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感情は○○と一緒!ベストな付き合い方を教えます【感情のトリセツ】


こんにちは。翳依(かげい)まりです。

この【感情のトリセツ】シリーズでは、
『翳依まり流 感情の取り扱い説明書』
ご紹介いたします。


実は感情って、否定せずに受けいれて、
昇華させることがものすごく大切なんですが

「急にそんな事言われても、よくわからない」


という方がほとんどかと思います。


そこで今日は

『感情ってどう扱ったらいいの?』

をテーマに、
分かりやすくお話していきますね。




善悪でジャッジする必要なし


まず初めに知っておいてほしいのは、

『どんな感情にも善悪はない』という事です。


「大好きな人に会えて、嬉しい!」

という喜びも、

「ムカつく!!あんな奴、○ねばいいのに!!」

という怒りも、

どちらも"ただの感情"です。


ただ、自然とあなたの中から湧き出てきたものであり、

そこに良い、悪いという概念はありません。


よく、

「喜びや楽しみなどのポジティブな感情は良いもの」

「怒りや悲しみなどのネガティブな感情は悪いもの」

というように考えている方がいらっしゃいますが、
これは間違いです。


感情は読んで字のごとく"感じるためにある情"なので
(情:人間の心のはたらき。こころ。きもち。意地。)


どんなものであれ、湧き出てきた時に 大切に味わって感じれば良い
のです。


そしてこれが、

冒頭の「昇華させることが大切」に繋がってきます。



感情とは○○○○○


昇華 とは、厳密に言うと
「固体が液体にならないで、直接気体になること(ドライアイスなど)」
「低位の欲望が高位の芸術的活動、宗教活動などに無意識的に置換されること」

などの意味になりますが、


ここでは、もう少しラフに

「燃やし尽くして無くなる」

のようなイメージで捉えてください。


というのも、

「感情とは、ガソリンなどと同じエネルギー」
だからなんです。


エネルギーという事は、使い切ったら無くなります。

逆に、使わなければいつまでもいつまでも、そこにあるという事です。


つまり、


湧き出てきた感情は『感じきったら無くなる』

感じずに抑え込んでいると『いつまでも残り続ける』


という事なのです。


だから、ガソリンを燃やし尽くして使い切るように

あんなにもらって嬉しかったおもちゃに興味がなくなる事もあるし、

怒りや悲しみは感じきらなければ消えないのです。


ここまで読んで

「でも私は普段、怒りも悲しみも感じてるのに、ずっとモヤモヤしているんだけど…」

と思われた方は、感じ"きる"までがまだできていないのかもしれません。

続けてお話していきますね。


「感じ"きる"」とこうなる


では、怒りの感情を例にして

感じ"きる"の工程を見てみましょう。


あなたはとても腹立たしい事に遭遇してしまい、
心の底から怒りがメラメラと湧き上がってきました。

しかし、その怒りをぶつける相手は
今、目の前にはいません。

でも腹が立つ気持ちは治まらないし、
イライラが止まらない!


そんな時、

「こんな気分でいてもいい事はないから、さっさと気分転換しようと切り替える……」


のではなく、


ただひたすら

「腹立つ!!!」
「あームカつく!」
「何なの!?ありえない!」
「ひどい!許せない!!!」


と、怒りを感じ続けてみてください。


ずっとそれを続けていると、

ある時 ふっ と心に空白が生まれて、

ぼーっとするタイミングがやってきます。


これが『感情を"感じきった"状態』なのです。


ひとつお伝えしておきますと、

感じ"きる"ために
「何回感じればいいですよ」というような、
明確な指標はありません。

これは個人個人の心と感覚によるものであり、
他人が介入できる領域ではないからです。

だから、あなたの怒りを感じきって終わらせるには、

あなたが「あっ、この感覚だ」と腑に落ちるまで、
ひたすら怒りを感じてみるしか方法はないのです。


とはいっても、

「そんな事して、余計にしんどくなったりしないの?」

と心配に思われる方もいらっしゃるでしょう。



そこでここからは、

私が実際に感情を"感じきった"時にどうなったか

というエピソードをお話ししますね。



私の"感じきった"話


高校時代からの友人、Aちゃん。

30代になった今でも、SNSでの繋がりに加えて
年に数回はご飯に行ったりなど、仲良くしてもらっています。


…なのですが、

一時期、そのAちゃんと関わりをもつのが
やたらとしんどくなってしまった事がありました。


Aちゃんから特別ひどい事を言われたり、
されたりしたわけでもなかったのに
です。


当時の私はその理由が自分でもわからず、

かといって接点があるとしんどくなってしまうので、


彼女のSNSはミュートにするなどして距離をとっていました。

(このミュートするという選択をするのにも、罪悪感から、かなり時間がかかりました)


