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自分のことを「ワシ」と呼ぶおじいさんに会ったことがない。

不思議なもので父も気がつくとおじいさんの声になってるな〜と思う。
声も歳をとるのだろうかと気になり、ちょっと調べると、喉の筋肉が落ちたりすることで声も歳をとるらしい。

声のアンチエイジングなんてサービスもあるくらいで、なんでも商売になるものだなと。

現実で自分のことを「ワシ」と呼ぶおじいさんには会ったことがない。いまだに漫画の中のおじいさんは、自分のことをワシと読んでいたりする。

きっと若い世代も違和感なくおじいさんは自分のことを「ワシ」と呼ぶものだと思っているんじゃないか。様々な作品で「ワシ」は語り継がれているから。
僕より上の世代は、自分のことを「ワシ」と呼ぶおじいさんに会ったことがあるんだろうか。

そもそもワシというのは、「私」を略したものらしい。略したというか、声の加齢で「た」が聞こえづらくなったのかもね。

「私」が元になってるにしては、色々な作中に登場する一人称が「ワシ」のおじいさんって、横柄な態度のキャラが多いように思う。自分のことを「私」と呼ぶなんて、本当は上品なおじいさんなんじゃないかと思うけども。

現実にはおらず、ずっと物語の中だけで語り継がれてきた一人称だったら面白いなと思ったんだけど、そういうわけでもないらしい。
団塊の世代のうちの父は自分のことを「僕」もしくは「俺」と呼んでいるし、いつまでおじいさんの一人称は「わし」なんだろう…と考えたりしました。

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