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ロンドンでプログラマーしつつかれこれ十数年経ちました。現在は https://ens.domains でエンジニアとして働く傍 http://kickback.events というスタートアップを運営中です。将来は日本で妻とヨガセンターを開くのが夢です。

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  • ロンドン起業日記

最近の記事

もしDAO立ち上げに4回関わった人がDAO本を書いたら

昨日著名Web2起業家のけんすうさんと言う方をゲストに招いた「スペシャルゲストけんすうさん!!-DAOでサービスを創る-」というツイッタースペースがあったので楽しんで聴いていました。 ただ話を聴いていて、基本的にあまりDAOについての情報が(特に日本語では)あんまりないのかなと思いました。特にDAOに参加しただけでなく、自分で立ち上げた一次情報が圧倒的に少ないようです。そこで2016年のTheDAOに参加しただけではなく、今までDAOの立ち上げに4回携わったことのある私の一

    • 話題のNFTを簡単に無料で作成できるnifty.ink

      Noteの中の方がNFTにトライされていたので反応記事を書いてみました。 ビープルというアーティストが75億円でNFTを売ったことなどもあり、暗号通貨と全然関係ない人が色々NFTに関してつぶやいているを見ると、NFT発行ブロックチェーンであるイーサリアムにかれこれ5年ほど関わっている身としては嬉しいものです。ちなみに私はEthereum Name Serviceというインターネットドメインの暗号通貨版(そしてENSもNFT!)で開発チームの一員として過ごしつつ、色々自分でサ

      • Devcon5xBounties Network で英語を生かしつつ暗号通貨でお小遣い稼ぎのおすすめ

        ブロックチェーン界でのもっとも大規模なイベントであるDevcon5が大阪で開催されるまでいよいよ残り一ヶ月を切りました。みなさんチケットゲットしました?それともICO並みの人気のチケット取り損ねちゃったでしょうか?いずれにせよDevcon開催中は周辺で多くの関連イベントが開催されるのでチケットの有無に関わらず大阪に集結する価値は非常にあります。私が関わっている大阪ブロックチェーンウィークカレンダー(OBW)でもすでに30近いイベントが掲載されています。 我々のところには「イ

        • DevCon5に備える(その2:DevCon5の傾向と対策)。

          前回は過去3回DevConに行った経験から以下の傾向を分析しました。その中でも個人的に特に注目しているのが以下の三点です。 - ICO, NFT, Defi,と一年でトレンドは結構変わってくる。 - 日本人のDevcon発表者は1〜2人といった程度 - 前回はチケット入手できなかったけど会場地まで来た人多数。 それを元に今年のDevCon5の傾向と対策を練っていきたいと思います。 テクノロジートレンドMakerDAOの独り勝ちとDefi推しは秋まで持つとは思いますが、そ

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          11本

        記事

          Ethereum DevCon5に備える(その1:DevCon の歴史を振り返る)。

          ついにDevCon5の大阪開催が決まりましたね。日本(そして大阪)のブロックチェーン各位の皆さんおめでとうございます。今年はラグビーW杯、翌年をオリンピックに控えてインバウンドのおもてなし体制は国を挙げて万全だとは思いますが、これまでに私が参加した過去3回のDevConを振り返ってみることで今年のDevConに備えたいと思います。 まずは自己紹介現在イギリスでかれこれ15年ほど在住しているソフトウェアエンジニアです。 もともとは金融機関でデータベース管理の仕事をしていたので

          Ethereum DevCon5に備える(その1:DevCon の歴史を振り返る)。

          #ETHDenverでウォレット技術のトレンドシフトの兆候

          (これは私が英文で公開した「Trend shift of wallet technology at #ETHDenver」の和訳です) Dai, xDai とクロスチェーンDappの台頭Austin Griffith が作った “BuffiDai”と呼ばれるxDai (MakerDAOのステーブルコインDaiを基軸通貨とするProof Of Authority ネットワーク上の通貨)ベースのコミュニティ通貨がハッカソン開催中に食事の決済などに全面的に使われていました。会場に

