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4月の入学式こそ日本の文化🌸

日本全国の学校で入学式が行なわれていますね。

桜の木の下で初々しい学生たちが写真を撮る光景などを見ると、いかにも季節の風物詩といった感じです。

でも近年、「9月入学」を推進しようとする動きが強まっています。

「欧米は秋入学が主流だから」だそうです。9月入学にすると、留学したり海外からの受け入れが容易になるんだと…。

またかよ…。

海外に進学する人や日本に来る外国人のために、100年以上続いた日本の根本制度を変えるって…。

大半の日本人は国内で進学し、国内で就職するんです。4月入学が世界の少数派だからって変える必要はないと思います。

上の写真は文部科学省が発表している9月入学のデメリットです。

日本社会すべての土台になっている4月の新年度スタートを変えることは、その上に乗っかっているものすべてが影響を受けるということです。

「大激震」です。

そして、この議論の中で忘れられている観点があります!

それは、「日本の文化」が「四季の移り変わりと密接に関わっている」ということです。

「欧米は秋入学が主流」と言われますが、「季節の変化の少ないヨーロッパ」と、「四季の変化とともに進んでいく日本」を一緒に考えてはいけない。

食べ物と同じく行事にも「四季折々の旬」があります。「節分」と言ってもいい。

それに従って「年中行事」や「祭」もある。日本はそうやって「日本」であり続けたのです。

その大元になるのが「4月を年度のスタートとする」ことなのです。

冬の終わりに「卒業」という別れ、春の始まりに「入学(入社)」という出会いを迎えるのが日本の文化です。

制度上のメリット、デメリットだけではなく、「季節の風物詩」「風情」といった、「合理主義では軽視されるもの」も大切にしないといけないのです。

というか、そういうのを大切にしてきたのが日本人だったはず。

「情緒」とか「風情」とかを日本人が感じられなくなったら、どこの国の人たちが感じられるというのか。(差別的に言うのではなく、風土のもとに培われた性質ということです)

「4月入学が世界の少数派」だからこそ、日本は守るべきなんです!

海外に進学する人だって、3月に卒業してから、半年準備して9月入学すればいいだけです。

日本の伝統を壊すための後付の理由としか思えない。

12月31日と1月1日が全く別々の意味を持つのと同じように、3月31日と4月1日も全く違いますよね。

年度替わりで、心の状態も変わります。「心機一転」というフレッシュな変化を生むのです。

しかもそれが「季節」と強く結びついていると考えれば、軽く「9月にすればいい」なんて言えないはずなんです。

文部科学省の発表のように、制度上のデメリットももちろん大きいです。

でもそれ以上に「日本文化」としての「4月入学」を大切にしないといけないのでは。

「日本が日本であり続けること」

そのために、日本人は日本の伝統や文化を、歴史の授業の中でしっかりと学ばないといけない。

9月入学の議論を聞くたびにそう強く感じます。


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