池中正司

組織の中で1人でも部下を持ったら、リーダーシップなど様々なことで悩むことが多くなると思います。そのような悩みにこたえるべく、筆者の経験と研究の成果をお伝えしていきます。

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    • リーダーシップの本質

      リーダーシップの本質についてまとめた内容になっています。本質を捉えれば、応用は自由自在です。さあ、リーダーシップの旅に出発です。

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    リーダーのつぶやき、フォロワーのつぶやき:第2話

     今回もお読みいただきありがとうございます。前回は、あまり意見を言わない新任の係長の事例を取り上げましたが、今回は、ゴマすり課長のG課長について書いていきたいと思います。  居酒屋のシーンから始まります。「今日の会議どうだった。次年度は目標も高くなり、厳しいよな。」今日は、A支社地域の営業店長80名を集めて次年度の営業方針についての会議がA支社の会議室で行われたのでした。会議終了後、帰りの方向が同じで、気の合う営業店長の数名が居酒屋に集まり、焼酎を傾けています。会議終了後、

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      • リーダーのつぶやき、フォロワーのつぶやき:第1話

         1年以上にわたって書いてきた、リーダーシップについてのお話は、「リーダーシップの本質」としてマガジンにまとめました。少し理論中心になって、読みにくい部分も多かったかと思いますので、今回以降は、「リーダーのつぶやき、フォロワーのつぶやき」というテーマで、組織で起こる上司と部下との織りなす人間模様や、心のつぶやきなどよくある事例などから綴った後に、少しばかり解説をしていきたいと思います。多くの方々に、読んでいただければうれしいです。   第1話では、あまり意見を言わない、新任

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        • 第16話 リーダーシップの本質とは?~アンケート調査結果から見えてくるもの

           1年以上にわたり歩み続けてきたリーダーシップの旅も16話を迎え、いよいよ最終話へと向かいます。今回は、前回に引き続いて、リーダー26名、フォロワー306名と多くの方々にご協力をいただいた、アンケート調査の結果について書きます。そして、アンケート結果を踏まえて、リーダーシップの本質とは何かということについてお話したいと思います。  フォロワーへの質問の問2では、「最もすごいと思ったリーダーがどのような行動をとっていたのか」という「プロトタイプ的行動」を測定する質問を実施しまし

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          • 第15話 リーダーとフォロワーの認識の差異~アンケート調査結果より

             今回もお読みいただきありがとうございます。スキやフォローをいただいてる方々に心から感謝しています。引き続きよろしくお願いいたします。第9話で、リーダーは、リーダーとはこんな人だという「リーダー・プロトタイプ像」と「プロトタイプ的行動」を拠り所として、特定のリーダー行動をとり、そのリーダー行動をフォロワーは、自身が持つ「リーダー・プロトタイプ像」と「プロトタイプ的行動」によりその行動を比較・評価して、両者が整合しておればリーダーへの評価は高く、リーダーへの支持は強くなり、リー

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            池中正司

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            第14話 リーダーが持つ古くて新しい人間についての仮説

             今回もお読みいただきありがとうございます。2022年最初の著作となります。一生懸命書かせていただきますので、今年もよろしくお願いいたします。前回第13話では、マグレガーのX理論、Y理論を紹介し、リーダーのフォロワー観の差異がリーダー行動の差異につながることを、単純化してお話ししましたが、人間観は単純に白か黒か2極に分かれるものではありません。    今回は、人間についての仮説についてもう少し拡大して考えてみたいと思います。今回は、社会心理学者のシェインの提唱する「合理的経済

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            第13話 リーダーのフォロワー観の差異が組織業績の差異につながる!

              今回もお読みいただきありがとうございます。読者の方々からのスキやフォローをいただいたおかげで、なんとか13話まで書き進めることができました。今回は、本(2021)年最後の著作となります。一生懸命書かせていただきますので、よろしくお願いいたします。また、年末年始のお休みがある方は、第1話から通してお読みいただきますと嬉しいです。   前回のお話で、リーダーシップの研究において、1980年代に入りようやく、従順で受動的なフォロワー観から、主体的で能動的な認知者としてのフォロワ

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            第12話 リーダーシップ研究にはどのようなものがあるの?~その2

             今回は、第11話に引き続いて、1970年代以降のリーダーシップ研究のレビューを行いたいと思います。1970年代に入ると、唯一絶対のリーダーシップ・スタイルが存在するという単純化されたものの見方に変化を促し、リーダーシップの有効性は、リーダーがおかれた状況に依存するという、より現実的なものの見方が提供されるようになりました。「コンティンジェンシー(条件適合)理論」の展開です。このような見方を最初に提唱したのはフィードラーという学者です。その他の理論としては、ハウスの提唱する「

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            第11話 リーダーシップの研究にはどのようなものがあるの?~その1

             今回もお読みいただきありがとうございます。なんとか11回目を迎えることができました。これもひとえに、読者の皆様からのスキやフォローのおかげと感謝しています。今回も一生懸命書きますので、是非とも、お読みいただければとても嬉しいです。  さて、今回までリーダーシップについて、その認知に焦点を当てて、書いてきました。ここで、今回と次回の2回にわたって、これまでリーダーシップについてどのような研究がなされてきたのかということについて、簡単に振り返ってみたいと思います。過去の研究をレ

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            第10話 フォロワーの記憶がリーダー評価の決め手です!

