加藤真史

美術家・画家 (artist・painter) / アーティストユニット「風景のありか」メンバー / 都市論・郊外論・考現学・路上観察学・地理 研究 (アマチュア) / トマソニアン

加藤真史

美術家・画家 (artist・painter) / アーティストユニット「風景のありか」メンバー / 都市論・郊外論・考現学・路上観察学・地理 研究 (アマチュア) / トマソニアン

    最近の記事

    記憶自動再生画像としての鳥瞰図

    今日職場の先輩からもらったチラシ。 「瀬戸現代美術展2022」。 この鳥瞰図の航空写真、よく見ると子供の頃から知っている場所だった。 自宅から最も近くチャリで通った本屋、今はないダイエー、昔通った眼科とその処方箋を出す団地内の薬局、帰りに買い食いをしたマックのことなど、池に石を落として泥が舞い上がるように記憶が自動再生する。 知った土地に限って、垂直視点の記号である地図や、高高度の垂直視点の航空(衛星)写真や、地上からの水平視点の風景写真よりも、 このくらいの引きの斜め上

      • 『HAM(平砂アートムーヴメント)2022』

        【告知第一弾】 10月に茨城県つくば市で 『HAM(平砂アートムーヴメント)2022』に参加します。 私は10月前半頃につくば駅から徒歩数分の「つくばセンタービル」内における展示という形での参加となります。 展示当日までにはまだまだ時間がありますが『HAM2022』自体は昨年からプレイベント、ワークショップ、ディスカッション、会報発行などの形で動き出しており、現在も10月前半に行われるメインイベントに向かっています。 運営は筑波大学の学生主導で規模こそ大きくはないです

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        • 『ART Collectors'』(2022年 3月号)掲載

          今月の『ART  Collectors'』(2022年 3月号)の巻頭特集「都市 アートを生み出す小宇宙 」で紹介していただいてます。  読者・鑑賞者として見知っている方々と同じ誌面に載ることができて光栄です。 宜しければお手にとってみて下さい。 ----------------------------------------- 私の作品は以下のサイトで販売しております。 https://art-scenes.net/ja/artists/2497

          • 《ATRACE (Musashino)》 ー地図を手がかりに世界に開かれた感受性を目指すー

            《ATRACE (Musashino)》 2022 パネル・紙・水彩・鉛筆・色鉛筆 watercolor, pencil, colored pencil on paper, panel 31.8 × 41 cm 一昨年から続けていた武蔵野でのフィールドワークにもとづいた絵画です。 この系統を少し続けていこうと思っています。 ------------------------------------------- 私にとって内面は風景と不可分であり、 過去に眼にして内

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            タワマンはいかにして人間の内面に影響を及ぼすか(半世紀前のSFの作家より)

            J•G•バラード『ハイ・ライズ』を読んだ。 地球の外部や人類の進化を志向した60年代までのSFと異なり、テクノロジーやインフラの変化が人間の内面にどのような影響を与えるのかというかなり内向きなテーマを設定したバラードの70年代三部作のひとつ(その点で都市論・郊外論と関連があると言える)。 『クラッシュ』:自動車(モータリゼーション)、 『コンクリートの島』:高速道路、 『ハイ・ライズ』:高層マンション(=タワマン)、という半世紀経った現在ではとっくに普及したものがテーマの

            《Trace the Trace (Tama Hills)》

            《Trace the Trace (Tama Hills)》 2021 パネル・紙・色鉛筆 colored pencil on paper, panel 370 × 554 cm (※サイズ可変  dimensions variable) 展示会場:多摩美術大学八王子キャンパス アートテークギャラリー

            展示のお知らせ

            以下の展示に参加します。 「TAMA VIVANT Ⅱ 2021 - 呼吸のかたち・かたちの呼吸 -」 【出展者】 飯嶋桃代、加藤真史、木坂美生、高橋臨太郎、堀江栞、吉川かおり、渡辺豊重 2021/11/8(月) - 11/17(水) 10:00 - 16:00 (日曜日休館) 入場無料 多摩美術大学八王子キャンパス アートテークギャラリー 〒192-0394 東京都八王子市鑓水2-1723 https://aac.tamabi.ac.jp/information_

            「絹の道」(鑓水)フィールドワーク

            南大沢 → 絹の道資料館 → 鑓水峠(道了堂跡・絹の道碑) → 片倉 モールと大学とシミュラークルの多摩ニュータウンの典型的風景の駅前から、尾根を下り鑓水の「絹の道」(表街道=町田街道)を北上する。 そして立派な石垣の絹の道資料館(八木下家屋敷跡)を過ぎ、途中の三叉路でほぼ当時のままの未舗装の峠道へ入り、絹の道の中継地点であり怪談の舞台にもなった山頂の道了堂跡へ。 1980〜90年代以降急速に開発されたニュータウン的風景から、明治維新前後の数十年に栄えた鑓水商人たちが歩

