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【価値観のあぶり出し②】才能プロファイリングの特徴

前回 は「自分が大切にしている価値観」 をあぶりだしていくメソッドである「才能プロファイリングとは」というテーマでその概要についてご説明しましたが、今回はもう少し踏み込んで、その特徴についてご説明したいと思います。


【特徴①】 「行動パターンの一貫性」という着眼点


才能プロファイリングは「心が強く動いたエピソード」から分析していくメソッドですが、「心が強く動いたエピソード」というのは分解すると以下のような流れになっています。

1.何らかの出来事に遭遇したとき
2.その出来事が 「価値観」 に触れることだったので感情が大きく揺さぶられ
3.その感情から 「こうしたい」 という欲求が生まれ
4.その欲求に基づいて行動に移す


このようにエピソードを分解して価値観をあぶり出してわけですが、感情は非常に移ろいやすいものですので、

「価値観に触れたわけではなく、たまたまそのとき反応しただけ」

というケースもありえます。

そのような一時的な感情を才能心理学では 「ノイズ感情」 と呼んでおり、分析の過程でコア・コンセプト候補から除外します。

ではどういうエピソードがコア・コンセプト候補になるかというと、

「抽象化したうえで、行動パターンに一貫性があるもの」

です。


先ほどの1.~4.の流れでエピソードを捉えたとき、具体レベルでは異なるエピソードでも、

抽象化すると「いつも同じようなことに心が反応している」

ということが見えてきます。

そのような「繰り返しているパターン」は一時的に沸き上がった感情ではなく、

「心にビルトインされている価値観」

に反応している可能性が高くなりますので、コア・コンセプト候補としてピックアップしていきます。

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【特徴②】 「時間軸の一貫性」という着眼点


先ほどは「行動パターンの一貫性」という視点で、「ノイズ感情なのか」、それとも「コア・コンセプトの候補となるのか」を振るい分けするという着眼点をご説明しましたが、そこに「時間軸」という着眼点も加えると、さらにその精度は高まっていきます。


それは「行動パターンの一貫性」を

「今も昔も変わらず繰り返しているか」

という視点です。


子供の頃も、大人になってからも、ずっと同じパターンを繰り返しているのであれば、それは

「より心に深く根付いた価値観」

に反応している可能性が高いということです。

そのような着眼点で確認していくために、インタビューでは子供の頃のエピソードも、大人になってからのエピソードも両方じっくり聞いていきます。

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【特徴③】 納得感を高めるための「拡散と収束」


これは私の分析スタイルの特徴になりますが、「自分が大切にする価値観」である「コア・コンセプト」を、自分の人生の軸として自覚していくために大事なことは、「納得感」です。

「確かにこれが自分のコア・コンセプトだな」と自分自身で納得できず、半信半疑な状態では行動に踏み出すことはできません。

これまでお話した「行動パターンの一貫性」と「時間軸の一貫性」だけでも納得性は高まっていくのですが、さらに納得感を高めるためのポイントとして、この講座では「拡散と収束」を重視しています。

ここで大事なことは 「話を出し尽くした感」 です。

たとえば「たまたま思いついたいくつかのエピソード」からコア・コンセプトを導いた場合、

「まだ話していない他のエピソードの中にも潜んでいるんじゃないか?」

というモヤモヤ感が残ってしまい、仮にそれが本来のコア・コンセプトであったとしても、いまいち信じきれくなってしまいます。

そのような状況を解消するためには、「話を出し尽くす」ということが大事になってきます。

そうすることで、

「あれだけ話し切った中から絞り込んだものだから」

という納得感が得られるからです。

その「話を出し尽くした感」が得られるように、そして分析の精度を高めるため、この講座では、インタビューを子供時代と大人になってからの2回に分けて、合計4~6時間ほどかけることで「話し切っていただくこと」を大切にしています。

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【特徴④】 納得感を高めるための「SFの活用」


これも私の分析スタイルの特徴になりますが、さらなる納得感の醸成のために、ギャラップ社のストレングス・ファインダーによる診断結果からの分析も組み合わせております。

当初は実施していなかったのですが、これまで試しに何人かの方々に実施してフィードバックしたところ非常に好評でしたので、通常メニューに組み込むことにしました。

フィードバックの内容としては

・「コア・コンセプト」をさらに裏付ける要素になったり
・「コア・コンセプト」の候補が複数出てきたときに「ど真ん中のもの」を特定するヒントになったり
・「コア・コンセプト」の活かし方のヒントになったり

という感じで人によって様々ではありますが、結果としてコア・コンセプトの解像度が上がることで、納得感が高まっていきます(※)。

※なお、私はストレングス・ファインダーの認定コーチではありませんので、書籍「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0」に書かれている内容をベースに、私なりの解釈で分析したものをお伝えする形になります。


以上、前回と今回の2回に分けて「自分が大切にする価値観」を導くメソッドである「才能プロファイリング」及びそのベースとなっている「才能心理学」についてご説明をさせていただきました。

それらをより詳しく知りたいという方は、以下の才能心理学協会のホームページをご参照いただければと思います。

<一般社団法人 才能心理学協会ホームページ>


今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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