野坂匡樹

本のある空間を作りたい。本とひと、本と生活をつなぎたい。そんな気持ちで暮らしています。…

野坂匡樹

本のある空間を作りたい。本とひと、本と生活をつなぎたい。そんな気持ちで暮らしています。普段は大阪で書店員をしています。

記事一覧

頭の棚卸し

今日はツクヨミプランニングのもう一つのサービス「頭の棚卸し」についてお話させてください。 このサービス元々は、本の出版をサポートしていたときに、著者の強みを活か…

野坂匡樹
1年前
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出張本屋さん

私は、現在大阪市にあるコワーキングスペースでお世話になっています。 そこの一角をお借りして、「ツクヨミしろくま堂書店」を1週間だけ展開させていただきました。 お…

野坂匡樹
1年前
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the Art of 選書

「人は出会いに人となり」 「人生という建築を支える 幾千幾万の柱。それが出会いです。」 私の大好きな言葉です。 これは人との出会いの意味を綴った詩の一部ですが、…

野坂匡樹
2年前
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本の仕事と私

今日は、私がなぜ本屋で働くことを選び、なぜ本屋を開きたいと思うのか、自分自身に問いかけてみたいと思います。 私は、書店員を30年やっています。書店員を辞めようと思…

野坂匡樹
2年前
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やっぱり、本屋をはじめたい。その②

今日、前回ご紹介した薬剤師の瀬迫さんからおすすめいただいた本を読みました。 『新聞記者、本屋になる』(落合博 / 光文社新書)です。 落合さんは、台東区にある書店"…

野坂匡樹
2年前
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やっぱり、本屋をはじめたい。その①

2020年6月、大阪国際空港にほど近い蛍池に小さな書店が生まれました。 その名は「ページ薬局」。そうです、この本屋さんは、調剤薬局さんです。 本屋を併設した、薬局。…

野坂匡樹
2年前
4

本屋さんって、何を目指すのかな……?

私は以前、企業理念を作るためのアイデア出しの会議に、ファシリテーターとして参加させていただきました。「うーん、理念、理念……」と唸るクライアントに、私は「きっと…

野坂匡樹
2年前
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noteはじめます。

noteを始めよう、始めようと思いながらも、なかなか書くことができず、何を書いていいのかもわからず……。でも、私は書店員として30年働いているので、やはり本のことを中…

野坂匡樹
2年前
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頭の棚卸し

頭の棚卸し

今日はツクヨミプランニングのもう一つのサービス「頭の棚卸し」についてお話させてください。

このサービス元々は、本の出版をサポートしていたときに、著者の強みを活かして書けることは何かな?とかプロフィールを書くために、その人の半生を知るために始めました。

ファシリテーションの技法をベースに独自アレンジした方法で、お話をじっくり聞かせていただき、A3の紙に可視化・図式化してその場で描き上げていました

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出張本屋さん

出張本屋さん

私は、現在大阪市にあるコワーキングスペースでお世話になっています。

そこの一角をお借りして、「ツクヨミしろくま堂書店」を1週間だけ展開させていただきました。

お支払いは、私がいる時には直接現金で。不在の時はpay payでできるようにしておきました。

本はいつもお世話になっている街の本屋さんから仕入れました。

ここのコワーキングは、ビジネスコラボができるような仕掛けがいっぱいある場所です。

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the Art of 選書

「人は出会いに人となり」
「人生という建築を支える 幾千幾万の柱。それが出会いです。」

私の大好きな言葉です。

これは人との出会いの意味を綴った詩の一部ですが、この言葉はそのまま本に置き換えることができます。

人が人の生き方に、大きな影響を与えるように、本との出会いも、また然りです。

本は、書かれた人の分身です。その人が生涯を賭して得た言葉が込められていて、その言葉で人は智恵を得て前へ進み

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本の仕事と私

本の仕事と私

今日は、私がなぜ本屋で働くことを選び、なぜ本屋を開きたいと思うのか、自分自身に問いかけてみたいと思います。

私は、書店員を30年やっています。書店員を辞めようと思ったことは何回もあります。しかし、他の道に進もうとしても、なぜかそこには道はつかず、この道に戻されるのです。何か他の道で生きていこうと思っても、一歩その道に足を踏み入れてみると、心の奥底から「これは自分の仕事ではない」という気持ちが湧き

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やっぱり、本屋をはじめたい。その②

やっぱり、本屋をはじめたい。その②

今日、前回ご紹介した薬剤師の瀬迫さんからおすすめいただいた本を読みました。

『新聞記者、本屋になる』(落合博 / 光文社新書)です。

落合さんは、台東区にある書店"Reading' Writin' BOOKSTOREの店主兼従業員。新聞記者を30年以上勤められ、定年目前の58歳に書店を開業されました。その奮闘記をまとめられたものです。

「書店をはじめたい」そう思う方に届くように、記者経験で磨

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やっぱり、本屋をはじめたい。その①

やっぱり、本屋をはじめたい。その①

2020年6月、大阪国際空港にほど近い蛍池に小さな書店が生まれました。

その名は「ページ薬局」。そうです、この本屋さんは、調剤薬局さんです。

本屋を併設した、薬局。この組み合わせを考えついたのは、薬剤師の瀬迫貴士さん。瀬迫さんは本も好きだけど本屋が大好き。だけどこの出版不況の最中、残念なことに書店は次々と姿を消していっています。

できることなら、自分が書店を開きたい……。そう願っても、現在、

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本屋さんって、何を目指すのかな……?

本屋さんって、何を目指すのかな……?

私は以前、企業理念を作るためのアイデア出しの会議に、ファシリテーターとして参加させていただきました。「うーん、理念、理念……」と唸るクライアントに、私は「きっと、会社の理想像を表す言葉は、その人の人生の中にあるのだろうな」感じ、生い立ちを丹念に聞いていくことで、キーワードをいくつかクライアントの中から言語化することができました。

今、考えると、企業理念のことは本を読んだ程度でしか知識がなく、よく

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noteはじめます。

noteを始めよう、始めようと思いながらも、なかなか書くことができず、何を書いていいのかもわからず……。でも、私は書店員として30年働いているので、やはり本のことを中心に書いていきたいなぁ、と思っています。

でも、時々、空想めいたことも書きたいなぁ、と思っています。

私は、書店員のとして、大阪のとある本屋さんで働いていますが、フリーランスの書店員ブックライフ・ファシリテーター®︎としても活動し

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