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【東南アジア=ASEAN】 「Grab」スーパーアプリの闘い

 こんにちは。

 皆さん「スーパーアプリ」という言葉を知っていますか?

 スーパーアプリは、もう既に日本でも競争が激しくなったりしています。今知らなければ時代遅れになってしまいます。是非この機会に下の記事を見てください。

 さて、本題に行きましょう。

 東南アジアの料理宅配プラットフォームとして、「グラブ」、「シー」、「ゴジェック」の3つあります。

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 東南アジアの料理宅配のシェア率を見てみると次のようになります。

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 東南アジア配車最大手のグラブが、急拡大する料理宅配事業で領域内首位の座を固めつつあります。物販や金融などの多角化を急ぐものの道半ばでスーパーアプリを巡り競争が激しくなっています。

 グラブは、新型コロナウイルス禍の外出規制で料理宅配サービスの需要が高まる中で、格安店からミシュラン掲載店舗まで幅広く提携していきました。

 グラブは、東南アジア諸国連合(ASEAN)のアプリのダウンロード数は、ASEANの総人口の約1/3の累計2億1400万回になります。

 シンガポールの投資調査会社モメンタム・ワークスによると東南アジア主要6ヵ国の料理宅配の取扱総額は2020年に119億円ドル(約1兆2500億円)と2019年に比べて2.8倍にも拡大しました。

 その半分のシェアを握ったのが「グラブ」で、ベトナムを除く5ヵ国で首位になった。しかし、グラブは、2018年と後発に参入したのです。短期間で拡大したのは配車を通じて個人顧客と運転手のネットワークを構築したことが大きいと言えます。

 その中で、グラブに対抗する企業も多く出て来ました。

 タイ王国で利用者数が4700万人に達する「LINE」は、料理宅配を手がけている「ラインマン」と飲食店の口コミサイト「ウォンナイ」の運営会社の合併を決めました。
 デリバリーヒーロー参加で東南アジア2位の「フードパンダ」は、家具大手のIKEAや大手ドラッグストア「ワトソンズ」の商品の配送をはじめ、料理宅配と相乗効果を狙っています。
 東南アジアでゲームと通販を主力としている「シー」は、ネット通販市場で東南アジア首位を取っており、料理宅配では傘下「ナウ」がベトナムでグラブを上回るシェアを持っています。

 「グラブ」は生活に身近なあらゆるサービスを提供する「スーパーアプリ」を目指して機能を多角化しています。グラブは、「シー」のように包括的なネット通販を手掛けておらず、代替的に食品や日用品を届ける宅配事業で物販需要を取り込もうとしています。

 配車や料理宅配で競うインドネシアの「ゴジェック」は、インドネシアのネット通販大手「トコぺディア」と統合交渉に入っています。

 このように、「車の手配」を拡充して宅配などへと拡充したサービス『「配」車サービス』の競合の動きは活発になっています。

 Googleの予測では、東南アジアのネット通販市場は2025年に1720億ドルと2020年の2.8倍に拡大すると予想されています。

 グラブの課題として、「金融サービス事業の拡充」があります。2020年秋からグラブはインドネシア国営のスマホ決済「リンクアジャ」に出資し、冬にはシンガポールでネット事業専業銀行の免許を取得しています。

 一方でLINEは、タイで現地銀行と組んで銀行サービスを提供し、口座開設数は100万件を突破しています。さらにインドネシアまでにサービスを展開しています。

 シーもインドネシアの地場銀行を傘下に収め、シンガポールでもネット専業銀行の免許を取得するなど、金融サービス事業を強化しています。

 グラブは、年内にアメリカの市場に上場を検討しています。ニューヨーク証券取引所に上場したアメリカ料理宅配大手「ドアダッシュ」の時価総額は約6兆円に達しています。

 もし、グラブのアメリカ上場が成功したならば、世界の投資家から大量の資金調達ができ、さらなる事業拡大・多角化が加速すると考えられます。

 東南アジアの最大プラットフォームを巡る競争は、今後さらに激しくなるでしょう。

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