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            「〇〇の役割は他者の世界を説明することではなく、私たちの世界を多元化することだ」

            畑中章宏『蚕 ー絹糸を吐く虫と日本人』(晶文社 2015)を読んだ。 『古事記』『日本書紀』や邪馬台国、飛鳥時代の蚕の記述から入り、養蚕が日本人にとって(民間から皇室まで)いかに身近なもので、明治以降は外貨を稼ぐために国を挙げて生産性を高め世界一の生糸輸出国となり、近代化の達成(1960年代後半〜1970年代初頭)とともに急速に姿を消していったかが概説的に書かれている。 参考文献とフィールドワークの訪問先の数、 そしてなにより蚕に関する民間信仰の対象の記述の多さが際立つ。

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            《近現代日本「絹の道」相関図》

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            鶴川・柿生・横浜市青葉区周辺フィールドワーク(続)

            前回の鶴川・柿生・横浜市青葉区周辺フィールドワークの投稿に対して友人から、 「鶴川からこどもの国までのあたりは地味目の横穴墓とか古墳が多く、郊外の味気ない風景とおかしなハーモニーだ」という指摘をもらった。 今読んでいる柳瀬博一『国道16号線 「日本」を創った道』という本の中にまさにその答えが書いてあったので、その意訳を文章化してみた。 --------------------------------- 国道16号線沿いには旧石器時代から縄文時代にかけての遺跡や貝塚、古墳

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            鶴川・柿生・横浜市青葉区周辺フィールドワーク

            武相荘(旧白洲邸)→ 椙山神社 → 寺家ふるさと村・横浜市方面 1941年に計画された幻の皇居移転計画である「柿生離宮」の候補地だった、現在の小田急小田原線柿生駅の北西(当時は東京府南多摩郡鶴川村)周辺から南下するように歩いた。 翌1942年に白洲次郎・白洲正子夫妻が当地に移住し、さらに1944〜45年には当時世田谷区成城に在住していた柳田國男が何度も訪れている。 移転計画が実現していたらこの丘陵・谷戸・河川が入り組み、明らかに拠点防衛に有利で、しかし現在はそこに住宅地が

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            矛盾し錯綜し赤く染まって発展した沿線

            原武史『レッドアローとスターハウス もうひとつの戦後思想史』(2012 新潮社)を読んでいる。 テーマである戦後武蔵野の原野を開いて宅地化を促した西武鉄道沿線という矛盾込みで錯綜し発展した文化圏がすごく面白い。 西武グループの創業者・堤康次郎は社会主義を嫌い社内に労働組合も作らせなかった新米反ソの人物だったが、西武鉄道沿線の土地を開発するとともに当時の住宅不足に応えるため、 沿線には日本住宅公団や東京都住宅供給公社による団地という非常に均質で「社会主義的」建築物が大量に建

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            近代日本風景 ー100年の変化・絢爛・喪失

            「映えるNIPPON 江戸〜昭和 名所を描く」 府中市美術館 2021/5/22 - 7/11 江戸末期〜昭和後期の日本の風景が、近代化による観光の普及に伴い複製メディアに載り拡散されることで、イメージとしての植民地化/観光地化が行われる過程を、渋いが多彩な小品を集めて展示している。近代化の100年における風景の変化と絢爛と喪失。 テーマと出品作品傾向が個人的嗜好性に合いすぎていて「これは俺のための企画なのか…?」と錯覚してしまうほどだった。 メジャー所の歌川広重から入り

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            ホームページ更新

            ホームページを更新しました。 いろいろ問題があり全画像を圧縮して貼り直すなどして時間がかかりました。 先月の個展の記録が載っています。 宜しければご覧下さい。 https://www.masashikato.com

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            「観光絵図」(仮)

            フィールドワークのときに見取図を探していると、駅前などによく絵画やイラストに近いが見取図と言えなくもない俗っぽい看板が見つかる。 見取図と異なるのは明らかに観光客を対象にしていることだ。 近世日本における特定の目的・読者のために作成された、支配階級による「国絵図」(杉本史子)とは別の意味での、目的・読者の選別。 そんな「観光絵図」とでもいうものが、 実際に歩いた郊外の航空写真シリーズ(Trace the Trace)や見取図シリーズ(Atlas)とはまた異なる、郊外ではなく

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