【音楽連載】旅する輪ちゃんドタバタ劇場 vol.5｜音楽と文：輪（りん）@石垣島｜「花」
旅する輪ちゃん、タイから石垣島に帰ってきました。
一か月のタイ&カンボジアで散財してしまいましたが、有り難いことに、イレギュラーのケータリングやオードブルのお仕事をいただき、めちゃ忙しく過ごしています(石垣島ではタイ料理メインのお弁当を作っています)。
タイで仲良くなった、チェンマイの人気バンドの曲を日本語に訳してほしいという依頼があったりして、初めてそんなことに取り組んだりしています。いつか日本かタイで一緒に歌えたらいいな。
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ここからは前回の続き、タイのことを書きますね。
バンコクでは馴染みの宿に宿泊。
ここは10年前に初めてタイに来た時、リフォーム中で、ペンキ塗りなどを手伝いながら安く泊めてもらっていたゲストハウス。 公園とチャオプラヤー川に面していて、カオサン通りの喧噪からはちょっと離れて、静かでとても良い。
世界中のなかなかツワモノな旅人が集まっていて、そんな人間観察だけでも楽しい。 独特な個性溢れるスペースには、バーも隣接していて、昼間はゆっくりできるし、夜は生演奏ライブもある。 カンボジアから移動してきてクタクタのはずだったけど、「歌わせて〜！」とついつい言ってしまった。
そして帰国までの4日間、毎日歌わせてもらった。
昼間はひたすら練習して、夜、歌う。
そうそう、これが好きだったのだ~~~♪
歌うと色んな人と仲良くなって、毎晩、日をまたいでお酒を酌み交わしたり、一緒に歌ったり・・・、ある日はジブリが大好きというフランス人に、ジブリソングを歌って喜ばれたり、ある日は地元のタイ人たちの陽気さに目を丸くしながら、夜中の3時に一緒にカニカマを食べたり(意外と美味しくて ビックリしたんです)。
大忙しな毎日となりました。
きっと私は旅が好きというより、自分の力(好きなこと)で生きられている感覚が楽しいんだ。ギターなしではもうどこにも行かなくていい、とまで思う・・・。
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そして、『バンコク最後の夜に起こったミラクル』
最後の日の朝、あるタイ人から「今夜、友だちが企画しているライブイベントがあるから招待します」とのメッセージが。
彼は10年前に、当時歌わせてもらっていたバーで会った人。 飛行機の出発時間は夜中の2時で、23時に空港に行けばいいので、即OK。
会ってみると、宿に付いてるバーで一緒に歌った女性シンガーのことも知っているというし、どうやらイベントの企画をしてる人みたい！
次回タイミングが合えば、私にも出演してほしいなんて 言ってくれている。 今回の旅では、ほんとに知ってる人と知ってる人がつながって、小さな世界を実感したなー。
さてこの日のイベントは、おじさんバンドのファーストアルバムのリリース記念。
タイのごきげんな音楽は大好きだし、演奏してる皆さんが楽しそうで、それだけでHappy。 さらに美味しいタイ料理とワインをいただき、かなり酔っ払う。
途中、抽選会があり、いいなと思っていたボーカルおじさんの写真付きトートバックがなんと当たってしまい、ステージに上げられ自己紹介を求められ、そんな流れで、一緒に歌うことに。
指定された曲は喜納昌吉の『花』。日本でも有名なこの曲。タイでも大御所バンドがカバーして歌っている。タイでは『ドグマイハイクン』というタイトルに訳され、「私の庭には花がたくさん咲いているので、あなたにあげます」というような内容になっているそうだ。
一部タイ語も覚えていたので歌うと歓声が♡ そしてなんと歌っている途中に小さい子どもや、お客さん達が花を持って来てくれてなんだか大スター風に・・・。
たくさんのお客さんのニコニコ顔に、私の顔もニヤけっぱなしだったことでしょう。 なんとまあ、よく出来たドッキリか!?というような、狐につままれたような幸せな夜でした。 タイってほんと、こんなミラクルが起こってしまうんだ〜♬
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歌い終るとちょうど行かなきゃいけない時間で、タクシーまで用意してくれて、空港へ。 この旅の思い出と今夜の幸せな余韻に包まれ、
“またタイとのご縁がつながってしまった〜”と未来に思いを寄せつつ、帰路に着きました。 さて、バンコク→香港、香港→沖縄、沖縄→石垣と3本の飛行機に乗るんですが、香港空港に降り立ったところで、大失敗に気付く。
なんと、SIMカード(日本で通常使っているやつ)を捨ててしまっていた!
この旅いちばんの、サァーーーーッ!っていうやつ。
「え、どうなるの?電話番号変わる???」 Wi-Fiつなげて調べたところ、再発行出来ることがわかった。手数料が3850円。まあそれで済めばいいか、、、けど時間がかかったり、面倒だとヤダな、、、はぁ。
安心したと同時に今度は、香港空港が寒くて寒くて、急激にお腹がギュルルルル、と。移動するのに電車に乗らなきゃいけないという広ーーい広い空港の、ちょうどおトイレがないエリアで必死に我慢する、という、1日でこの世の天国から地獄まで味わった日でした。
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色々ありつつも無事帰宅して、夫に昨日の夜のミラクルな話を「私ってタイに愛されちゃってるのよぉ〜」と話すと、「それは輪ちゃんがタイを愛してるからでしょ」と。そうか、相思相愛なんだ♡
それから携帯ショップに走る。 ものの3分でSIMカードは復活、しかもなんとなんと、手数料をただにしてくれた。どういうこと!? まだ狐のしわざ???
ということで、最後の最後までラッキーな旅で、コップンマックカーーでした。
花
そんなバンコク最後の夜のステージの一部始終が記録されておりましたので、興味があったら (笑)ご覧ください。
3月末から、今度は夫とふたりの関東~関西の出店&ライブ珍道中。どうぞお楽しみに!
この記事を書いた人
旅する輪（りん）ちゃん
神奈川県出身。東南アジア、インド、ヨーロッパの旅の末、沖縄県石垣島に流れ着く。自分自身と世界に「こんにちは」を言うために。旅、ふるさと、身近な自然と内なる自然をテーマにしたオリジナル曲の他、金子みすゞや谷川俊太郎の詩に曲を付けたり、色んな国の歌を歌う。各種音楽配信サービスで、石垣島でレコーディングした2ndアルバム『渡り鳥のうた』が聴けます。2022年から自宅ガレージを改装したお店「なずな文庫」で自分にちょうどいい働き方を模索しながら、「楽しい」「わくわく」「大好き」をひそかに発信しています。
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