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【週刊連載漫画企画】最終話(仮)今までにない漫画のインターンを提案します#読切のシラバス


こんにちは!
漫画編集者志望の東大生カキョウと申します。
7月1日から毎週連載してきたnoteもついに最終話(仮)です!!

同じくこんにちは!
漫画家志望の神杉 かみすぎ名戸理 なとりと申します。

お読みいただきありがとうございます!
毎週土曜日更新note「#読切のシラバス」

最終話(仮)です!!

この週刊連載漫画企画noteでは!
学生漫画編集者志望📕と学生漫画家志望✒️のタッグが!!

週刊少年マガジンの漫画賞「マガジンライズ」(10月31日締切)
ゴールド賞を目指して作る読切の制作過程を公開しつつ、これから漫画賞に応募しようと思っている新人漫画家さん向けに「受賞する読切の作り方」のヒントを提供します!

今回はそんな週刊連載漫画企画の
最終話(仮)
「 今までにない漫画のインターンを提案します」

です!!

最終話(仮)の概要
7月1日から何とか毎週連載してきた「#読切のシラバス」noteも賞の結果を残して一旦の最終話です!
この企画をやり始めた本当の目的である
「#読切のシラバス」インターン化計画
について公開します!
実はこの企画自体が
漫画編集者志望漫画家志望の現状の課題を一挙に解決する今までにない斬新なインターンの実証実験だったのです!
なんか壮大なこと言ってますがそんなに大したことないので気楽に見てください!!


週刊連載漫画企画「 #読切のシラバス 」は
漫画家志望の方も、そうでない方も楽しめるnote企画ですので、
ぜひスキ❤️とnoteや我々のTwitterフォローお願いします!!

私:@rextuku1
神杉名戸理さん:@natori_too_god

↓これまでの話はこちら



■この企画はインターンの実証実験だった

「#読切のシラバス」企画概要(詳しくは第1話参照)

【要旨】
学生漫画編集者志望(私)
      ✕
学生漫画家
志望(参加者)
のタッグで、7月~9月末の3ヶ月を通して漫画の読切を一緒に制作し、9月末締めの漫画賞に応募して受賞することを目標とする。

今回私がこのnote企画を始めたのは「学生時代に1度誰かと本気で漫画を作ってみたい」というのが大きな理由です。

ですが…
実はもう1つこの企画を通しての大きな目的が私にはありました。

それは…

今回の企画「#読切のシラバス」が漫画のインターンとして実現可能かどうかを確かめるためです!!

要するに「夏休みの3ヶ月を通してタッグを組んで読切漫画を1本制作する」というこの企画が、漫画編集者志望の方や漫画家志望の方にとって役立つインターンになるのではないかと思ったので、実際に自分がやってみることで効果を確かめたという訳です。

ではそもそもなぜ「漫画のインターン」を提案することになったのか、説明していきます。

■きっかけは漫画業界への問題意識

私が今回の企画を通して新たな「漫画のインターン」を提案しようと思ったきっかけは現在の漫画業界への問題意識からです。

現在の漫画業界の何が問題か
漫画編集者志望側」と「漫画家志望側」の2つの視点から説明していきます。

漫画編集者志望側

漫画編集者志望にとって、現在の漫画業界の最大の問題点は、漫画を0から作る体験ができるインターンがほとんどないことです。

いわゆる3大出版社(小学館、集英社、講談社)の漫画編集者のインターンは基本的にオンラインセミナーや簡単なワークのみです。
KADOKAWAやスクウェア・エニックスには漫画編集者の長期インターンは存在するものの、基本的には社員の方のサポートの業務をするだけで、実際に漫画家さんと組んで0から漫画を作ることを任せてもらえる可能性はかなり低いでしょう。(WEBTOONのインターンにはある)

つまり今漫画編集者を志望している方の多くは

実際に漫画を作る体験ができていない人がほとんどなのです!

その結果どういう事態が発生するかというと
漫画編集者になった後に「思ってたのと違う…」と感じる人が続発するのです。
というのも漫画編集者志望の人は漫画が好きだから志望していると思うのですが、その好きはほとんどの場合「読むこと」に対してであって「作ること」に対しては必ずしも当てはまらないからです。
実際に3ヶ月ほど漫画制作を体験してみて、漫画を「読むこと」と「作ること」は全然違うものだと分かりました。

