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ヒデ(HIDE.A)
2024年8月5日 08:42
びっくりした。 トイレに行こうと思って上半身を起こしたところ、体右側の余りの痛みにバランスを崩してしまった。(これはよくある。)すかさず右手をついて体を支えた。つもりだった。 しかし右手と右腕は、エナジーゼリーで満たされたバスタブの中をかき回すような感覚を味わっただけで、どこにも着地しなかった。 後は何が起こったかよくわからないのだが、布団のそばに置いてあったテーブルをなぎ倒しながら体が
2023年11月6日 05:32
「涙を流し祈る君に俺は一体何をしてあげられる?そうさ、何もしてあげられない。何も。」 いやまぁ、ラブソングでも何でもないんだけれども。詳しくは後に譲るとして…。 リハビリ病院回復期病棟退院まで約1ヵ月を切った頃のことだ。自分を担当してくれる3名の療法士の方々は、さらに(それまでと比べても)「物分かりの良い人たち」になっていた。 なんというか、自分のことを、「◯び太くんを温かい眼差しで見守る
2023年9月8日 20:28
脳の「橋」と言う部位から突然出血し、約3週間の急性期救命救急病棟での入院生活を経て、リハビリ病院に転院してから約5ヶ月の月日が過ぎようとしていた。 ちなみに「橋」は「きょう」と読む。脳幹に位置し、「生命活動の全てを司る。」と言われている。出血をしてしまった場合、残念ながら亡くなる方が多い。助かったとしても重篤な病態になる場合がほとんどの中、自分は奇跡的に右半身の感覚麻痺と痛み、複視、眼振、右耳
2022年7月10日 21:22
お年を召した多くの方々が、車椅子に乗り壁際に1列に整列をしている様は壮観だ。キラリと光る車いすの金属部分と、虚空を見つめるかのような(実は眠いだけかもしれないが) 視線が相まって、実に厳しい人生を乗り越えてきた人々の集まりのようなオーラを放っている。 そんな人たちの中でまだ若造の自分は、聞こえるか聞こえないか位の声で「おはようございまーす。」と挨拶をしながら、列の末尾に並ぶ。こうして毎日7:
2022年5月30日 11:57
突然だが、今回のタイトルにあるような名前のついた冊子やパンフレットは無い。リハビリ病院に転院してまもなく、自分なりに一生懸命探してみた。ナースステーションのスタッフや介護福祉士の人たちに「感覚障害の人のための、生活の手引書みたいなものはありますかね?」「右半身か左半身どちらかの感覚が麻痺してしまった、ちょうど僕みたいな患者が生活する上で気をつけた方が良いことなどをすまとめたものは何かないですか?
2021年12月1日 10:15
初めて自分の足で立つ事(正確には立たせてもらうこと)ができるようになって以来、次の目標は「できるだけ正しいフォームで歩くこと」になった。しかし、「這えば立て、立てば歩め」とはいかず、2つの大きなステップが自分の前に立ちはだかった。1つは座ること。もう一つは長時間バランスをとって立ち続けること。 同じ高さの椅子に繰り返して座る練習は比較的容易だった。しかし、実生活に即した様々な高さの椅子から立ち上が