佐渡島庸平「観察力の鍛え方」を読んで。
観察とは愛である。
ドラゴン桜や宇宙兄弟の編集担当でもあり、現コルク代表取締役の佐渡島さんの新刊。
観察とは愛をもってそのものを注意深く見聞きし、感じること。
観察には3つの認知、身体・感情、コンテクストのバイアス(メガネ)が無意識的に働く。
認知バイアス・・・思い込み、常識、既成概念など
身体・感情バイアス・・・身体状態や感情の影響など
コンテクストバイアス・・・時間の前後や環境との関係性、過去の評判など
これらのバイアスを外すために仮説という意図的なメガネを掛けることが有効。仮説と物事のズレに気づき、仮説を更新していく。
初めはクリエイターにとって大切な観察の定義や上記バイアスの話やそのバイアスをかけていることを認識したうえで観察することの重要性を順に説いていく。
しかし、最終章に何よりも大事なものは”愛”だという。
唐突感がありますが、
この揺らぎが逆に佐渡島さんの正直な意見を記したものであることを
裏付けるもので、その揺らぎが親近感を掻き立て、
それでいて真に迫る本でした。
身近な人(特に自分)に対し、愛をもって観察し、実体をあるがまま認識し、そのまま愛することを実践しようと思いました。
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