【コンビニ人間】 - これは愛の告白 -
普通がわからない。
他者のいうことがわからない
社会に生きる正常がわからない。
幼少期、行動や発言に周りが引いた。
どうしてかは理解できなかった。
そんなことが何度も繰り返された。
いつしか彼女は話さなくなり、何もしなくなっていった。
異常とみられる彼女を「治す」と表現する家族。妹のアドバイスのおかげで人間に擬態して生きてきた。コンビニをとおして世界と触れているときだけ人間になれた。
体の全てはコンビニのものでできていた。
2番目の店長の「体調管理も自給のうち」という呪い