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福井プレスさんの珈琲染(コーヒー染め)の現場をzoom中継で見た感想をレポート!【クラウドファンディング】

こんにちは、ただのコーヒー好きの会社員、まーくと申します。

コーヒーが好きすぎて、抽出後のコーヒーかすを使った「コーヒー染め」を使ったTシャツリメイクに最近ハマっています。

前回の記事では、「コーヒー染め」を使って「タイダイ染めTシャツ」を作った様子をお伝えしました。

https://note.com/mark_my_s_pace/n/ne1b50100cad3


今回の記事では、私が先日「Makuake」で支援したクラウドファンディング(下記参照)にて、染工場「福井プレス」さんの「珈琲染(コーヒー染め)」の現場をzoom中継で見学させていただいたので、その感想を書いていこうと思います。


結論から言ってしまうと、今回はただTシャツやジーンズを一括で染める(全体を染める)、という内容だったので、大まかなやり方については、正直に言って「素人の自分」とそんなに違わないな、と思いました。

ただ、やはり焙煎工場と染工場でタッグを組んでいるからこそできる規模感細かい染めに関する技術などはあるんだな、ということは勉強になりました。


ここからは、その具体的な内容について書いていきたいと思います。


☆「珈琲染」の工程:染色→媒染→染色→脱水→干す

今回、中継の内容で見れた「珈琲染」の工程は、

1回目の染め  → 媒染(発色・色止め)
  →2回目の染め → 水洗・脱水 → 干して乾燥

といった工程でした。

どこまでが企業秘密なのかわからないので、詳しいことは書かないでおきますが(中継してるから多分大丈夫だと思うけど笑)、中継全体でだいたい1時間強でした。

実際には、その前処理の工程という工程もあり、その工程については動画としてその様子を見せていただきました。


☆「デニム」の染まり具合が面白い

ちなみに今回行った作業に関しては、私のTシャツを含めて全部で8名分の服があったとのことです。

私が依頼したものはTシャツでしたが、他にもデニムパンツや、Yシャツもあったと思います。


その服を、1枚1枚折り重なったりしないように丁寧に扱って、熱い「コーヒーの液」が満たされた機械の中に入れて染色していく、という感じです。

その「コーヒー」の液量が今回の場合は「90L」も使用しているということなので、その規模の大きさに驚きますね。(私の場合、いつも「2L」くらいですよ。45倍・・・笑)


「珈琲染」の染まり具合を見ていて、特に変化が面白かったのが、「ホワイトデニム」のパンツですね。

最初は「白色」だったのですが、最後には「コーヒー色」というか「ベージュ」というか、言い方が変ですが「チノパン」みたいな見た目に変わっていたのが面白かったです。

色落ちデニムも茶色がかって「ヴィンテージ」の古着のような見た目になっていたのも興味深かったです。


デニムの変わり様についてはこちらの記事がわかりやすいかと思います。


☆原料の珈琲豆は、本来”廃棄物”になるもの

今回は人としては登場していなかったのですが、このクラウドファンディングにはもう一社、「藤田珈琲」さんという焙煎工場の会社が関わっています。

(この記事を書いている時に初めてHPを開きましたが、売ってる豆があまりに安かったので、ついポチってしまいました。笑)

今回のクラウドファンディングの「珈琲染」に使われている原料の「珈琲豆」を提供しているのが、この「藤田珈琲」さんです。


原料とは言っても、珈琲豆を「焙煎」したり「粉」にしたりする過程でどうしても発生する「廃棄物」になってしまう部分を、捨てずにこの「珈琲染」に利用しているというところがポイントです。

具体的に言うと、珈琲の生豆を焙煎する際に生じる廃棄物「チャフ」と、焙煎豆を粉砕した後に、粉砕機の刃に残ってしまった「豆粉」とを混合したものを「染料」として使用してる、という感じですね。

私がこのクラウドファンディングを支援しようと思った理由も、この「廃棄物」になってしまう珈琲豆を「珈琲染」として再利用しようという試みだったから、ということがあります。


参照:チャフ染めについての記事


☆珈琲染で「プリントTシャツ」が作れる

本筋とは少し離れますが、ちょっと驚いたこととして「珈琲染」を使って「プリントTシャツ」が作れる、という技術が中継で紹介されていました。

それに該当するブログ記事を見つけたので、リンクを貼っておきます。

てっきり、「染め」というのはせいぜい「絞り染め」や「タイダイ染め」のようなバリエーションしかないのだろう、と勝手に思っていたのですが、こういうこともできるのか!と正直言って驚きました。

こういうことができるのであれば、デザインのバリエーションはもっと増やせそうだな、と思いました。


今回のクラウドファンディングでは、Tシャツなどの服の「全体を染める」といった内容でしたが、サービス開始後には、この「珈琲染」で「タイダイ染め」や「ムラ染め」のようなことも依頼できるようです。

