永遠になりたいのか僕は
生き物の中で唯一「死」を知っているのが人間らしい。
いやもしかしたら「死」を知っている生き物のことを人間と呼んでいるのかも。
遥か昔、最古の芸術と言われているラスコー洞窟の壁画が描かれた20,000年前から、人は自らの命がいつかは終わるものであるということを認識していた。生まれ落ちたこの世界にいつまでも留まることはできない有限な存在である自分。それに気づいた最初の人は、岩を砕いてつくった塗料と自らの体を使い洞窟の壁に絵を描いた。儚い自らの存在を、自分よりもはるかに長く存在で