私は「作ること」も非常に楽しめましたが、「漫画好きな人でも作ることが合わない人は多くいるだろうな〜」と思いました。

なので実際に0から漫画を作る事が体験できる漫画編集者のインターンが私を含め漫画編集者志望の方にとって必要だと思います。


漫画家志望側

漫画家志望にとって、現在の漫画業界の最大の問題点は、漫画賞を狙う段階の新人さんへのサポートが非常に少ない点です。

担当編集がついてない方はもちろんですが、担当編集がついている方も賞を狙う段階の人は基本的にわずかなサポートしか受けられません。

というのも、大体漫画編集者は1人あたり50〜100人もの漫画家さんを担当しており、基本的に連載中や連載ネームに入った漫画家の方に時間を多く割きたいため、漫画賞を狙う段階の人に時間をかける余裕はありません。
ネームや原稿のデータを送ってもらってメールでフィードバックを返信するぐらいが限界でしょう。
よって基本的に新人さんの漫画制作は孤独な作業な訳です。

仕方ないことですが
1番自分の漫画家としての将来に不安がある新人さんに対するサポートが1番少なくなってしまうのは問題ですよね。

なので賞に応募する読切を制作する段階で漫画制作を手伝ってくれる人が特に新人の漫画家志望の方にとって必要だと思います。


この現在の漫画業界に対する「漫画編集者志望側」と「漫画家志望側」の2つの視点からの問題意識を一挙に解消するのが、今回私が考えた今までにない漫画のインターンです!!

それでは私が考えた今までにない漫画のインターンの企画内容を発表します!!
色々ツッコミどころはあると思いますがそこは目を瞑ってください🙇

■今までにない漫画のインターン

【インターン概要】
漫画編集者志望漫画家志望のタッグ①20組がそれぞれ
夏休み(時期未定)のうちの2ヶ月を通して漫画の読切(②31p以下)を1本制作する。
制作した20本の読切は③プロの編集者や漫画家が審査する。
1番評価が高かった読切を作ったタッグは
漫画編集者志望→出版社の内定獲得
漫画家志望→制作した読切が雑誌に掲載される

参加者選考方法
編集者志望側→ES、④テスト、面接
漫画家志望側→ポートフォリオを提出して応募。⑤企画に参加する編集者志望がそれを見てタッグを組みたい人を選ぶ

補足
①〜⑤に関して補足説明します。

  1. 20組にしたのは週刊誌で連載している漫画が大体20本だから合わせた。

  2. 私たちは3ヶ月で54pの漫画を作ろうとしたが正直キツかった。現実的に2ヶ月で31pぐらいが限界。手塚賞と合わせた。

  3. 漫画賞と同じくプロが審査するのが公平だと思うが、WEBに掲載して読者が優勝者を決めるのもありだと思う。

  4. テストは第9話のように、ネームを見てどこを直すか言語化する能力を測るテストが良いのでは。

  5. 編集者志望のポートフォリオから漫画家さんのポテンシャルを見抜く力を見たいので、出版社がタッグを決めることはしない。

    以上が私が考える今までにない漫画のインターンです!!

漫画編集者志望、漫画家志望の方はもちろん、出版社にとっても「優秀な人材の獲得」、「20人の漫画家の実力が見れる」、「話題作り」と色々なメリットがあると思います!

色々修正は必要かと思いますが、ぜひいつかこの企画やってみたいです!!

■この企画をやって良かったこと

それでは最後にこの企画をやって良かったことを私と神杉さんがそれぞれ述べて、このインターンの実証実験の結果とさせて頂きます。

【企画をやって良かったこと】

一つ、週刊連載のスケジュール感を体験できたこと
最後だから正直に言いますが、毎週のnoteの執筆本当に大変でした。インターンやバイト、サークルなどがある中で、毎週数千字のnoteを書くのは当初の想定よりずっとハードでした。(数えてみたらこの3ヶ月で計6万字のnoteを書いてました。卒論より長いんですけど!?)文章でこんだけ大変なのだから、毎週漫画を19p描いている漫画家さんには本当に頭が上がりません。週刊連載の大変さを身をもって体感できたことは、漫画編集者になった後に大きな武器になると感じました。

二つ、漫画家さんの考え方が知れたこと
今となっては神杉さんと非常に良好な関係で漫画制作を続けられていますが、まだお互いの考えが分からない時期は幾度か衝突を繰り返しました。この年になると知らず知らずのうちに、自分と似た考えを持つ人とだけ仲良くなってしまうので、自分と異なる考えを持つ人と意見を交わせるチャンスは滅多になくて新鮮でした。サラリーマンの編集者クリエイターの漫画家とでは歩んできた人生が全然違うので、かなり考え方が違うでしょう。そのことを知らずに漫画編集者になってしまうと、漫画家さんとの打ち合わせで意見が対立した時に「思ってたのと違う…」となりかねません。この企画を通して、クリエイターの考え方について少し知る事ができたのは私の大きな財産になりました。

