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buku連載エッセイ「出張いまいまさこカフェ」

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2006年9月から4年にわたって池袋シネマ振興会の季刊フリーペーパー「buku」に連載していたエッセイまとめ。clubhouseでの朗読はお好きなときにどうぞ。
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2021年10月の記事一覧

恐れ多くも毎日映画コンクール(出張いまいまさこカフェ11杯目)

恐れ多くも毎日映画コンクール(出張いまいまさこカフェ11杯目)

2006年9月から5年にわたって池袋シネマ振興会の季刊フリーペーパー「buku」に連載していたエッセイ「出張いまいまさこカフェ」の11杯目。特集インタビューは多部未華子さん(フィッシュストーリー)と品川ヒロシ監督(ドロップ)。

「恐れ多くも毎日映画コンクール」今井雅子毎日映画コンクールのスタッフ部門2次選考委員を務めた。63回を数える歴史に恐縮しつつ、またとない機会なので二つ返事でお引き受けした

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脚本はもう一人のわたし(出張いまいまさこカフェ10杯目)

脚本はもう一人のわたし(出張いまいまさこカフェ10杯目)

2006年9月から5年にわたって池袋シネマ振興会の季刊フリーペーパー「buku」に連載していたエッセイ「出張いまいまさこカフェ」の10杯目。特集インタビューは成宮寛貴さん(『ララピポ』)、光石富士朗監督(『大阪ハムレット』)。

今回は当時のプロフィールも掲載。

「脚本はもう一人のわたし」今井雅子著作者人格権という言葉をご存知だろうか。恥ずかしながら、わたしが知ったのは、自分が交わす脚本契約書に

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映画祭審査員は五人五色(出張いまいまさこカフェ9杯目)

映画祭審査員は五人五色(出張いまいまさこカフェ9杯目)

2006年9月から5年にわたって季刊フリーペーパー「buku」に連載していたエッセイ「出張いまいまさこカフェ」の9杯目。特集は栗山千明さんと古厩智之監督。

《料理にたとえれば、わたしは「こんなの初めて食べました」と感想止まりなのに、彼らは食材が育った畑に思いを馳せ、その土地の冬の長さが料理に与えた影響について思案する》 

読み返しても審査会議は緊張感があってドラマティックだった。審査にあたって

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企画という恋がおわるとき(出張いまいまさこカフェ8杯目)

企画という恋がおわるとき(出張いまいまさこカフェ8杯目)

2006年9月から5年にわたって季刊フリーペーパー「buku」に連載していたエッセイ「出張いまいまさこカフェ」の8杯目。表紙は阿部力さん。「テレビで中国語」に出演されていたときに観ていたので、阿部力の3文字をアーブーリーと読んでしまう。

《鴻上尚史さんの書かれた舞台『恋愛戯曲』に「恋のはじまりには、理由はない。だけど、恋の終わりには理由がある」という名台詞があるが、企画という恋も情熱にまかせて走

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ハダカになってホン作り(出張いまいまさこカフェ7杯目)

ハダカになってホン作り(出張いまいまさこカフェ7杯目)

2006年9月から5年にわたって池袋シネマ振興会の季刊フリーペーパー「buku」に連載していたエッセイ「出張いまいまさこカフェ」の7杯目。特集は大泉洋さんと田中誠さん。

《オレオクッキーにたとえれば、クッキーの部分が打ち合わせ、クリームが執筆。それぐらいホン作りに占める打ち合わせの比重は大きい》

自分で書いていて忘れていたけれど、今度使おう。

ハダカになってホン作り 今井雅子映画やテレビの制

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