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tanka

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短歌まとめ
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海岸線は無風

海岸線は無風

2023年 自選100首

【お詫び】この人生は映画ではなくて、当人はやはり凡人でした

in the 銀河heaven
泣かないでジョバンニ 君は悪くない きれいなものだけみたかったよね

ぼくだって死にたくなんかなかったと泣いてるカンパネルラの隣

買ってきた仏花が枯れるまでそこで合掌なさい 隣家のザネリ

牛乳を持ってジョバンニが駆けている。一方、そのころうすあかりの国

「よだかさえ悪口言

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tanka

高校生から去年までのもの。たまっていたのを見つけたのでここに供養します。

夢をみた 湖畔に佇む人間を見つめて沈む魚のせぼね

差し込んだ光の束で目を覚ます 世界は私のことを知らない

あたたかな風が前髪を撫でてってとても惨めな私だけ春

あの魚溺れて死んだよ かなしいね 人間も息が出来ないとしぬのよ

喉元を熱いコーヒーが過ぎていく 熱を思い出せお前は無傷

温めたカレーライスを頬張って転がって

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Prose

前回の短歌を見つけた際に一緒に見つけたものです。18歳から19歳までのもの。供養したいので。

ただうるさいだけのテレビをぼうっと眺める程度には不幸。丸い月がクジラの目玉みたいで、排気ガスで濁った夜空にぼかされた目の縁がこちらを睨んでるようで、私は縮こまってしまった。

言い訳きついよ君

チョークが音を立てて割れる音

先生、私、変わっちゃったのかな

鋭い犬歯が君の唇を傷つけぬよう優しく口付け

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防波堤として

防波堤として

何年か前の笹井宏之賞に応募したものです。このまま眠らせておくのはあまりに私と歌が可哀想だったのでここに置かせてください。

村すらも滅ぼせないのね魔王さま ふたりでしようよ世界征服

人を殺すのはつらいね魔王さま ふたりでしようよ投身自殺

あの花の名前を教えて魔王さま ふたりでいこうよ川の向こうへ

傷ついてばかりだったね魔王さま きっと今度は大丈夫だよ

足元でバタバタうるさい余所の子を蹴飛ば

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