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masa
2020年4月21日 11:45
僕らは、幼馴染だった。 陽菜、正樹、僕。僕らはいつも一緒にいた。 正樹は地図が好きで、将来は地図を作る人になりたいと言った。陽菜は、おとなしい子だったが、芯が強く、一度こうと決めたらなんでも最後までやりきった。 三人で、よく地図を作って遊んだ。画用紙に架空の町の地図を描き、自分たちだけの町を作る。そこは僕らの町だった。僕らしか入ることのできない特別な町だったのだ。 出来上がった地図