見出し画像

12.15 村上春樹はやはりすごい。

10月から東京に単身赴任しているが、図書館は名古屋のを利用している。

つい多く借りて、結構読めているのだが、単行本10冊近くとなるとすこし鞄が重くなる。

ちょっと疲れた気がして、今回は予約本がなかったこともあり、図書館に在庫されていた村上春樹と森博嗣を借りた。

村上春樹 雑文集。

森博嗣 つぶやきのクリーム。

前者は文字通り雑多な出自の雑多な文章を集めた本、と著者はおっしゃているが、やはりそんな簡単なものではなかった。

後者はお題をまずは100考えて、年に1冊刊行されるものの2011年版(別に年度を謳っているわけではないが)である。お題を考えストックしておくことが重要で、中身は書き始めると1項(見開き2ページ程度)はあっというまに書きあげられるという。なにしろ1分にブラインドで確か1000字(だったか800字だったか)は打たれるという。私は前に全力で打ってみたが、400字程度であった。

頭にこたえが入っているのだろう。お題を考える時点で、中身ももうあるのだ。それをただ手で打ち出すだけ。

勝間和代さんも音声入力されているわけだが、たぶんしゃべるスピードであるから1分の著述数は多いだろう。ブラインドに音声、私のようにローマ字入力とは別の世界ではある。

「小説家とは、多くを観察し、わずかしか判断を下さないことを生業とする人間です」

冒頭の本の成り立ち紹介を経て、いきなり始まった「雑文」1本目のはじめの部分からとんでもない名文にぶつかる。

さすが、村上春樹。

個人の詠嘆であるから、当然呼び捨てであるのだが、とにかくそう思った。

あの小説群を生み出した作者の、小説家というものの定義。

深い、深すぎる。


なんというか、莫迦のような感想が、

頭の中に鳴り響いていた。

(深い。とにかく深い。さすがという言葉しか出ませんね。。。)


お志本当に嬉しく思います。インプットに努めよきアウトプットが出来るように努力致します。