた通りの仕事をしたのに怒られた場合の対処法


もちろん、自分は言われた以上の仕事をしているのに、怒る上司もいます。
こんな上司は要注意です。

・指示を忘れている
・日によって機嫌がころころ変わる

上司が理不尽に怒ってきても、仕事の大目標が達成されていればOKです。
その上司の怒りに、いつまでも振り回される必要はありません。

上司が、目標を達成するための案を全て持ち合わせているとは限りませんからね。

▼クセのある上司と仕事を進めるコツ


理不尽な上司や、仕事をしない上司…世の中にはいろんなタイプの上司がいます。

そんな上司達とは、自分から積極的にコミュニケーションをとり、相手に合わせる必要があります。
上司は、自分が報連相(報告、連絡、相談)ができないことを棚に上げて、部下のあなたに報連相を求めてきますから。

少しでも円滑に仕事を進める方法をこれからも発信していきますので、これからも参考にしてください。

▼まとめ

言われた通りに仕事をして怒られる理由として

✅上司と自分との基準の間にギャップがある
✅上司のニーズを把握しきれていない

言われた通りに仕事をして怒られない方法として

✅仕事の目的(ゴール)を考える
✅その上で、上司を観察してニーズを捉える

を挙げました。


仕事の目的を把握して、上司のニーズを捉えた案を出すと、一気に仕事を進められる可能性があります。
上司を動かすコツが分かると、どんどん仕事が終わりますよ。

今後も社会人に必要なビジネススキルとマインドセットをお届けしていきますね🎶




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