シェアオフィス会社に憤慨したことから学んだ、サービス提供時に気をつける事
執筆や仕事のため、幾つかのコワーキングスペースやシェアオフィスの会員になっています。
そのうちの1つに対して憤慨した話を。(基本、やさしい人です私)
そこは、とある大企業が運営するシェアオフィスで、入居して2年ほど経ちます。
最初に入居する際、会社の登記簿謄本とか印鑑証明とかを提出するわけです。まあ法人の利用ですから当然。
で、2年以上経った先日、その会社の事務局からメールがピョコンと来まして、「御社の履歴事項全部証明書と印鑑証明を再度送ってください」というのです。
理由は「入居企業確認のため」とのこと。
で、ここで「は?」となるわけです。
なんでわざわざその書類をもう1度提出しなきゃならないの?と。
理由が「入居企業確認のため」ってどういうことよ?と。
それでメールを返信したわけです。
・なぜその書類を提出する必要があるのか、理由がよく分かりません…
・印鑑証明は法務局に取りに行かなきゃならんのです…忙しいのです…
そんなようなことをパパッと書きました。
“賃貸マンションでいえば入居して2年過ぎてから急に管理会社に「印鑑証明をもう一回出してくれ」といわれるようなもの。そんなケースはほぼ無いですよね”みたいなことも書きました。あまり上手くない比喩ですが。
すると数時間後にまたメールが来ました。
・説明が足りてなくてすみません
・入居企業の代表者が変更になる場合もありますよね
・入居企業の業態が変わる場合もありますよね
・そういった変化を把握したいので、定期的に確認させていただいてます
・皆さまにお願いしているので、御社もお願いします
こんな内容でした。
ここで、「いや、おかしいでしょ!」と。
「代表者の変更とか業態の変更があったら把握したい」というのが目的なわけですよね。いわゆるリスク管理というやつ。
その目的を達成する手段として「定期的に企業側に法人資料を提出させる」ってのが本当に適切なんですかね? 他に方法はないでしょうか?
そもそもオフィス事業というのは入居企業の人たちに「ビジネスで成功して欲しい」という思いがあってしかるべきだと思うんです。あって欲しい。あってください。
そんな入居企業の人たちに有無を言わさず法務局へ行かせて印鑑証明を取りに行かせるということがどれだけの負担になるのか、時間の損失になるのか、もう少し想像力を働かせて欲しいと思うのです。
それに、「皆さまにお願いしているから御社も」って何よ?嫌いだわ~、そういうザ・同調圧力。皆がやってるんだからお前もやれ、ってか…。
学生時代からよく言われて感じてたけど、すごい悪者にされた気分になるのよね。「おい、従わないのお前だけだぞ」みたいな。
なんかこのやり取りで、ユーザーの時間や利便性よりも自社都合を優先しているというのが透けて見えてしまいました。いや、透けて見えたというか、もう丸見えです。世界丸見え。
結局、(私やさしい人なので)やんわーりとそんなことを伝えたところ、CC:に入っていた先方の偉い方が登場してきて謝罪。
「保険証のコピーの提出」で終わりました。
(結局、保険証のコピーでいいんじゃねえか!
今までのやり取りは何だったんだ!不毛オブ不毛!
…みたいなことは言いませんでした)(やさしい人なので)
はい。この1件から反面教師的に学んだこと。
・何かをお願いする時は「何のために必要なのか」という事前説明をしっかりしよう。不毛なやり取りを減らすためにも。
・サービス業においては、自社都合(サプライヤーロジック)に陥っていないか注意すべき。ユーザーの負担をいかに減らせるかを考えよう。
・どんなことであっても相手への想像力を働かせよう。人間だもの。
なんだか最後は“みつを”みたいになってしまいましたが、これもまた一つの経験です。
今は、学びの機会をいただいてありがとうございました、という気持ちで一杯ですね。
(やさしい人なので)
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