Q&A : 普通食を吐き出す
今回は頂いた質問に答えるnoteです。考え方の選択肢の一つとして参考に読んで下さればと思います。
過食反応
摂食障害さんの「食べ過ぎた」と思う基準は、健康な食事(一般的)であっても多く感じたり不安に感じて、過食に値すると錯覚を起こしてしまいます。
これにネーミングするなら「過食反応」と付けます。過食ではない量だと自覚していても、心の中で「吐かないといけない」と感じて行動に移すまでの衝動があるという事です。
普通食の表現は摂食障害用語なので、噛み砕いて言えば「これを食べても大丈夫」の食事を指していると思います、間違っていたらごめんなさい。
その「大丈夫」すらも、吐いてしまうというお悩みだという認識で、話を進めていきます。
普通食だと思っていたものも、吐かないと気が落ち着かない・許せない心の理由があるはずです。
質問者様は回復期を迎えていますか?もし、回復したい気持ちがあるならば回復より「痩せたい・変化したくない」という気持ちが上回ってしまったのではないでしょうか?
行動を確認する
過食嘔吐さんの話になります。過食嘔吐さんの場合、心のどこかで過食のゴールに吐き出す(嘔吐)があるので、安心して過食したり、過食を許して行動します。
ですが、嘔吐ができないとなれば過食はしないはず。過食ができるのも嘔吐というゴールがあるからです。
行動には理由があります。私自身、拒食症の克服過程で過食嘔吐が治癒したのですが、理由は「嘔吐しなくても過食を許せる心」になったからです。嘔吐の必要がないと認識したんです。
過食している時に、これは吐く前提で食べているんだと自覚してみる事も認知療法になると思います。吐かないとなれば、用意する食材はどう変わるのか?知る事が大事です。
質問者様の場合は「大丈夫」のはずの食事を吐いてしまう。行動の一個ずつを紐解いて「大丈夫」を見直して見ませんか?
吐くというゴールがどこかにあるから、食べられている食事に変わっていませんか?
ある時までは許せた食事が、今何かしらの理由で許せなくなったから吐き出さないと落ち着かないなど、考えられます。質問者様が自身に問いかけてみて下さい。
食べる前に、用意する。用意して、食べ進める。食べ終わって時間ができる。行動の一個一個に、間があってテンポがあります。
嘔吐するまでに、行動する自分に「なぜ?」という疑問を持ってあげる。
食べたら吐いてしまうなら、食べる前に考える隙間を見つけてみてはどうでしょうか?
最後に
私は過食嘔吐でしたが、過食する理由や嘔吐というゴールがあることで症状が出ていた事を認知して、症状が寛容しました。
普通食の基準も、今は過食に値する程「嫌なもの」になっていたり心の変化があるかと思います。
考えてみる時間を取って、嘔吐のダメージを受けた身体なのでケアしてあげてください。参考になればと思います。
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