三つ、漫画編集者になりたい気持ちが強まったこと
想像より漫画編集者の仕事は大変だったし、辛いこともたくさんありました。漫画編集者に対するキラキラして楽しそうなイメージも始める前よりだいぶ薄まりました。だけどこの3ヶ月間を振り返ってみると、どんなに他のことが忙しくて辛い時でも気づいたら制作中のプロットネームを読み返して「もっと面白くできないか」、「もっと分かりやすくできないか」を考えていました。そして今思えばこの3ヶ月間辛いことも含めてずっと楽しかったんです。多分自分は「辛くなるほど漫画について考えてる自分カッコ良くね?」って思っちゃうタイプの人間なんです。多分自分は漫画編集者天職なんです。

もし私のように漫画編集者になりたい人がいれば。ぜひこの企画のように誰かと漫画を作ってみることを強くおすすめします。


【企画をやって良かったこと】
一つ、技術面での向上
原稿作業に入ると、特にアナログでは、やり直しがほぼできない。下書きで何となくの絵を描いてしまうとペン入れで困る。
そのため、たとえ面倒くさくても人物のポーズなどの資料を探して描くようになる
面倒臭いを避けては通れないため、なかなか根気のいるものだが、確実に作画が上達する

二つ、精神面での向上
約3ヶ月、漫画制作を考えない日はほぼなかった
やってもやっても作業は山積み。本当に鬼畜デス。
また、締切も存在するため体力・精神力の両方とも必要。
いかにして自分のメンタルを保つかの術が身についた。

三つ、漫画制作知識が身につく
漫画制作に関する知識技術もほぼなかったため、最初はコマ割りを考えるだけで何時間もかかかっていた。  
しかし、何ページもネームを進めていくことでコマ割りのちょっとしたコツ?みたいなのがつかめた。  
分からない、うまくできないなりにもとりあえず何か手をつけてみる。
そうしているうちに気がつけば自分のスキルが上がっていて面白い。  
自分一人じゃ続けられるか不安だったところを、今回の企画でサポートしていただけて本当に良かったです。運が良い!マジ感謝!

四つ、編集とのやりとり
漫画制作というものは正解のないことをしているため、どちらが正しくて間違っているなんてことはない。
だから、お互いに意見を出し合い、考える。
今まで、意見の出し合う場というものを考えるとマジョリティの意見や主張の強い人間の意見が通りやすいことが 多かった。
スッと意見や考えを言葉にできる人は、それだけで強い。
私自身はじっくり考えるため言葉に表すのに少し時間がかかる。
そのため、自分の意見や考えを求められた時にスッと意見が出てきにくい。
意見がないわけではないのに急かされ、そうこうしているうちにどんどん流されていく。
だから、今回の漫画制作でも不安だった。
制作の知識がないから、また流されていってしまうのではないか。
考えている間にどんどん決定していってしまうのではないか。
その不安から焦る気持ち苛立ちが生じた。
でも、編集と交流を繰り返すことでだんだんと意見を出すことに慣れてきたと思う。
自身の意見に対する異論が出てきても、苛立ちや焦りは減った。
漫画をより面白いものにしたい」から編集は意見を出している。
決して自分の主張がなかったことにされる心配はないのだとわかると、少しトゲトゲした気持ちがおさまった。
譲れない部分は「私はこう思うんだ」と主張する。
納得しないなら、もう一度考える。
これの繰り返し。
なかなか日常でこんなに意見を交換することってないですから。
編集とのやりとりは、意見を聴くこと、伝えることの練習にもなると思いました。

原文より抜粋して掲載

神杉さんと漫画制作について考えた3ヶ月間は大変だったけどめちゃくちゃ充実した時間でした!!ありがとう!!
あとは漫画賞を受賞するだけです!!

最後に一言🔥
神杉さんのTwitterは本当にフォローしといた方が良いですよ!
今なら未来の巨匠の古参中の古参になれるよ!

以上で
最終話(仮)
「今までにない漫画のインターンを提案します」
終わりです!!

ここまで毎週読んでくださった読者の皆様大変ありがとうございました!!
必ず漫画賞を受賞するので、12月下旬公開予定の結果発表noteをお楽しみください!!


■今後のnote更新予定

次回更新予定日:12月下旬(10月期マガジンライズの結果発表され次第)
最終話:賞の結果はいかに…!?

次回は
本当の最終話です!
今回制作した読切を漫画賞に応募した結果を発表します!
果たして漫画初制作&初投稿でいきなり受賞できるのか?
ぜひ見てください!!
※noteたまに書くかもです!

少しでもこの企画の続きに興味を持たれた方は
ぜひnoteのフォロースキ❤️
そして我々のTwitterのフォローをお願いします!

私:@rextuku1
神杉名戸理さん:@natori_too_god
あと「#読切のシラバス」をつけて感想などをツイートして頂けると泣いて喜びます。

それでは12月下旬に公開予定の本当の最終話でまたお会いしましょう!!

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