ナイアガラムーン

一般企業に勤めています。

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    週末に今の立ち位置について、考えたり行動した日々をまとめています。

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小さな規模での生活と消費から“生きる事”を考える

1976年にE・F・シューマッハが著し、 物質至上主義と科学技術の巨大信仰へ警鐘を鳴らし、「小ささ」の素晴らしさを説いた、その内容と考えた事が書いてあります。 ざっくり言えば、なぜカネに苦しむのか、現在の経済によってなぜ自然破壊が起きてしまうのかについての内容です。 富を稼ぐことが豊かになる道だと信じて、自己の欲を追求してきた19世紀。 そのおかげで、ものは豊かになり経済が著しく成長した。 それに反して、疎外感や不安感をより感じる様になり、 我々が追い求めていた豊かさか

小さな規模での生活と消費から“生きる事”を考える

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記事

    +28

    何かを求めて、宮下公園を歩く。

    何かを求めて、宮下公園を歩く。

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    人間は生まれながらにして平等か、疑う姿勢について

    「自由人と奴隷の間に生まれながらの違いはない。」 「つまり、奴隷は生まれながらに奴隷なのではない。だとしたら主人も同じなのである。」 「奴隷のしつけ方」という、 マルクス・シドニウス・ファルクスというローマ出身の先祖代々大勢の奴隷を使ってきた当主が、奴隷の扱い方について書いた本を読み、いくつか現代に共通して使える事や思う事があったので、それについて。 読み進めて最後に気付いたのですが、 このマルクス・シドニウス・ファルクスという男は、この本の解説部分で出てくるジェリー・ト

    人間は生まれながらにして平等か、疑う姿勢について

    社会や自然の複雑さと、壊れていく根本にあるものについて。

    コロナが流行って考え始めたのですが、人間よりも遥かに小さい物質がこんなにも人の身体的に大きな影響を与えるのは、なぜなんだと。 幼稚な考えですが、大きければ頑丈そうに見えるのに、なぜこんなにもダメージを受けるのか、そんな事を漠然と思いました。 そこから飛躍して、人間の体の中では何が起きているんだろうかと思い、福岡伸一さんの著書から生物学、遺伝子についてを学び始めました。 そして読んだ本から、生物学を通して、生命体の中で起きている事や、この世界で起きている事について理由や、 そ

    社会や自然の複雑さと、壊れていく根本にあるものについて。

    モノを回していく事が大事 / 贈与論 #6

    人間の「豊さ」ってなんだろうかと改めて考えました。 豊かさとは手に入れるのではなくて、感じれる様になるものだと思うのですが、少なくとも何かを手に入れれば豊になれると思う人も少なくはないのかなとは思う。 人間は、他の動物以上にアイデンティティを気にしていて、何のために生きているのか考え、ストーリーを作り、実行したり、それ同士を戦い合わせている。 そういう行為を繰り返し、人間社会を発展させていく事で、いつからか人間が一番だと人間至上主義の考えへと移り変わる様になったのですが、本

    モノを回していく事が大事 / 贈与論 #6

    人間はヒトとかリソースか。

    いま研修で「失敗の本質」という太平洋戦争を中心に、なぜ日本が敗北してしまったのかについて学びながら、考えを深めているのですが、 この失敗の要因の中で、組織を管理する人の人事の方法が目的合理化されたものではなく、コネや贔屓など感情的な人事を行っていたため、誰も反対意見を言える人がいなくなり、思考の視野が狭くなり、現場が優秀でも全く機能しないという事態が発生していました。 反対に米軍などの連合軍は、この属人的な組織体系に反して、目的合理な組織を作り、特定の人に権力が集中しない

    人間はヒトとかリソースか。

    お金よりもトークネタの方が価値がある。

    最近ラジオを聴いてて思うのが、 何で、みんなそんなに面白いトークをたくさん持っているんだと。 (特にオードリーのANNを聴いているのですが、長尺トークが好き。) と思っ時に、自分トークネタ持っていないけど、これから人生において必要になってくるから、持っておかないとと最近思う様になりましたので、今日はそれについて。 ▶︎トークネタと楽しさこの文章の結論から書くのですが、 トークネタを持っている人って、日々の楽しさや苦痛を面白い事に変換した人だと思うんです。 それに変換出来

