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大量生産・大量消費を考える。

先日は不用品の寄付をしてその記事を書きました。何年前からか断捨離とかときめく片付けとかミニマリストなどという言葉が当たり前のように使われてきて飽き飽きするほど。でもなかなかサザエさんの家のようにすっきりならないのが現実ではないでしょうか。

ごきげんママ♡が社会科で日本の産業を習った昭和50年頃は4大工業地帯というのがあり、その裏側に四日市ぜんそくや水俣病などの公害がセットになっていました。自動車やテレビ、冷蔵庫の普及に始まって日用のあらゆることが電化され便利になっていった時代とともに育ち、学校を卒業するまでパソコンが出現することはありませんでした。

いかに物を効率よく作って薄利多売で会社を運営していくか、というのがロールモデルだったといっていいと思います。

ところがバブルがはじけたころから物が余り始めていたのになかなか歯止めがきかなかったのか、皆が豊かさに慣れていったのかゴミ問題が深刻になってきました。そこに来てコロナが襲い掛かってさらに生活が引き締まりました。そんなに出かけないなら服も靴も要らないね、結婚式もお葬式も人を招くのがはばかられるので簡略化、大好きだった外食も感染するくらいなら控えよう。今ここですね。

昨秋たまたま料亭の女将さんのお話を聞いてなるほどと思ったことがありました。松茸と言えば高価で、中国産なら手が届くという食材だったのに岩手辺りの農家さんが栽培に成功されたそうです。そうすると大喜びのはずが値崩れ&売れ残りです。

結局大量に作ると価値は下がるし物は余る。なんと皮肉なことでしょう。

でもそれではこれまで物を作っていた人やそれを一生懸命売ってきた人は仕事を失うことになります。実際アパレルやウエディング業界、飲食など厳しそう。二年ほど前に政府のお偉いさんが日本には高級ホテルが不足しているから至急50くらい建てよう!とおっしゃっていましたが大きな読み違えであったことは今や明らかです。

みんなが大好きなお肉も地球環境のために良くない食べ物だそう。世界中の人々が週に一度でも肉食を控えると地球温暖化は緩やかになるという研究もあります。華美な衣食住はこれからも求められ続けるのか、それともシンプルな方を向くのか。

おそらく東京の中心部は世界でも屈指の煌びやかな街。新しいビルが次々建設されネオンも多くグルメもうなるレストランも和洋中華数知れずあります。私は無縁ですけど。聞くところでは幸福度が高いとされる北欧やブータンなどはずっと質素に暮らしているらしい。

コロナが終わった後も見据えて我々はどのような社会を目指せばいいのか我が家から出て行った段ボールを見送りながら考えずにはいられませんでした。




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