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『これからのマネジャーの教科書 』を読んで。

この前グロービスに行ったときにもらった本。
早速読んでみた。

3年前(2016年7月)に発刊された本だけど、マネージャーのこれからを今でもしっかり押さえている本だと思う。

期待を超えるマネージャーとそうでないマネージャーの違いは何か?の問いについて、本書では以下の通り定義している。

「期待を超えるマネージャーの定義」
組織のしがらみの中においても、環境の変化に合わせ、自己を変革し続けながら、組織として周囲の期待以上の成果を上げ続ける人

自分自身もミドルマネージャーとして組織のしがらみの中で試行錯誤をしているけど、同じ社内のミドルマネージャーでこの定義に当てはまる人ってあまりいないと思う。
見れていないだけかもしれないけど、見ようとしないとわからないのってホントにその定義なの?と思ってしまう。

さらに上記の定義を分解すると、以下のように解説されている。

◎必要な3つの力
「スキル(組織で成果を出す力)」
「ウェイ(仕事に対する想いの力)」
「ギャップ(周囲との考えの違いを乗り越える力)」

まずは成果(腕っぷし)を上げるスキルを持っていること。
実務のベースレベルが高く、独力でも成果を上げることができる、というのは大前提だと思う。

そして仕事への想い。これが意外と持っていない人が多い。
この想いというのはどこに帰属しているのか?という議論はある。
例えば「誰かのため」なのか「会社のため」なのか「事業のため」なのか、など何に対して想いを持っているかは人それぞれだと思う。

個人的な話をすると、私は子供が生まれた30歳の時から仕事に対する考え方が変わったと思う。
これまでも仕事人間であることは変わりはなかったけど、子供が生まれてからは「家族のため」に働く、という確固たる意志が出来た。

それから毎日アップデートされる子供の姿を見るたび、
「俺も負けてられないなぁ」と感化され、最後まで諦めない・飽くなき自学の姿勢を持ち続けようと決めた。

最後に「周囲との考えの違いを乗り越える力」
これは自分もまだまだ不足している。最終到達点に最短距離で行くことがベストではあるけど、組織は自分1人ではなく様々な価値観やスキルを持った集団だから、トップダウンだけでは組織は疲弊し、壊れてしまう。
メンバーの感情や業績のバランスを取りながら、足元ではゆっくり進めながら中長期的な視点では最短距離を走る設計をしなければならない。

場合によっては迎合したり、妥協することがあるかもしれないが、それは自分が望む最終到達点に行きつくための「手段」だと考えれば腹も立たなくなってくる。(まぁ実際その時はめちゃくちゃ腹が立つけど笑)

本を読んで振り返ることで、今まで強行突破型だった自分のスタイルが、組織で物事を進めるには両立・適応型に知らずうちに変わっていたなぁとも感じた。

自分が大切にしていることは「公明正大」「誠実であること」
そして「誰かの役に立つ仕事をし続けること」だから、その自分の軸が活かせる仕事として興味がある「マーケティング」「Webコンサルティング」を行っている。

5年後はどんな仕事をしているかわからないけど、自分が大切にしていることを生業としていきたい。

おわり。

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