    お金よりもトークネタの方が価値がある。

    脱力した質の高い生活について。

    ステイホーム生活って結構最高だなというか、家だと退屈だからこそ、家での楽しみ方を見出し始めたので、以前の生活に戻りたくない。 せっかく楽しめる様になったんだから、もっと楽しみたいなと。 頼む、社会側が変わってくれ!! 今回は、いかにして「楽にして生きていくか」を考え始めたので、それについて。 ▶︎** 脱力した生活とは「脱頑張る」の事である。**この脱力した生活は、だらっとするのではなくて、 頑張らないで、「いかに心地良くいるか」という事です。 言い換えるなら、日々の強

    脱力した質の高い生活について。

    日々を脱力するために知性を得る。

    5/24日曜日は最高気温26°Cで心地よい風が吹き、とても過ごしやすい気候だったので、自宅の屋上で天サロしながら、今日のnoteを書いていたのですが、 太陽って東から登って南側を通り西に沈んでいくらしいのですが、どうやらそれは本当らしいです。 後々、方位を調べてみたら自分は東を向いて座っていた事が分かったのですが、右上半身が本当にくっきり焼けていました。 この様に、体を使って経験する事は大事。 そんな感じに日曜日を過ごしていたのですが、 屋上自体、半年以上ぶりくらいに行き

    日々を脱力するために知性を得る。

    データと人間の未来 / #読書雑記

    本書を読んで思う事が2つ。 一つ目は一文ごとの内容の濃さです。 ハラリ氏は、色んなジャンルの史実を元に、多くの視点から文章を構成しているため、一文ずつ理解しながら読もうとすると、内容は理解出来るが、その背景まで自分の知識が及ばない部分も多く、改めて内容が濃いなと思ました。 そして2つ目に思うのが「希望」です。 ハラリ氏は”虚構”というテーマを元に自分に絶望を与えてくれました。 自分たちは、あくまでも正しい事をしてきたつもりですが、それは本当に全てにとって正しいかは分からないと

    データと人間の未来 / #読書雑記

    今週の振り返り#5/17-5/22

    【今週した事】今週は2つの書籍を読み所感を書きました。 ● 二十一世紀の資本論 本書は、資本主義を通して、貨幣とは何かについて考えていました。 ここから思うのは、人間の信用によって貨幣というのは生まれいる。 さらに言えば、信用によって経済が成り立ち、社会が回っていると。 貨幣で言うなら、一万円札という24円の紙に、なぜ一万円分の価値がつくのかという事です。 これは相手が一万円で受け取ってくれて、未来もそう思って受け取ってくれるであろうと予測が続いている事で、何気なく平然と

    今週の振り返り#5/17-5/22

    売買よりも贈与 / 贈与論から考える #5

    ▶︎ 概要贈与や交換は、社会の中でどのような意味を担っているのか? モース(1872-1950)は、ポリネシア、メラネシア、北米から古代ローマ、ヒンドゥー等の古今東西の贈与体系を比較し、すべてを贈与し蕩尽する「ポトラッチ」など、その全体的社会的性格に迫る。「トラキア人における古代的な契約形態」「ギフト、ギフト」の二篇と、詳しい注を付す。 *何言っているか理解しづらいけど、自分的には、 「昔の民族同士の贈与形態やその背景を追っている」と解釈しています。 *集団間での給付体系

    売買よりも贈与 / 贈与論から考える #5

    贈与論から考える #4

    ▶︎ 前回 ▶︎ 概要贈与や交換は、社会の中でどのような意味を担っているのか? モース(1872-1950)は、ポリネシア、メラネシア、北米から古代ローマ、ヒンドゥー等の古今東西の贈与体系を比較し、すべてを贈与し蕩尽する「ポトラッチ」など、その全体的社会的性格に迫る。「トラキア人における古代的な契約形態」「ギフト、ギフト」の二篇と、詳しい注を付す。 *何言っているか理解しづらいけど、自分的には、 「昔の民族同士の贈与形態やその背景を追っている」と解釈しています。 *集団

    贈与論から考える #4