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【読書】エコーが大切~勝手に応援!「ビッグイシュー日本版」(VOL.456 2023.6.1)~
「ビッグイシュー日本版」を勝手に応援する記事、第59弾です。そもそも「ビッグイシュー日本版とは何か」をご説明した第1弾は、以下をご覧ください。
今号の特集は、「『抗震力』究極の地震対策」です。
「抗震力」とは、神沼克伊さんによれば、「いざ大地震に遭遇した時にとにかく命だけは守り、生きのびられるように、一人ひとりが身に着けておくべき能力」のことです。日本は「首都圏の近くで4枚のプレートが重なっている世界でも特異な国で、毎日多くの身体に感じない地震が起き、地球上で起こる地震の10%が発生してい」る国なので、地震から逃れることは出来ません。
「時と場所を選ばず、イメージトレーニングを重ね、”今地震が起きたら周辺がどうなり、どう対処するか”を考えること」が大切だということなので、なるべくやっていきたいと思います。
特集以外で印象的だったのは、まずはスペシャルインタビューの中の是枝裕和監督の言葉。
他者を”怪物”だと思わない、自分の中の”怪物”を育てないということが必要なんだと思います
今現在もしくは過去数十年にわたって、東京で暮らすということが何の犠牲の上に成り立っているのか。そのことを振り返って、そこから学ぶとか、そこに光を当てていくという作業を、本来は政治やメディアがやるべき
「犠牲」の問題については、考え続けていかなければいけないと思っています。
映画「ぼくたちの哲学教室」に登場する北アイルランドの小学校の校長、ケヴィン・マカリーヴィー先生の言葉も印象的でした。
「社会に足りていないのは『傾聴』の姿勢です。親だって子の話を聞いてあげているように見えて、実は『それは違うよ』という準備をしながら聞いているでしょう(笑)。他者の話を『要するにこうでしょう』とパラフレージング(要約)するのではなく、ありのまま受容するエコー(こだま)が大切です」
なるほど。親だけではなく教員も、ついパラフレージングしがちですが、エコーできるようにならなければいけませんね。
「哲学」とは決して過去の思想家の考えを鵜呑みにすることではなく、「考え方を教えること」
「ぼくたちの哲学教室」、うまくタイミングが合えば、ぜひ観てみたいです。
「ビッグイシュー日本版」のバックナンバーは、街角の販売者さんが号によってはお持ちですし、サイトからは3冊以上であれば送付販売していただけます。
コロナ禍のあおりで、路上での「ビッグイシュー」の販売量が減少しているそうです。3ヵ月間の通信販売で、販売員さんたちを支援することもできます。
もちろん年間での定期購読も可能です。我が家はこの方法で応援させていただいています。
見出し画像は、今号が入っていた封筒のシールです。「小商い」で発送作業をしてくださった吉富さん、いつもありがとうございます!
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