             今回もお読みいただきありありがとうございます。前回の第9話では、「リーダー・プロトタイプ像」に加え「プロトタイプ的行動」、「モデリング」という概念を用いて、リーダー行動について説明しました。今回は、リーダーを評価する拠り所となる、フォロワーが持つ「リーダー・プロトタイプ像」と「プロトタイプ的行動」について、その差異について、リーダーを認識する情報処理プロセスの観点からもう少し詳しく考察してみたいと思います。  第9話で述べたとおり、過去の経験や小説や映画等からフォロワー自

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            第9話 リーダー・プロトタイプ像とリーダー行動

             今回もお読みいただきありがとうございます。スキをくださっている方、フォローいただいています方々に感謝いたします。  第8話で、リーダーについて行くかどうかは、フォロワーが持つ「リーダー・プロトタイプ像」に左右されるということを説明しましたが、今回は、「リーダー・プロトタイプ像」の具体例とリーダー行動との関係について考えてみましょう。リーダーとはこういう人であるという一連のイメージが「リーダー・プロトタイプ像」です。  どのようなものなのでしょうか。学生時代、部活、ボランテ

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            第8話 フォロワーはどのようにリーダーを認めるの?―推論過程と再認過程―

              今回もお読みいただき、ありがとうございます。なんとか第8話まで書き進めることができました。貴重な時間を使って、お読みいただいていますことにあらためて感謝申し上げます。第3話で、リーダーシップとは、ついてきてくれる人、つまりフォロワーがいて初めて成立するということを説明しました。今回は、フォロワーは、なぜリーダーについて行くのかということについて説明したいと思います。  部下社員がリーダーの地位にある人を、意地悪な、おっさんや、おばさんと思っているとしたら、ついて行くこと

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            第7話 リーダーはフォロワーの「内発的モチベーション」を支援せよ!

             今回もお読みいただきありがとうございます。スキをくださっている方、フォローいただいています方々に感謝いたします。今までお話ししてきた中で、動機づけという言葉について何度か出てきたかと思います。リーダーシップの最も重要な機能は、フォロワーの動機づけ機能です。動機づけという用語は、心理学用語ですが、同じく英語表記のモチベーションの方が一般的によく知られ、使用頻度も多いと思いますのでモチベーションについてお話ししたいと思います。  モチベーションという言葉についても、日常生活や居

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            第6話 それって、リーダーのせいなの?

             今回もお読みいただきありがとうございます。また、「スキ」を押していただいている方々、フォローいただいています方々に感謝いたします。  リーダーシップについて議論する場合、その有効性をどこに求めるのかということは、議論の目的を決める上でとても重要なことです。そこで今回は、リーダーシップと有効性についてお話ししたいと思います。  居酒屋などでリーダーシップについて話題にする場合、多くは、その有効性について語ることが多いと思います。また、普段から各種メディア等で見聞きする場合に

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            第5話 マネジメントなの、リーダーシップなの、どっちなの?

             今回もお読みいただきありがとうございます。前回の、第4話では、マネジメントとリーダーシップを混同しないようにということを説明しましたが、混同しないためには、それぞれの差異が理解できていなければなりません。今回は、もう少しその差異を、会社組織を例にとって説明していきたいと思います。  会社は人の集まりですから、人の集団を動かして成果を上げていく必要があります。人の集団を動かす方法として、マネジメントとリーダーシップがあります。  マネジメントとは、組織目標達成のために計画や

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            第4話 「リーダー」はどのようにして現れるの?

             今回もお読みいただきありがとうございます。第4話目として、「リーダー」はどのようなプロセスで選ばれるかについて書かせていただきます。 「リーダー」はどのようにして現れるのでしょうか。大きく次の3つの選ばれ方があります。①「自然発生的なリーダー」、②「選挙で選ばれたリーダー」、③「任命されたリーダー」です。以下、このことについて説明させていただきます。  例えば、子どもの頃を思い出してみましょう。学校の休憩時間に校庭で何をしようかとなったときに、誰かがサッカーしようと言い出し

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            第3話 リーダーシップとは?

                リーダーシップという言葉は、新聞、テレビ、ラジオなど巷でもよく使われる用語なのですが、その定義は、どのようなものでしょうか。意外と人によってさまざまなものがあります。リーダーシップ研究においても研究者の数だけ定義があるといわれています。     このような混乱が起こるのはなぜなのでしょうか、その理由のひとつには、リーダーシップをどのレベルで定義するのかの問題があると思います。例えば、インド独立の父と言われるマハトマ・ガンディー、や黒人の公民権を勝ち取ったマーティン・

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