さすが「染め」を専業としている会社さんなので、正式にサービスが開始した時には色々依頼できることにも”幅”がありそうですね。


☆発見:珈琲染で「グレー」が作れる

今回の中継を見ていて、個人的に1番収穫だったなと思ったのが、「珈琲染」で「グレー」の色を作れることがわかったことです。

中継での「福井プレス」さんの技術紹介の中で、「珈琲染」を使って「珈琲色」のトートバッグと「グレー」のトートバッグを作った、というような紹介がされていました。

その中で、その作り方についても軽く触れられていました。

普通の人なら「へー、そうなんだー」で終わる内容ですが、「珈琲染」経験者の私には、わりと見逃せない重要なポイントでした。

このツイートの画像を見てわかるように、私の「珈琲染」では、まだ「コーヒー色」というか「ベージュ」のような色で染めることしかできていないので、それが「違う色にも染められる」ということは、自分の「珈琲染」のバリエーションを増やせる可能性があるということです。

これは1つの”発見”に繋がりました。

・・・と言っても、実を言うと「珈琲染」や「草木染め」について理解している人が相手ならば、わざわざ隠すような大した内容ではないのですが、ひとまず今後やってみようと思うので、そこはお楽しみに!ということで。


☆機械化できるって、いいなー

今回行われた「珈琲染」の工程に関して言えば、同じ「草木染め」「コーヒー染め」という方法なので、スケール感は違えど、自分がやっている方法とそれほど変わらないな、という印象でした。

ただ、工場なので当然ですが、それぞれの工程が機械で自動化されていたので、正直言って「楽にできそうで、いいなー」と思いました。

こんなことを思ったのは、中継を見た人で私だけでしょうが。笑

染色工程にせよ、媒染工程にせよ、液が入った機械に服が変に重ならないように放り込めば、あとは機械が自動でかき混ぜてくれていました。物としてはドラム式洗濯機のようなイメージでしょうか。


私が自分でやるとなると、煮ている鍋の前に張り付いて、ムラにならないように定期的にTシャツを動かしたりしないといけないので、割とそれが面倒だったりします。一度に染められる数も、多くてTシャツ2枚が限界ですし。


それでもさすがに、合間合間の水洗工程なんかは、水が入ったでかいバケツみたいなのに作業者の方が手でジャブジャブやっていましたね。その後の脱水は脱水機を使っていました。

それなりに量産するとなると、やはりどうしても設備が必要ですよね。ここは一個人である私には真似できないところです。


その後、最後にまだ時間の余裕があったみたいで、染めあがった服を干すところまで見せてもらえました。

最後は乾燥機を使うのではなく、普通に洗濯物を干すみたいな感じで、ハンガーで1本1本服を竿に干していました。そこは手作業だったのでけっこう意外でしたね。

シワになるからかムラになるからか失念しましたが、乾燥機を使うのはよくないそうです。

こういう一見地味に見える心配りも、モノづくりには大切ですよね。


そんな感じで、今回の「珈琲染」のzoom中継は終わりを迎えました。


☆次回:珈琲染Tシャツが届いたら、レポートします!

というわけで、「福井プレス」さんの「珈琲染」のzoom中継を見た感想をレポートしてみました。

場所によって回線が不安定だったりと”手探り感”もありつつでしたが、zoom越しとはいえ「工場見学」をしているみたいで、純粋に新鮮で楽しかったですね。

今回染めたTシャツなどは乾かせたらすぐに発送するとのことで、3~4日後には到着するという話なので、物が到着したらまた完成品についてレポートしたいと思います。

珈琲の香りがついているらしいですが、果たして結果はどうなるでしょうか。出来上がりが今から楽しみです。


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☆「福井プレス」さんの「染め直し屋」を要チェック

最後に、今回のクラウドファンディングでは「福井プレス」さんという会社が「珈琲染」を行っていましたが、これ以外にも「染め直し屋」という反物や洋服の「染め」を行うサービスを提供しています。

「珈琲染」のサービスは2020年7月に提供開始予定だそうですが、それ以外にも様々な色を使った反物や洋服の「染め」に対応しているようです。

法人だけでなく、個人で1着だけ染めたい、という注文でも対応できるみたいですので、ご興味があれば「染め直し屋」のホームページをチェックしてみてください。


また、スタッフさんのブログでも、どういったことができるのか、という参考になるかと思いますので、併せてチェックしてみてください。


そんな感じで、今回の記事は以上になります。


私のnote記事では、ドリップ初心者の私が挑戦したアレンジメニューやコーヒー豆についての紹介や、「コーヒー染め」を使ったTシャツのリメイクに挑戦したりしています。

興味がある方は、こちらのマガジンを読んでいただけると嬉しいです。

また、コーヒーを使ったダイエットにも現在挑戦中です。こちらもよろしければ、ぜひチェックしてみてください。


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最後まで読んでいただきありがとうございました。

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