閑話6

 ここで再確認。
 わたしがここで書いているお話は
‟meet-me ~ミッドライフクライシス~”
 といいます。
 わたしがメタバースmeet-meで体験した、フレたちとの物語です。
 副題の「ミッドライフクライシス」については、meet-meに没入してゆく実社会の‟私”のエピソードを書くことができればと考えてつけておきましたが……
 うーん……
 わたしが最も描きたい部分、「‟私”にとってmeet-meとはなんだったのか」を伝えるためには必要だと思ったのですが……
 わたしは作家ではないので、41年生きてきた人間を短いエピソードで描き切れるわけがありません。
「‟私”にとって」とはいうものの、その‟私”が描けなければ‟私”とmeet-meの関係など伝えられないのではないか。
 それに、自分語りがはたして共感を呼べるのか、ただ鼻につく内容になってしまうのか不安もあります。なので公開は保留中です。
「書けそう」となった場合は軸足を実社会に置いたエピソードをはさんで、思い描いていた一段深い物語を完成させたい。
「やっぱ無理だ」と思ったら死に筋。プロローグで述べたとおりですねw

 このお話はセミドキュメンタリーです。
 実際にわたしが体験したエピソードを物語として脚色したものです。脚色はドラマ性を意識したものではなく、あくまでもフレンドたちのプライバシーへの配慮が主目的です。
 もちろんマイキャラ名は変えてありますから、仮にMMに実在したマイキャラ名がこの物語に登場していたならば、
‟それは間違いなく別人” 
 ということになります。

 またこれを読んでくださっているかたの中には、登場する人物とそのエピソードに見当がつくことがあるかもしれません。
 そういったかたにはもしかしたら「事実と違う」と疑問に思うこともあるかと思いますが、それは‟個人の視点”と‟脚色”という二枚のフィルターを通した‟わたしの物語”だからと考えてください。

 それとですね。
 きちんと読んでくださっている奇特なかたは「なにかおかしい」と思うところがあるかもですね。
「おかしいからもう読まない」と思われてしまうのも残念なので、ひとつだけ……
‟meet-me ~ミッドライフクライシス~”は、メタバースmeet-meでの体験記を脚色、再編集したセミドキュメンタリーです。
 この閑話はもちろん、Xの投稿もその一部です。
 読み物に値するかどうかは別として、その疑問は最後にはきっと「なるほどそういうことか」あるいは「ほらやっぱりそうだった」と腑に落ちると思います。
……っていうか、それを目指しています。

 さて。
 最近のエピソードにはMMの‟場外乱闘”がちらほら描かれています。
 匿名の‟あそこ”では足の引っ張り合い、デマ、誹謗中傷、それらが生む疑心暗鬼が渦巻いていましたね。
 不愉快になる読者もおられるでしょうが、わたしはMM生活初期から中期のはじめまで‟あそこ”をROMしていました。
 はじめてのメタバース体験。わけあって転生を余儀なくされたわたしには、他プレイヤーとのコミュニケーションがとても怖いものになっていました。コミュ障のぼっちプレイヤーが面倒事に巻き込まれないよう‟避けるべきキャラクターや場所”を知るためには重要な情報源だったのです。
 わたしにとっても耳目の穢れる空間ではありましたし、あの渦巻く悪意の中で正しい情報がどれだけ得られたか疑義は生じますが、参考にすることで回避できた危機も多かったと思います。
 そんなわたしにも大好きで大切なフレたちが増え、いろいろな意味であんなところの情報が必要なくなったとき、気づけば自然と足が遠のいていましたが。
 ですから物語上必要な場面として登場することがこれからもあるかもしれません。

 正直言うとね、‟実社会生活”や‟匿名掲示板”っていう‟場外要素”を取り込んだ方が、わたしのMM物語はより意味のあるものになると思ってる。

 閑話休題

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