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核保有国とは?核について詳しくしろう!?

こんにちは。

最近、ロシアが核兵器の使用を暗示していますね。
そこで、核について今回は書いていこうと思います。

核兵器とは?

基礎知識 同位体とは?

まず、水素や酸素のように元素があります。元素をさらに細かく見ると原子核と電子があります。原子核をさらに見ると陽子と中性子の2種類で構成されています。

原子番号=陽子の数です。
基本的に元素は、陽子と中性子の数が同じであることが多いですが、
中には異なりものがあります。

水素Hを例に挙げると、1H(原子核が陽子1個で構成),2H(重水素:原子核が陽子1個と中性子1個で構成),3H(トリチウム:原子核が陽子1個と中性子2個で構成)が天然に存在します。

これを同位体と言います。同位体は安定するもの(形が変わらないもの)と不安定なもの(放射能を持つ)に分けられます。

核分裂反応

原子核が中性子を吸収することによって分裂して、2個もしくは3個の原子核に分裂する現象。分裂するときに莫大なエネルギーが生じます。
この現象を用いたのが、原子爆弾や原子力発電です。

核分裂はさまざまな原子核で起こります。特に核分裂が起こりやすい物質「ウラン:U」があります。ウラン:Uにも同位体が存在します。

天然に存在する同位体は、238U(天然存在99.28%),235U(0.71%),234U(0.0054%)です。

比較的に安定していて核分裂しにくい238U、核分裂する235U。
Uの原子核に高速で中性子をぶつけると原子核が分裂します(核分裂)。
238Uは、中性子を吸収する性質が高いため原子力発電で多く使われる。
235Uは、原子核に中性子をぶつけると原子核が分裂し、さらに2〜3の中性子を出し、その中性子が他の235Uに当たり核分裂が連続していく特性がある。

核融合反応

軽い原子核同士がくっついて、異なる重い原子核に変わること。
この時非常に大きなエネルギーが発生します。
この反応を用いたのが、水素爆弾や核融合炉(現在開発中)や太陽などの恒星が輝いている理由もこの現象です。

2H(重水素:D)と3H(トリチウム:T)の原子核が融合するDT核融合反応は、ヘリウム(He)と中性子が生まれます。
重水素とトリチウムの質量よりヘリウムと中性子の重さの方が軽いのです。その質量の差がエネルギーに変わったのです。(質量保存の法則からわかる)

その差のエネルギーは次の式で求められる
E=mc^2(E:エネルギー,m:質量,c:光速)
エネルギーは、質量×光速の二乗であるので、非常に大きなエネルギーであることがわかります。

核兵器

核分裂の連鎖反応、または核融合反応で放出される膨大なエネルギーを利用して、爆風、熱放射効果の作用を破壊に用いる兵器の総称。

核兵器の分類

核兵器は、原理、使用目的、兵器の形態の3分類できます。

原理による分類

核分裂によるもの  ・・・原子爆弾
核融合によるもの  ・・・水素爆弾、3F爆弾、中性子爆弾
残留放射能によるもの・・・コバルト爆弾

原子爆弾

原子爆弾とは、核分裂を連鎖的に起こし巨大なエネルギーを起爆剤などを用いて放出される爆弾。核分裂反応の性質上、ウランやプルトニウムをどんだけ増やしても、広島・長崎級の原爆の10倍程度のエネルギーが最大であると言われている。

水素爆弾

水素爆弾とは重水素とトリチウムの核融合反応を利用した爆弾。現状、核融合反応のみを用いた純粋水爆は開発されていない。
今のところ水素爆弾の威力の上限に限界はないと考えられている。

3F爆弾

3F爆弾とは、水素爆弾のタンパー(中性子を反射させるために核分裂物質や核融合物質を囲んでいるもの)にウランを用いた多段階型水素爆弾です。
まず、原子爆弾を起爆し核分裂を起こします。次に核分裂によって生じた超高温と超圧力によって、重水素とトリチウムを核融合させます。最後に核融合によって生じた高速で動く中性子とタンパーで用いたウランが核分裂が起きます。
人類史上最大の核兵器「ツァーリ・ボンバ」はこれに属します。

中性子爆弾

中性子爆弾とは、水素爆弾と同じですが、爆発性を抑え中性子線(放射線の一種)の割合を高めているものです。中性子線は透過力が高く、地下や建物の中でもすり抜けていくため被曝します。放射線障害によって人間及び生物を死傷させる目的が高いものです。

コバルト爆弾

コバルト爆弾とは原子爆弾もしくは水素爆弾のタンパーをコバルトで覆った爆弾。59Co(コバルト)は中性子を受け取り60Coができます。この60Coは長期にわたって強い放射能を放つため、被曝地に人が住めなくなると言われています。現状開発はされていません。

使用目的による分類

戦術目的・・・戦術核兵器と呼ばれ、通常兵器の延長線上での使用を想定された核兵器で比較的に威力が抑えられて作られている。射距離500km以下のものと定義されている。

戦略目的・・・戦略核兵器と呼ばれ、軍事基地や行政機関、人口密集地などの比較的大規模な目標の破壊を目的とするもの。航空運搬などを含め射程距離500km以上のものと定義されている。

戦術核兵器と戦略核兵器はの分類は曖昧で、射程距離が短くても威力が強いものも存在する。

兵器の形態による分類

核ミサイル・・・核弾頭(弾頭:移動する兵器の先端)を搭載したミサイル
核爆弾・・・航空機から落とす巨大な核兵器
核魚雷・・・核弾頭を搭載した魚雷(水中を自走するミサイル、主に対艦船用)
核爆雷・・・核弾頭を搭載した爆雷(対潜水艦の兵器)
核砲弾・・・核弾頭を搭載した砲弾

核保有国

核保有国と核兵器数(2020年1月時点)

アメリカ   5800
ロシア    6375
イギリス   215
フランス   290
中国     320
インド    150
パキスタン  160
イスラエル  90
北朝鮮    30〜40

核開発の疑いのある国

イラン
シリア
ミャンマー

核共有(ニュークリア・シェアリング)

アメリカはNATOに核抑止の政策で、同盟国に核兵器を共有という形で核兵器を提供しています。
現在では、ベルギー、ドイツ、イタリア、オランダ、トルコがアメリカの核共有を受けています。


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