そうせざるを得ないくらい、

見ていると無性にモヤモヤしたのです。


でも、

「友達なのにこんな事思っちゃ悪いな…」

「ミュートしちゃって申し訳ないな…」

と、
友人に対してネガティブな感情を持ってしまう自分を

なるべく見ないように、

気づかないように過ごしていました。


約半年ほどだったかと思いますが、

その間

「彼女の事を少しでも思い出すと、すごく心がざわざわする」

という状態がずっと続きました。


そんなある時、感情を昇華する事の重要性を知りました。

「もしかして、私のモヤモヤの原因ってこれかも?」

と思った私は

"彼女に対して、本当はどう思っていたか"

を改めて考えてみる事にしました。


これも、
取り組む前にものすごい罪悪感が出てきたのですが


「何が出てきても誰にも見せないんだから大丈夫、
とにかく自分の感情を吐き出すんだ」


と何とか割り切って、やってみました。


すると、


「あの時の言い方、いくら友達でも失礼じゃない!?」

「○○されてあんな態度とるなんて、ちょっと引いたわ」

「私は●●の事が嫌いだって最初から伝えてるのに、いつもその話してくるの、本当イヤなんだけど!」

「SNSで愚痴ばっかり。おもしろネタ的な書き方でもないし、ただただ読んでて疲れる文章を毎回見せられるこっちの身にもなってよ!」


……などなどなど。

出るわ出るわ、

今までこんな事思っちゃダメだと心の底に押し込めて、

見ないようにしてきた不満や怒りや呆れなどが、

堰を切ったようにあふれ出てきました。



この時は家にひとりだったので
出てきた感情は全て声に出していたのですが、

30分ぐらいは喋り続けていたのではないかと思います。

こんな状態になっている事に、

意識のどこかで驚いている自分もいました。



そのまま喋り続けて、吐き出し続けて、

そうしていると、

突然 ふっ と思考が止まって、

ぼーっとする瞬間が訪れました。


そして

「Aちゃんがいつも●●の話をするのって、
あの子はそれがすごく好きだからなんだよな」

「SNSに書くのが愚痴ばっかりになってしまうほど、
毎日頑張って疲れているんだろうな」


と、不思議と彼女を受けいれる気持ちが出てきました。



これ以降、私は再び
Aちゃんと普通に付き合えるようになったのです。



いかがでしょうか。


これは

私が本当は感じていたのに、
見ないふりをしていた感情
を、

「完全に感じきって、燃やし尽くして、昇華したから辿り着けた状態」

であり、

これが「感じ"きる"の実態」であると、

少しだけでも伝わったでしょうか?


"感情を感じきった状態"を私なりに表現するならば、

「もういいか…」と思ったり、

「飽きた」という状態にも少し似ています。
(※似ていますが、全く同じではありません)


特に感情が怒りや憎しみなどであった場合は、

「燃え尽きた」「燃やし尽くした」

という感覚になります。


あなたが全く同じように思うかどうかは分かりませんが
あくまでも「どんな感覚か」の参考として考えていただけるように、書いておきますね。



モヤモヤを作ってしまう原因は?


実は、この私の実体験の中には

自己否定/自分責めグセのある方が
感情が湧き上がってきた時にやってしまいがちな、
"モヤモヤを作る原因"」

が隠れています。


それは………

●「こんな気分でいてもいい事はないから、さっさと気分転換しようと切り替える」


●「友達なのにこんな事思っちゃ悪いな…」「ミュートしちゃって申し訳ないな…」と、友人に対してネガティブな感情を持ってしまう自分に蓋をする(=見ないようにする)


などの、


『自分の素直な感情を即 自分で否定するクセ』
です!



