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元不登校の体験を人生の宝に☆

今日はお友達とランチに行きました。
出会ったのはもうだいぶ前ですが、彼女とは初めて2人で行くランチ。
興味や価値観が同じだ!!
新たな発見に嬉しくて、ついついアクリル板越しでもおしゃべりに花が咲く。

私はお仕事で思春期の子ども達の相談を受けることがあります。
これまでに色々な子ども達から
「友達の作り方」「おしゃべりの仕方」
について相談を受け一緒に考えたことがありました。

何を考えているのか分からない相手の気持ち。
それでも安心して話ができる。
それでも安心して沈黙が過ごせる。

でもこの相談をしてきてくれた子ども達はきっと「安心して話していたのにひどい対応をされた」とか「黙っていると不安が押し寄せてくる」体験を幾度となく繰り返して来た子ども達。


私のやりたいことの1つ『高校生以上の子ども達の居場所作り(義務教育卒業後の子ども達の支援)』
子ども達が安心して集い合える人数で、月に一度顔を合わせる。
過去や現在、不登校の経験のある子ども達が集い会う場。

中学校のスクールカウンセラーをしている中、義務教育終了後の彼らにも保護者にも安心して相談できる場が地域に少ないことに気がつきました。

実際に昨年度は高校のスクールカウンセラーとして学校の中から、子ども達と保護者さんに出逢ってみました。

そこで高校生の子ども達の力を改めて実感。
「力がない」と決めつけてはいけない。彼らの力が発揮できる、ぐんぐん伸びていく場を作れば良いのでは!と改めて感じた、学び多き時間となりました。
開かれた対話で育つ心。思春期支援を考える。|土居和子|note

大人に近づいていく大切なこの時期。社会に出る準備段階。
安心できる『場』で、安心できる大『人』に見守られて、同じ年ごろの子ども達との交流を通じて発見する「自分らしさ」
「私には、苦手なことや出来ないこともあるけど、良いところだってある。全部含めて『わたし』は『わたし』」
と腑に落ちて、社会に一歩踏み出してみようと勇気が湧いてくる。
そんな居場所が作りたい!

ランチの後のお仕事は、第一回の居場所作りの打ち合わせ。
3人の不登校経験のある子ども達と行政担当者と私と。

対人援助職をしながら私が心がけていることは、子ども達の気持ちを決めつけないこと。勝手に大人が準備した『場』に子ども達を呼ぶのではなく、一緒に安心できる『場』を考えていきたくて、3人には相談をさせてもらっている。

紙にマジックで打ち合わせ内容をメモしながら、話を進めていた私。
私がペンをいったん机に置いた時、黙って違うペンを差し出してくれた。
薄いインクでぼやけた文字。それを見てそっと別のペンを準備してくれた彼女。

居場所でどんなことがしたいか内容を考える。
私は『語る』活動が取り入れたくてむずむずしていた。
「でもそれが苦手な人が来るところでしょ。もう少し回数重ねてからが良いと思います」と気づきを助言してくれる。

話し合いの最中、「これって・・・ですよね」と絶妙なタイミングでコメントを入れてくれた彼女。ぽつりとつぶやく言葉は確信を突いている。話しがぐっと前に前に進んでいく。

「私はこんな役割をしてみたい!」「これは私が準備しますね」と運営にも携わってくれる。「やりたいことがいっぱいです」笑顔満開。帰り際「あぁ面白かったぁ」と感嘆するように気持ちを表現してくれた彼女。

3人と私との付き合いは4年~8年。
彼女達の人生に伴走させてもらってきたけれど、こんなにも成長していたとは!!
「サポートしている」と思っていた自分がおこがましい。
私も「サポートしてもらっていた」
頼れる彼女達のキラキラ眩しい成長に目を細める。

私達人間は「持ちつ持たれつ」誰かに助けてもらいながら生きていく。
「大人でも助けてもらって良いんだよ」「誰かの役に立てる力を自分も持っているんだよ」そんなことが体験できるには、私が『わたし』の力を抜くことが大切だった!
「そうだ!彼女達を心から頼ることが、彼女達の成長に繋がるんだ」

今日の打ち合わせでの気づき。
それまで躍起になって入っていた肩の力がふっと抜けた瞬間。

どんな『場』に育っていくのか。
私も彼女達と一緒に成長していきたいなぁ。
経験を力に変える!これから始まる!を楽しもう♪

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