R君の元カノ(4)
「人間!羨ましすぎておかしくなったのか。そんな、別の人になんかならなくていいよ。
この鍋の中を見てごらん?
もう少ししたら、君の未来が見えるから。
きっと、例の人に比べ物にならないくらい、君にふさわしい未来かもしれないよ。」妙なことを言う小豆だと思ったけど、私は半信半疑で鍋の中を覗いてみた。そこには、今と比べてさほど年を重ねていない私がウエディングドレスを着て、タキシードを着た男性とキスをしている場面が映し出されていた。
その人は、R君ではない。
でも、R君より私のタイプに近