見出し画像

すごすぎる経営論!<371/1000>

【ラジオ体操673日目】
『ニコチンレス生活394日目』

こんにちは。
確定していない未来に目を向けて、今をどう生きていくのかということばかり考えていたけれど、物事の本質と真実は過去からしか得られないということを思い知ったコマリストです。


今日は『近過去から物事の本質を学び取る』というテーマで書いていきたいと思います。


「これからは〇〇〇を知らないと乗り遅れる」
「激動の時代には△△△が必須」
「×××(遠い場所)はこんなに進んでいる(優れている)」


雑誌やニュースには、不安を煽るような言葉がたくさん並んでいます。
こんな言葉を耳にしたり、目にしたことがあるという方は多いはずです。


私自身、最新の経営手法やマーケティング手法には、割とアンテナを張っているので、時代に先駆けて色んな言葉に触れる機会がたくさんあります


最近で言えば冒頭の〇〇の中にDXやNFT、SDGsなんかが入ってくるわけですが・・・。


今日は、同時代性の罠に囚われず、本質を見抜く目を持てるようになることが、長く生き残るためには重要になるというお話です。


最近の学びの中で、結構衝撃を受けた内容のTOP5に入るものなので、自分の言葉としてちゃんと残そうと思います。

同時代性の罠

時代

遡ること2日前。
1年前に開催されたセミナーのアーカイブを無料で視聴できるというサービスから届いた1通のメールを何となく開き、何となく一つの講座視聴を申し込みました。


その講座は、今から1年前の2021年9月に開催されたもので、スピーカーは私が大好きな書籍の一つ『ストーリーとしての競争戦略』の著者である楠木建さんでした。


と言っても500ページもある本なので、これまで10回以上読み直しに挑戦して、半分も読めていません笑
#半分でも
#学びが多い


『逆・タイムマシン経営論:飛び道具の罠』というタイトルで、2020年に楠木さんが執筆した新しい本の概要をそのまま伝えるというこのセミナー。


正直に言うと、難しい内容なんだろうなと思っていました。
#タイトル的に


ところが、実際に視聴してみると、本当に目から鱗が落ちるという内容で、物事の本質を見つけるための具体的内容が説明されていたので、びっくりしました。


その中でも印象的だったのは『同時代性の罠』という言葉。


楠木さんの言葉をそのまま引用すると、
旬の言説や流行は、その時代のステレオタイプ的な発想から逃れることは難しく、その時代のど真ん中にいる情報の受け手は、自分たちの思考や判断にバイアスがかかっていることに気がつくことが難しい。その結果、しばしば意思決定を誤ってしまう。

『逆・タイムマシーン経営論』  楠木健・杉浦泰 著


うん。
なかなか難しいですよね笑


ということで、理解しやすくするために3つのトラップという形で言葉の説明がなされていました。


「飛び道具トラップ」:旬の経営手法やツールを取入れればたちどころに問題が解決し、すべて上手くいくと思い込んでしまう。

「激動期トラップ」:「今こそ激動期」という言説を信じ、その高揚感、危機感から行動を起こしてしまう。

「遠近歪曲トラップ」:「遠いものほど良く見え、近いものほど粗が目立つ(空間的にも時間的にも)」という認識のバイアスにとらわれてしまう。

『逆・タイムマシーン経営論』  楠木健・杉浦泰 著

これ、本当にその通りだなと思います。
いくら情報の入手経路を選択できると言っても、同じ時代に生きている人が作っているので、複数のメディアで似たようなことが書かれています。


その結果、言葉だけが独り歩きして、本質を見えにくくしている


本当にその通りなんですが、楠木さんの話はここで終わらず、『本質を見抜く方法』まで話されていました。

本質を見抜く

見極める

この本質を見抜く方法論こそが、書籍のタイトルにもある『逆・タイムマシーン経営論』なわけです。


楠木さんの唱える方法論の対極にあるのが、『タイムマシーン経営論』というもので、孫正義さんが取り入れていたことで有名になったものです。


世界のどこかで、日本の近未来的な動きがすでに起こっているので、その国で浸透しているツールや手法をそのまま日本に取り入れることで成功を引き寄せるという方法。


前例がある状態で導入できるので、失敗の確率を下げることが出来るということで一時話題になりました。


で、今回はその逆です。


具体的な方法としては。新聞・雑誌を5年~10年寝かしてから読むことで、物事の本質を見えるようにするというやり方


もちろん、期間をもっと長くすることで大きな大きな潮流をも理解することが出来ます。


私が驚いたのは、『少子高齢化による人口減少問題』の捉え方でした。


これは、日本国民が誰一人疑うことない事実であって、この変化こそ、日本経済衰退の主原因だと思っている人が9割を超えると思います。


だけど、50年前の日本では『人口増加こそが諸悪の根源であり、人口増加を食い止めることが経済成長には最も重要だ』と言われていたそうです。
#たった50年
#近過去


びっくりですよね!
楠木さんは、皮肉を込めて「これは、夏に”暑すぎるから寒い方が良い”と言っている人が冬になると”寒すぎるから暑い方が良い”と言っているのと同じ」だと表現されていました。
#反応


要は、人口が減少しているという事実はあるが、これをメディアがどう解釈して情報発信をしているのかという解釈の問題でしかないということです。


そして、その情報を受け取る私達は、思い込み状態に陥る。


実際、過去から現代に至るまで残り続けている「論語」や「孫子の兵法」、「聖書」などから本質を学ぶということは当たり前のように知っているはずです。
#歴史から学ぶ
#物事の本質


近未来であってもそれは同じで、同時代に生きているからこそ盲目的で見えなくなっているものがあるという視点


本当に面白いし、すぐに実践してみようと思いました。
あ、まずは書籍を読まないとですね。


5年前の新聞が、本質を知るツールになるって面白いですよね。

じゃ、またね~!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?