マガジンのカバー画像

2023年4月創刊号 | 月刊まーる

14
石垣島の「クロスボーダー×縁」マガジン|月刊まーる 2023年4月創刊号|言葉、そして縁
運営しているクリエイター

記事一覧

【編集後記】2023年4月号:人と言葉| 八重山方言とフィリピン語の共通点

人と言葉 今回「月刊まーる」の創刊にあたり、初号にふさわしいテーマは何だろうかと考えた。が、考えがまとまらなかったので、とりあえず作家の方々にはマガジンの根本テーマである「クロスボーダー✖️縁」を大切にしながらも自由に書いてくれとお願いした。するととても不思議なことが起こった。別々の筆者に依頼した最初の3つの記事内容において、全ての記事が「人と言葉」に深く関わりのあるものとなっていたのだ。初号のテーマを「人と言葉」としたのはそういう経緯である。 創刊号ではまた、石垣市議

【今月のまーる】 2023年4月号|1月~3月の新スポット紹介

このコーナーは、今、「まーる」やまーるのスポットさんがどんな感じなのかを紹介する企画です。石垣島のまーるスポットのインタビュー記事やおすすめ体験、まーるに関するデータなんかも公開しちゃいます!(企画:月間まーる編集部) ーーー はじめに いつもまちのコイン『まーる』をご利用いただきありがとうございます。 ユーザー数、スポット数もどんどん増え、とても嬉しいです(^^) 今回は2023年1月~3月の新たなスポットさんをご紹介いたします。 まーるスポットさんは現在159スポッ

【越境対談】党派を超えて石垣を語る vol.1|市議会議員対談:長山いえやす×花谷シロー@石垣島

編集部:本日は「月刊まーる」の創刊号特別企画「党派を超えて石垣を語る」ということで、自由民主石垣の長山いえやすさんと、会派ゆがふの花谷シローさんにお越しいただきました。お忙しい中、ありがとうございます。 長山いえやす(以下長山、敬称略):ありがとうございます。対談というのは初めてですが、よろしくお願いします。 花谷シロー(以下花谷、敬称略):こちらこそ、ありがとうございます。 二人の出会い、最初は不審者? 編集部:まずは、お二人のお互いの印象や、出会いなどから、自由に

【バトン連載】縁をつなぐレシピ vol.1 (後編)|2023年4月号|「ひならん」という名のスープ|文:おばんざいbar ひならん」店主 松田和也

前半を読む この記事は前半と後半に分かれています。 前半を読む方はこちらから。 「ひならん」で繋がった人たち フィリピンダバオ市から移住してきて、色んな人のご縁で始まった「ひならん」は、その後、紆余曲折あり、最終的に「コワーキングスペース KLATCH 石垣島」で営業することになりました。現在もこちらで営業中です。 さて、この「KLATCH」のオーナーは人の繋がりをとても大切にしている方です。オーナーのおかげで、色々な方々との料理コラボが実現しました。ですので、簡単に

【エッセイ連載】柔術家/歌手/海人の独り言 vol.1 (後編)|2023年4月号|人生のハンドル|文:渡辺直由

前編を読む この記事は前半と後半に分かれています。 前編を読む方はこちらから。 人生のハンドル(後半) 最初にボクシングを始める時、覚醒剤中毒のヤバい先輩や同級生に「ボクシングなんかやっても無駄だよ、お前より強い奴は沢山いるし、薬を売った方が金になるし女にもモテる」と言われました。 ボクシングより音楽の道を選ぼうとした時にはある人に、「お前には根性がない!ボクシングも続けられないのか!そんな事じゃ何をやっても成功しないぞ」と言われ、他の人にも「音楽なんかやって食えるか

【気まぐれ連載】映画でまーる vol.1|2023年4月号|新年度の新しい一歩で挫けそうな時に『フリーダム・ライターズ』|文:アーヤ藍

このコーナーは石垣在住のライター「アーヤ藍」さんによる、「気まぐれ連載:映画でまーる」。人と人との“まーる”い繋がりが見えるような映画や、観終えた時に心が“まーる”くなるような映画をご紹介していきます。映画PRの仕事もされており、映画に関して深い造詣をお持ちのアーヤさんが、コミュニティや、人との繋がり、縁をテーマとした(まーる的な)映画を紹介していきます/不定期配信。(月刊まーる編集部) ーーー 映画『フリーダム・ライターズ』 新年度が始まった4月。 職場環境が変わった人

【ポエム連載】人×ことば×詩 vol.1|2023年4月号『結び目』|文と写真とポエム:洋々(詩人)

この企画は、石垣で活躍する詩人、洋々さんが、出会いの中で受け取った言葉をインスピレーションとして、詩を創作し、文と写真と共に配信する【ポエム連載】です。洋々さんの詩の世界と、石垣で紡がれる「縁」をお楽しみください。(月刊まーる編集部) 「ことば」は好きですか? そう問われたら、なんと答えますか?では質問を変えて。好きな「言葉」は何ですか?こう問われたら、何と答えますか?前者と後者、答えやすいのは、どちらですか。 「ことば」 地球を満たす大気のように、当たり前にあるけれど

