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結婚はゴールではなくスタートライン〜恋愛小説・辻村深月さん著「傲慢と善良」のご紹介〜

夫と結婚して早16年。



子供たち二人はそれぞれ思春期を迎え、これまでまあ色々とありながらも二人共スクスクと成長してくれているので、母である私はほっと安堵してる。


そんな私が最近思うこと。

というよりも、先日読了したこちらの本↓


辻村深月さん著「傲慢と善良」



の内容が印象深くて、そして登場人物たちの心理描写が圧倒的に鮮明かつ詳細で衝撃を受けたので。

その本を読み「結婚」について感じたことを書いて行きたいと思います!


こちらの物語は、結婚、そして婚活がストーリーの主な軸となって進んで行く。


自分で父親から継いだ小さな会社を経営し、見た目もスマートそして人当たりも良く収入も申し分ない、いわゆるハイスペック男子が主人公。

彼はアラフォーになって、それまで恋人はいても踏ん切りがつかず、踏み込むことができずにいた結婚への道を進む、婚活に励む、というストーリー。


そうして主人公のハイスペ男子が出逢ったのは、控えめで今までの人生を両親に言われるがままに生きてきてしまった30代前半女子。

どちらかというと「能動的」とは真逆の、主張がなく、だけど見た目も中身も決して悪くはない、けれど「この人だ!!」という決定的な何かもない、そのような女性だった。


物語は、交際はしていても、なかなか結婚に踏み切れずプロポーズしてくれない彼に業を煮やした彼女が、ある日突然彼の前から姿を消してしまう。

そしてその彼女を探すうちに彼は、彼女についての驚愕の事実にたどり着いて行く、、、、

そのような展開となる。


私がこのストーリーを読みながら感じた点。

それは、自分がしておいて言うのもどうかとは思うのだけど今の時代の男女関係、パートナーシップは、

「結婚」そして「法的な婚姻関係」にこだわらなくとも別に良いんじゃないのかな〜、、、、?ってこと。


私が、

【結婚するってことに感じているメリット】

は↓

結婚は法的な契約を結ぶから、万が一の時、たとえばパートナーに何かがあった時などの社会的な保障を受けやすいって点がまずあると思ってる。

例えば結婚していて、旦那さんが亡くなってしまったり、病気になって働けなくなってしまった場合などには、その法的な配偶者も保障を受ける際に考慮される場合が多い。

これってやっぱり安心に繋がると思うし、未来への不安は小さくもなる。


けれどその一方で、これは古い考え方なのかもしれないけれど。

やっぱり「結婚」てなると当人たちばかりの問題ではなく、双方の親、家族にも少なからず影響を及ぼすってことは避けられないことだって私は感じてる。

ましてや子供が生まれれば尚のこと、夫婦二人だけの問題じゃなくなってくる。


結婚するってことにも多大なるエネルギーが必要だし、私は経験がないけれど、離婚した経験がある女性の親族や友人に話を聞いたりすると、離婚するってことにも、すっごくエネルギーがいるのだと。


だから、よほどのこと=

色々があって、もうパートナーの顔も見たくない、とかそのくらいのレベルに到達するまでは、離婚するってことは人にはお勧めできないなあ、、、って、私の近しい存在の女性たちはそう話してた。


だから結論として

【この記事で私が言いたかったこと】は、


◆法的なメリットを感じたり、万が一の時の保障のことだったり。

結婚って法的な制約をした方が良い点が多いなら、結婚をするってことに魅力はあると思う。


◆けれどその一方では、結婚という人生の一大イベントに踏み切る場合は、男女二人だけの問題ではなくなってくるって場合が多い。

=男女それぞれがそれぞれに稼ぎ経済的にも精神的にも自立していて、社会的な保障なども特にはいらないわ〜!って場合は、なにも今の時代、法的な制約を結ぶ必要ってないんじゃないのかなあ、、、、?って。

あ、けれどやっぱり私のように子育てをするのなら籍は入れた方が良いのかしら、、、、

まあでもとにかく、
結婚という法的な制約をしても、パートナーの心までもを制約するってことはまず不可能なのです。

人の心はコントロールすることは出来ない。


これをまとめて言うと、
アラフォーの私の周囲の友人などを見ていても、

「結婚」をすること=幸せに直結するとは限らない。


結婚すれば幸せになれるってことは私はないと思っていてむしろ、

結婚はゴールではなくスタートライン


であると私は個人的には感じてます。

結婚してからの人生ってとにかくめっちゃ長い!
し、子育てもめっちゃ長い!!


だから、本当に「この人こそは!」って、そんな覚悟やあらゆるパターンを想定してみて、それでもこの人と!!そう思えないと、結婚生活を長続きさせるってことは難しいのではないかな〜、、、と私は感じてます。

ここまで読んでくださってありがとうございました☺️


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