このnoteの中でずっとお伝えしてきておりますが、

感情はどんなものであれ、

発生した時点で受けいれて、

感じきらなければ無くなりません。

 
それを認めずに否定していたら、

前述の私のように

見て見ぬふりをされた感情が
心の奥底にどんどん溜まって
ヘドロのようになっていき、

それが表の意識に伝わって

「何でかわからないけど、すごくモヤモヤする…」

という状態になってしまうのです。


さて、ここまで読んで

「でも、気持ちの切り替えも、友達への思いやりや気遣いも大切な事じゃないの?」

と思われた方、

それは全くもってその通りです。


しかし、注意点がひとつ。
 

特に、

自己否定/自分責めグセのある方には、
絶対に守っていただきたいポイント
があるのです。



順番を間違えないで


気持ちの切り替えも、
友達への思いやりや気遣いも大切ですが、

肝心なのは

「それをやる順番を間違えない」という事です。


もう少し具体的に言いますと、

①まず発生した自分の感情を感じきってから

②切り替える思考、行動をする

という事なのです。


自己否定/自分責めがクセになってしまっている方は、

自分の素直な感情を感じる前に
無意識に思考でフタをしてしまうから、

昇華ができなくていつまでもモヤモヤするのです。


また
「"思考でフタをしてしまっている"事に、そもそも気づいていない」

という場合も多いです。


それくらい、

自分の気持ちを抑え込む事が当たり前になってしまっているんですね。


だからまずは

「私は、本当はどういう気持ちになったのかな?」

と、普段から自分の感情を探るクセをつけていきましょう。


心が動いたその場で探ってみてもいいし、

そういえば…と、後から思い出したタイミングでも構いません。


お伝えしている通り、
感情に良い悪いはありませんから、

モラルや道徳や世間の目は完全無視で、
どんなものが出てきてもOK。


最初はよく分からなくても、
いつも自分に問いかけ続けていれば必ず分かるようになりますので、安心してくださいね。


素直な気持ちに気づけたら

あとはそれをひたすら感じきり、吐き出しきります。


ここまでが終わって、

それから初めて気分転換なり、気遣いなりを取り入れれば良いのです。



綺麗な言葉にはトゲがある


余談ですが、
「自己否定してしまう、自分を責めてしまう」という方は
真面目で優しい人が多いので、

世間一般的に良しとされている"綺麗な言葉"に従わなくては!

と思ってしまって余計に苦しんでいる…という事がよくあります。



例えば、

「カチンときても、そこで怒ったら相手と同レベルです。同じ土俵に下りていかないで、これから奮起する材料にしましょう」

→確かにそうできれば素晴らしいでしょうが、怒りが出てきたのは事実なんです。

ならばそれを感じきってから、(相手にぶつけるかどうかは別です)
よし、見返してやるぞ!と切り替えるようにしなければ、

放置された怒りはいつまでもくすぶり続けてしまいます。


他にも

「仕事がしんどいなんて言ったらバチが当たるよ。働けるだけでありがたい事だって、感謝しながら出勤してごらん」


→そうできれば素晴らしいでしょうが(2回目)しんどいと感じているのは事実なんです。

その気持ちに無理やりフタをして出勤し続け、
さらに「感謝しなくちゃ」なんて思いこんでしまったら、

「しんどいなんて思っちゃダメだ」

「自然に感謝できない自分が悪いんだ」

などと、さらに辛い自己否定のループに入ってしまいかねません。


ここまで読んでくださったあなたなら、もうお分かりかと思いますが

何より1番大切なのは「あなたの素直な気持ち/感情」なんです。


だから、周りに何を言われても、

どう思われても、

あなただけはあなたの感情を大切にしてください。

大切に大切に、ただ感じてあげてください。


泣きたければ泣けばいいし、

怒りたければ怒ればいいのです。


もし感情の発生に関わる相手がいる場合でも、
必ずしも直接その相手にぶつけたり、話したりする必要はありません。

まずはあなたがあなたの感情を感じきって、

全てはそれから考えればいいのです。


どうか少しずつでも、やってみてくださいね。

私と一緒に自己受容して、

焦らず、ゆっくりと、楽になっていきましょう。



読んでくださってありがとうございました。

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