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自分の話を男はキャバクラでして、女は占いでする

朝のニュース番組で星座占いが流れる。

「今日の1位は山羊座さんでーす!」

私は山羊座だ。でも心は動かない。昔1位だった日に最悪な出来事があったからだ。その日から簡単な星座占いは信じない。

テレビを横目に携帯から四柱推命の運勢カレンダーを開く。うん、今日はいい日らしい。

軽やかにお出かけの準備をする。ああ、早くこの占いを見てしまう癖をやめたいものだ。



わたしと占い



私は最近占いを占い師さんから習っていた。

月に3回くらい対面で受けている授業だ。私が休職中とのこともあり、先生はカウンセリングと占いをミックスした話をしてくれた。「調子はどうですか」から始まり、自分のとりとめのない話も授業とは関係なしに聞いてくれる。ただただ優しかった。

私は占いが好きで嫌いだ。

悩むと駆け込み寺のように、現実ではなにも変わらないとわかりつつ、占い師に話を聞いてもらう。いわいる占いジプシー(1つの悩みを色んな占い師さんに見てもらうこと)によくなった。

先生は【占いの世界に生きちゃいけない。占い20%、現実80%にしたほうがいいですよ】と私を諭した。

おっしゃる通りであった。

占いをして、いい結果が出ても、その瞬間希望のある未来にキラキラ~☆とテンションが上がるも、現実は自分が変わらない限り、一ミリも動かない。悪い結果がでると呪いの言葉がネガティブな私の頭にこびりつき、ずっととらわれた。私のようなタイプは占いをしちゃいけない人種だった。

でもどうしても悩むとやってしまう自分がいる。残念なことに。私にとって占いはカウンセリングに近い。占いというツールを使ったカウンセリング。麻薬だった。容量要領をしっかりと守るようになりたい。

どこかで自分の話を男はキャバクラでして、女は占いでする”というフレーズを聞いたことがある。そんなことない人だってもちろん沢山いると思う。でも私はその言葉の中の一人だ。

人はみんなこれでもかというほど自分の話を聞いてもらいたいみたい。人生の主役は自分だもんね。

私は人からどうみられてるか、くよくよ悩みがちだが、その都度旦那から「人は人にそんなに興味ないよ」って言われる。そうだよね。結局は自分の自意識過剰さに振り回されているだけだ。

占い講座を受けるきっかけは、先生の鑑定を受けたことがきっかけだった。霊感がない、自己分析に近い四柱推命だ。自分をすぐに見失う私は自己分析のようなものと、人生の流れを占える四柱推命が面白いと思った。

先生は一緒に人生の戦略を立ててくれる。全然スピリチュアルさがない先生の空間は居心地がいい。マイナス発言を連発しがちな私を「ネガティブだなぁ~」といつもからっと笑い飛ばしてくれた。

私の昔からの夢が心理カウンセラーだった。ただ、頭の悪かった私は倍率の高かった心理学科を目指すことすらしなかった。今からやるにもどうやら大学を出ないと無理らしい。その中で、先生は民間のカウンセラーに資格をとるのもいいかもしれませんね。といった。

そして「トラウマや傷がある人にしか、同じ傷は癒せない。」と言って下さった。「だから、○○私 さんはカウンセラーや、占い師、保健室の先生とか合ってそうですね」と優しく先生は微笑んだ。

こんな私でも、逆に傷があるからこそ、そっと誰かの背中を押すことが出来るのかなぁ。自分の中にある傷がスキルになるなら嬉しかった。

私は心理カウンセラーにはなれないから、占いというツールを勉強して、”人を癒して自分を癒したい”と思う。それが自分の人生の指標にも感じた。

四柱推命の占い的にいうと、私の命式内に二つ空亡があって生きづらいんだって。どうりで苦しいわけだ。占い的にいうとだけど。

だったら、苦しみをたくさん感じているからこそ、たくさんの人を癒してみたいと思う。

結局私は占いをやめられないみたい。


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