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読書感想

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読書後の感想をまとめました。
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2022年3月の記事一覧

中村天風「運命を拓く」を読んで。

中村天風「運命を拓く」を読んで。

この世に生を受けた以上、

何事にも絶対積極の心持ちで過ごしていくことを説いた本。

心の拠り所としていつまでも手元に置いておきたい本になりました。

人間の本来の面目は、人類の進化と向上のための"創造の生活"である。

その心持ちは真、善、美であり、

それぞれ言い換えると誠、愛、調和の事である。

この短い言葉に自身の

生きる目的・意義、

大切にすべき事柄

が全て含まれていました。

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佐渡島庸平「観察力の鍛え方」を読んで。

佐渡島庸平「観察力の鍛え方」を読んで。

観察とは愛である。

ドラゴン桜や宇宙兄弟の編集担当でもあり、現コルク代表取締役の佐渡島さんの新刊。

観察とは愛をもってそのものを注意深く見聞きし、感じること。

観察には3つの認知、身体・感情、コンテクストのバイアス(メガネ)が無意識的に働く。

認知バイアス・・・思い込み、常識、既成概念など

身体・感情バイアス・・・身体状態や感情の影響など

コンテクストバイアス・・・時間の前後や環境との

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奴隷の哲学者エピクテトス「人生の授業」を読んで

奴隷の哲学者エピクテトス「人生の授業」を読んで

奴隷出身のストア派の哲学者エピクテトスの考えを悩める奴隷の若者ニウスとのやり取りで分かりやすく解説した良書。エピソード漫画→「提要」からの引用→解説の流れでサクっと読めます。以下ダイジェスト。

1.認識を正す

我々次第でないもの(病気、死、貧乏、他人の評価、過去、事実など)と

我々次第のもの(意味付け、意志、行動など)を徹底的に分けて、

後者に意識を向けること。

2.感情の奴隷から脱する

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フランクル「夜と霧」を読んで

フランクル「夜と霧」を読んで

「どんなに私たちが人生に絶望しても、人生が私たちに絶望することはない。」

ヴィクトール・フランクルと「夜と霧」ウィーンに生まれ、フロイトやアドラーに師事し、臨床家、精神医学者として活躍をしていた著者ヴィクトール・フランクル。ナチス支配下の収容所内の筆舌に尽くしがたい環境の中、人々がそれでもなお生きようとする支えになるものは何か、他人が最後まで個人から奪えないものは何か、生きる意味をどう見出すかに

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