【婚活女子必見!】①こじらせ女子に彼氏ができるまでの4年間の記録
婚活とプロフィールカード
夜の大阪を早足で歩く私。
ちょっと急がないと会場に間に合わない。
でも困った。
「・・・会場どこ?」
探しているのは、某大手婚活企業が主催する婚活パーティー会場。
開始は19:00。あと10分後には始まってしまう。
受付はもう始まっているだろうし、そろそろ着いておかないと、事前に書いておくプロフィールカードが書けない。
※すべてではないが、婚活パーティーによっては、受付時にプロフィールカードを記入するものも多かった。
なんで休日に出勤して、
しかも今日に限って予定より2時間も仕事押したんや・・・
ぶつけどころのない苛立ちが隠せない。
自然とヒールの音が高くなる。
平成生まれならわかるだろうか。小学生のころ交換しあいっこした「プロフィールカード」。たくさんの項目をワクワクしながら埋めた記憶がある。
何を書こうか、家でカラフルなペンを使って、ひとつひとつ可愛く丁寧に書き込んだものだ。
しかし、大人になってから書くプロフィールカードには、あの頃のようなワクワクを感じながら書くことはなくなってしまった。
趣味や休日の過ごし方。仕事や家族構成など、書ける範囲で構わないが、まあまあ内容盛りだくさんなのである。
このプロフィールカード、何度書いても正解がみつからない。
いわゆる【男受けを】狙った記入をするが良いか、それとも【媚びない自然体】を装うのが正解か。
まあ、装っている時点で自然ではないけども・・・
プロフィールカードには苦い思いを何度もさせられた。
以前私は〈お仕事〉の欄に《高校の国語の先生》と記入した。
これは嘘偽りない内容だ。
大人にとって仕事は、自分を知ってもらう上で大事な項目の1つ。
嘘なんかつくわけにはいかない。
だけど、それを見た男性からまず言われたのは、
「高校の先生って、なんかこわそうやな。」
・・・えええ・・・そうかなぁ?
その時はなんというか、シンプルに違和感を覚えた。
たしかに叱る機会も多いし、仕事柄ハキハキしていることが求められる。
だけど、普段そこまで怒りっぽいほうではないし、
そもそも日頃の疲れで休日まで怒る体力は残っていない。
にも関わらず、この目の前にいる男性は、【職業】のみで相手を推測し、「なんか」というほんのりした偏見で、私のことを判断してきたのだ。
婚活とはなんと恐ろしい場所だと知った瞬間だった。
またある時は、〈好きな料理〉の項目で当時流行っていた《タピオカミルクティー》と記入した。
これはちょっと男受けを意識したが、8割くらいは本心で書いた。
タピオカは流行る前から大好きだったが、前から好きな人も多いだろうし、もし相手も好きなら話が弾むかと思ったのだ。
若かったし、可愛い印象を与えたかったのもあるが・・・
ちなみに、ちょっとした狙いも込めて書いた《タピオカミルクティー》にはこんな言葉が投げかけられた。
「流行りに乗るタイプなんやね。」
・・・んんん~~~~~~~~~~
それ、「流行ってるし美味しいよね!」
くらいで良くない?
なんで「タイプ」を一言で判断されるん??!!
と微妙にもやもや。
こんな経験からプロフィールカードを書くのに、えらく時間がかかるようになってしまった。
純粋に書くにはハードルが高すぎるのだ。
話を戻そう。
だから私はもう会場に入ってカードに記入をしなければならない。
ほんまお願い、だれか私に会場の場所教えて・・・
早足から駆け足になった私は、その5分後、無事に会場入りを果たした。
婚活のはじまり
私が婚活を始めたのは22歳。
早いといえば早いかもしれない年齢だ。
だけど私は寂しかった。
大学卒業後、同じ教師業をしているものの、学生時代から続いていた彼氏と遠距離になってしまった。
学生時代はほぼ毎日顔を合わせていたが、就職してからお互い休みがほとんどなく、朝は早くて夜は遅かった。
電話はおろか、毎日のLINEすら送るタイミングも体力もなくて、自然と疎遠になってしまった。
仕事は毎日半端なく忙しい。
朝は6時過ぎに家を出てたし、
夜は22時に帰れたら早いほうだった。
そんなこんなで気持ちも疎遠になり、会いに行くことも少なくなって、
就職して半年ほどで別れてしまった。
だがありがたいことに、まだまだ若いし、彼氏なんてすぐできるやろ~~
とショックと寂しさはあったものの、なんとなく楽観的に捉えていた部分もあったのだ。
そう、社会人の出会いの少なさも知らずに。
最初に訪れた婚活パーティーは愛知(名古屋)で開催されたものだった。
22歳、新卒、就職1年目、若さと愛想の良さがあの頃の私の武器だった。
そして、この後に知ることになる、新たな「武器」を携えて
私は会場入りした。
初めての婚活パーティーは、実は誘われて参加したものだった。
元カレと別れてから、漠然と「彼氏ほしいなぁー」と思っていたところに、学生時代の友人からLINEが届いた。
「今度の日曜日、名古屋の婚活行かない?」
まじか、と思った瞬間にはすでに、
「行く行くーーーー!!」
と返していた。
なんというフッ軽だったのだろうか。
今では徒歩10分のところに行くにもすこーし躊躇するのに・・・
私の家から名古屋までは、およそ電車で2時間弱。
初のパーティー当日。
実は学生時代にそれなりにモテていた自覚はあった私は、うっすら透け感のある花柄ブラウスに、少し膝が見えるくらいのスカートを履いていた。
これは鉄板で「かわいい」と言われていた組み合わせだったし、
どんな服で参加するのが良いかわからなかったので、とりあえず似合っているらしい服を着たのだ。
そして始まる婚活パーティー
一軍の服に身を包み、名古屋駅で友人と合流した。
友人は花柄の「ザ!婚活!!」なワンピースを着ていた。
おめかししていた友人はすごく可愛くて、それと同時に婚活への並々ならぬ気合いを感じ、私も負けてられないと、気合いを入れるべくリップを塗りなおした。
そして当日の会場に到着した私たちは、予約証明のためスマホ画面を見せ、
受付を無事済ませた。
この時もプロフィールカードはあった。
何を書いたか、微塵も思い出せない。
ゆっくりカードに記入し、開始を2人で緊張しながら待った。
時間に余裕があるのは、2人とも時間にはうるさい性格だったので、なんと気合いの45分前到着だったのだ。
はじめての婚活パーティー。
テレビやSNSで話題になり始めていた頃というのもあって、会場には
人がたくさんいた。
なんとそのその日は30対30の、今にして思えばとんでもない規模のパーティーだった。
初めてなので、これが大規模なのかどうかわからなかったが、
婚活って1日でこんな多くの人と出会うのか!
と思ったし、
こんなに1日で知り合えるなら、彼氏なんかすぐできるやろ
と、私はなんとも恥ずかしくなるくらいの(なんなら叩きのめしたい)小娘的な思考でその場にたたずんでいた。
さて、いよいよ開始の13:30。
この後、私は初めてのパーティーで大きな収穫と、この後どんどん婚活沼にハマっていく出来事に遭遇するのである。
22歳、底なし沼のような婚活ライフが今、幕を開けたのだった。
次回、「婚活沼編」を投稿します(^^♪
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