【エッセイ連載】豚汁に感謝、店主にほどほどのエール|みちくさ文語|文:佐藤仁

2023年。2月25日。 17時過ぎ。ここを南国と呼ぶには冷たすぎる風の中。あたたかい豚汁を啜りつつ。 今日は、チャレンジ石垣島のイベント『夜市』の日。寒空のなか。始まったばかりの時間帯。ということもあり、人影はまだまばらですが、ちらほら聞こえる人の声は、知っている人のものも、知らない人のものも、少しずつ増えはじめているように思います。 ここは屋外のテラス席。つい1週間ほど前の、石垣島らしい陽気が恋しいのは確かです。しかし、年間通じて、”ちょっと暑い”or”暑い”or

【音楽連載】キャッチボール|漆黒の音 vol.1|音楽と文:慶田盛大介@石垣島

(*この企画は、記事に合わせた楽曲をYoutubeでお楽しみいただく音楽連載です。まず記事を読んでいただいてから楽曲をご覧いただくいただくことをお勧めします:月刊まーる編集部) はじめに アジアのヘソと言っても過言ではない沖縄。様々な文化の交流地点。その沖縄、そして八重山には、多色に富んだ世界感が混在してるのだと思う。 戦時中、パプアニューギニアへ行きマラリヤにかかり生死を彷徨いながらも、無事生還できた祖父。その後は安室流の民謡研究所に入門し、三線、笛の稽古に勤しんだ。

【創刊にあたって】2023年4月号| 人と言葉

序  雑誌の創刊の言葉など誰も読まないだろう。読まれたとしても身内しか読まない。私自身、雑誌の創刊号なるものは過去に何度も手にしたが、「はじめに」的なものは殆ど読んだことがない。寧ろ早々に読み飛ばしている。なぜなら文が固いからだ。読みにくいのである。読まれないためにことさら固い文章にしているのではないかと疑いたくなる。ということで本誌の「創刊のことば」も、可能な限り固くクソ真面目な文章にしてやることにした。そして、自分の創刊への思いの丈を、熱量高めにうざったく語ることにする

【編集部紹介】初めまして、月刊まーる編集部です。

石垣島のまちのコイン「まーる」新企画、月刊まーるをご覧いただき、 しかいっとぅから、みーふぁいゆー(八重山方言で、どうもありがとうございます)。 創刊号ということで、私たち月刊まーる編集部の紹介をさせていただきます。 編集部には編集長をはじめ、5名の愉快なメンバーが集っています。全員が石垣島で暮らしており、とにかく面白い人、すごい人、愛ある癖つよな人など魅力たっぷりなこの島の人々にもっとスポットライトが当たる未来を、まーるで実現したいという思いで、編集長を筆頭に月刊まーる

【バトン連載】縁をつなぐエッセイ vol.1|In My Mind ~私のこころの中の言葉〜|文:桴海功一郎

ーーー このコーナーについて このコーナーは、石垣の異なるコミュニティーや分野の人から人へ、記事をバトンのように渡してもらう【バトン連載】、「縁をつなぐエッセイ」です。(月刊まーる編集部) ーーー In My Mind ~私のこころの中の言葉〜  この記事のDEADLINEが明日を迎え、やっと天敵であるPCと向き合っております。「なんでもいいから、書いてみない?」と、優しい笑みを浮かべながら近づいてきたあの二人(月刊まーる編集部の人たち!)にYESと言った自分を悔やんでな

【バトン連載】縁をつなぐレシピ vol.1 (前編)|2023年4月号|「ひならん」という名のスープ|文:おばんざいbar ひならん」店主 松田和也

このコーナーについて このコーナーは、人から人へ記事をバトンのように渡してもらう「バトン連載」。石垣の飲食関係コミュニティーの方々による「縁をつなぐレシピ」です。(月刊まーる編集部) はじめまして 「おばんざいbar ひならん」店主の松田和也です。実は今月、2023年4月30日をもって、ひならんは店仕舞いすることになりました。にもかかわらず今回、「バトン連載:縁をつなぐレシピ」の一本目を僕が担当することになりました。なのでこれは、僕の石垣への置き手紙と思っていただければ

【エッセイ連載】柔術家/歌手/海人の独り言 vol.1 (前編)|2023年4月号|人生のハンドル|文:渡辺直由

はじめまして 八重山に移住して12年、東京都千代田区出身の渡辺直由と申します。編集者様よりこのような素晴らしい機会をいただきましたので、先ず初回は簡単な自己紹介と、八重山への移住のキッカケを書きたいと思います。 今回の第一回はテーマが“言葉と縁”ですので、とある著名な友人からいただいた言葉である【人生のハンドル】について書かせていただきます。【人生の舵】とも言い換えられますが、このハンドルを切る力=違う世界/違う土地に飛び込む勇気や原動力をテーマに展開して行きたいと思いま