見出し画像

【人事のお仕事】退職を決意するまで ~キャリアプランの策定と浸透~

少しだけ真面目な話。

会社勤めをしているとだいだいのところで「キャリアプラン」を描くことになる。
将来この会社でどうなりたいのか、または自分の人生においてこの会社にいるということはどういう意味があり、その先どこに向かうのか。

「キャリア」の定義は各社さまざまであろうが、アタシが働いていた会社では「仕事を通じて成長し続けること」であった。

これ、誰が決めたか。

まさに、アタシが所属していた人事部の人材開発チームが協力会社と共に考えたものであった。
決めたはいいけど、どのようにして社員に理解してもらい、一人ひとりの「キャリアプラン」つまり「仕事を通じて成長し続けるなにか」を見つけてもらうか。

3つのフェーズに分けて、足掛け3年に渡り実施していった。

第1フェーズとして、1年かけ協力会社と一緒に「キャリアプランの定義の説明」および「現在のみなさんの立ち位置の確認」をするワークショップを社員の年齢別に開催していった。

次に、第2フェーズ。描いた「キャリアプラン」を上司に開示し、例えば5年後のどのようになっていたいか、そのために1年後どうあるべきか、であれば今何をすべきか、何が必要かなどを各自すり合わせてもらった。

第2フェーズにおいては、上司の役割が非常に大きいため、上司として「キャリアプランを明確にした部下とどのように向き合うか」をテーマとしたワークショップも同時に開催した。

最後、上司・部下それぞれすり合わせた「キャリアプラン」をいよいよ実行していくという第3フェーズに今入っている(と思われる)
「思われる」というのは、アタシその前に辞めちゃったので現状は分からない、てへ。

アタシ、偉そうにこの企画の真ん中あたりにいて、キャリアの定義決め、ワークショップの段取りや運営諸々に携わっていた。
その期間は、キャリアとは?キャリアはどのように築く?自分にとっては・・?

たくさん自問自答した。
けれど答えは出なかった。

自分自身を振り返ったときに頭の中が「??」でいっぱいになり、まったくもって自分自身の「キャリアプラン」を定めることができなかった。

そのことをその時の上司との1on1で相談もしたけれど彼女の答えは「キャリアプランってそんな簡単に描けるものではない」「みんなのキャリアプランだってボヤっとしているものだよ」「今できることをやったらいんじゃない」といった、なんともハッキリとしない答えで、モヤモヤが更にモヤモヤ、本当に霧の中を彷徨っている感じだった。

「自分のキャリアプランもまっとうに考えられないのに、この場にいていいものか」

だんだんと「もうここじゃない感」が自分の中で大きくなっていき、最終的に「退職」を選択したように思う。

この記事が参加している募集

退職エントリ

人事の仕事

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?