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077-10月27日付 松乃さんからのメッセージ
【2011年11月某日 笹塚 回想中】
松乃さんの話では、sophiaさんと風香さんの衝突は2011年10月22日土曜日。
松乃さんはリアルの事情で22日から24日夜までインできなかったそうで、ふたりの衝突を知らないでいた。
たまたまわたしもリアルの都合で1週間ほどインできていなかったから、26日の夜に松乃さんから『退会する』メッセージを受け取った時はなにがなにやらわからず動揺したのだった。
076-松乃さんが美咲さんから聞いた事情
【2011年11月某日 笹塚】
住宅街にポツンとある遊具のない近隣公園。
まさしくそのような空間に、わたしは佇んでいた。
そう広くはない土地にちらほらと草木が植えられ、それらをそっと押しのけるように中央が広場になっている。
土地の一辺は開いていてベンチがひとつだけ設置してある。それを照らす外灯の明かりが物悲しい。
ここは風香さんの土地だ。
まだ、そうであるはずだ。
ちょうどいまは広
075-monologue
【2011年10月27日 松乃さんの店舗 跡地にて】
‟MMファームの誓い”
あのときの日記にはそう表題をつけたけれど、その本当の部分は結局書き残せなかった。
残すにはすこし恥ずかしかったのだ。
わたしの知らない‟わたし”の感情だったから。
あの日記には「わたしの気持ちが通じたかどうか深掘りはすまい」と書いたけれど、本当はちょっとだけ松乃さんにわたしの想いを伝えていた。
わたしは松乃さ
074-10月26日のメッセージ 全文
【相生 松乃さんからのメッセージ】
日付2011年10月26日 00:21:54
件名 ごめんねーwww
あー連絡ついてからと思ったんだけど、あのね、いまようりさんに借りたものとかようりさんのポストに送ってるwww
ポストいっぱいになっちゃうかもだけど、ごめんwww
もーね、風香ちゃんわけわかんないし
そのせいでsophiaさんおかしくなって私ともギクシャクしちゃうし
腹立つし面倒だから
073-online
【2011年10月26日が終わるころ】
せっかく開いた窓が閉じてしまう。
松乃さんが開いてくれたMMの窓が――
わたしは松乃さんのお店に車で向かおうとしたけれど、駐車場リストに松乃さんのお店がなくなっている。
家を撤去したか、少なくとも駐車場は撤去されているということ。
恐怖にも似た絶望に駆り立てられながら、バスと電車を使ってお店に向かった。
でも、でもまだ間に合う。
フレンド
072-meet-me私史上最悪の出来事
【2011年10月26日】
突然晒しスレにsophiaさんの話題が連投され始めたのは、風香さんが引退を思いとどまったという話を聞いてから2週間ほど経ったあたりから。
sophiaさんについてのあるセンシティブなエピソードがスレに投下されたのがきっかけだった。
meet-me wikiのなかでもゴシップに特化したwikiの人物図鑑が元ネタで、投稿者は「これって本当ですか」とわざわざ晒しスレにそ
071-online
【2018年1月31日 MMサ終の日 大井ふ頭移動中】
フレンドリストでようりのベストを着ていた風香さんのアイコン。
それを見たときの気持ちは6年以上が経過したいまでもはっきりと覚えているけれど、6年以上を費やしたいまでも言葉で言い表すことができないでいる。
フレンドリストのアイコンは、そのときのコーデを反映する。
あの日松乃さんと「最後のお話」を終えた風香さんは、述懐メッセを松乃さんに送
070-message from matuno
【2011年10月5日】
『昨日、一応最後のお話ししてきました』
そんなふうに始まるメッセージが、松乃さんから届いた。
そこにはここ数日の自身の‟暗躍”についての報告と、風香さんの一連の気持ちの変化について記されていた。
『やめるからようりさんに返してと送られてきたベスト突っ返すついでにねw 「自分で手に入れられるまでの約束で借りたんだから、手に入れてから返しに行きなー これ持ったまま消えたら
068-shithouse poetry
【2018年1月31日 MMサ終の日 大井ふ頭移動中】
MMに生まれた‟最初のわたし”には、わたしを気にかけてくれた親切なマイキャラがいた。
彼とはよく趣味のお話をしたけれど、すぐにわたしは彼の過干渉に辟易するようになる。
一見紳士的だけれど、彼のやさしさと思いやりはあまりに‟雄弁”で時にいいわけがましい。
何をするにも上げ膳据え膳でわたしに接してくれるけれど、彼の望む方向以外の選択肢を抜
067-monologue 風香さんのこと
【2018年1月31日 大井ふ頭移動中】
風香さんは松乃さんがよく遊びに行くbarの常連だったという。
MMのお洋服が好きな子で、歓談中にsophiaさんとわたしの名が出たらしい。
「まだようりさんたちとフレだって話してないけど紹介していい? なんか妙にアツくて面白いし、良さそうな子だよ」
sophiaさんにはもうOKをもらっているという。わたしにも特に断る理由はないのでOKした。
松乃さ
066-online
【2018年1月31日 大井ふ頭移動中】
RYOさんと初対面のあの日、パピヨンの見学をしたあと松乃さんが「RYOたん今日は何時ころまで大丈夫? よかったらスイカ割りしない?」って提案してくれて、いったん解散したあとまた3人でお台場海水浴場に集合したんだ。
RYOさんはお仕事で夜遅くの帰宅が多いらしく、「むしろこれからエンジンがwww」ってノリノリでお付き合いしてくれたっけ。
3人だけだったけ
065-online
【2011年 夏 某日】
今日は松乃さんと”まれ屋"で待ち合わせしてお出かけ。
いつか一緒に行こうねと言われ続けた"おしゃま☆"さんのお店、青海の“papillon de nuit”にいよいよおじゃまする。
ただ土壇場で臨時休業になってしまったということで、自由に店内の見学をさせてくれるということになった。
おしゃまさんも律儀な方で、お詫びにとわざわざ案内役のキャストを1人付けてくれたらし
064-online
【2011年 7月某日 ”まれ屋”にて】
くろえさんと会うにあたって、松乃さんに声をかけたい気持ちもあった。もうわたしたちは共通のフレだし、例の嫌がらせでなにか相談事を持ち掛けられるのなら松乃さんの同席は力強い。
ただ、くろえさんはそういうことを好まない人だという印象もあった。悩みを打ち明けてそれに同調してもらい、ストレスを発散して感情的に解決することよりも、きっと理性的に物事を考えて結論する
063-offline
【2011年 7月某日】
あたらしい家具を手に入れてお店の改装中、一段落したからちょっとようりを店内に放置したまま離席して戻ってきたときだった。
画面を見るとTELのサイン。
”くろえ”さんからだった。
わたしの活動時間は深夜が多いので、まず誰かからTELのあることが少ない。
逆にフレと会いそうな夜も浅い時間帯はPCで作業をしていたり家事で離席が多く、会話がとぎれとぎれになってしまうからあ