          #ETHDenverでウォレット技術のトレンドシフトの兆候

          第9章: 第4週 (7/28)

          いよいよプログラミング これまでの3週間は毎日のようにミーティングだったのですが、今週から腰を据えてサイトのリデザインに取り組むことにしました。 ようやくプログラミングができて楽しい反面「本当にデザインを変更したら他の人が使うようになるんだろうか?」という疑問は常に頭をよぎります。 あと二人の人たちから「コースのコンテンツを検索する機能と、オンラインコースを集団学習するための機能を提供しようとしているようだけれどそれって別々の問題じゃないの?」と指摘を受けました。 自分

          第9章: 第4週 (7/28)

          第 8 章: 第 3 週 (7/21)

          助成金の申請 「今週こそは新しいデザインを固めよう」と意気込んでいたのですが、月曜日の各チームごとの進捗状況発表会でみな「ほとんど助成金の申請書書いてました」と口を揃えていっていたので私も慌てて申請フォームの作成に追われることとなりました。 私は今まで資金集めとかに無頓着だったのですが、話を聞いてみると最初の投資を受けるのが一番難しいけれど、「すでに他の人が投資している」という実績があると、それが呼び水になった他の投資家を引きつけやすいそうです。助成金のプログラムによって

          第 8 章: 第 3 週 (7/21)

          第7章: 第 2 週 (7/15)

          創業者の打ち明け話 月曜日のお昼はFounders Confidentialというタイトルで国内の著名な起業家を招いてのランチです。"Confidential(極秘)"という名前のタイトルどおり、かなりざっくばらんに内情を教えてくれるので詳しいことは書くことが出来ません。しかしながら今回のゲストは私がそもそもスタートアップに興味を持つきっかけになったZOPAの人だったので感激もひとしおでした。 初めてのユーザビリティ(使い勝手)テスト BGVを始める前のBenkyo

          第7章: 第 2 週 (7/15)

          第6章 第 1 週 (7/7)

          第1週 (7/7) いよいよBGV(Bethnal Green Venture)での3ヶ月のプログラムが始まりました。 (初日から自己紹介がてらのプレゼン) 10チームの仲間達 まず初日の11時くらいから軽いイントロダクションのあといきなり各チームのビジネスモデルについての発表がありました。 みんなの発表を聞いていると各チーム構成、ターゲットマーケット、そして進捗具合もまちまちなのがわかります。 大学の同級生で、前年の卒論のテーマとして取り組んでいるチームもあれば、

          第6章 第 1 週 (7/7)

          第5章: 第 0 週 (6/29)

          第0週 (6/29)なんとかアクセラレータープログラムにうかりましたが、それはゴールではなくあくまでスタートポイントです。 BGVでの主な行事には以下があります - 週1度、著名な起業家をゲストに招いて食事会(Founder Confidential) - オフィスアワー(海外の大学とかでよく使われる名称ですが、定期的な個人面談です) - ビジネスピッチの練習、会計などのサポート - 製品開発やPRなどのワークショップ メンターの中にはTwitterの元リードデベロパー

          第5章: 第 0 週 (6/29)

          第 4 章: シードアクセラレータープログラムに受かるまで

          BenkyoPlayer.comをオープンした直後から、以前申し込んだシードアクセラレーターへの参加を意識するようになりました。 やはり週末や平日の夜にまとまったプログラミングをする時間はあまりないですし、一緒に作った同僚のオリバーとも、仕事中におおっぴらにBenkyo Playerの話もしづらいですし。なにより最近私ばっかりコミット(ソフトウェアのソースコードをバージョン管理システムに保存すること)して、オリバーのコミットがあまりないので、まとまった時間がほしいと思っていた

          第 4 章: シードアクセラレータープログラムに受かるまで

          第 3 章 : スタートアップが出来るまで

          最初の起業が失敗に終わり、New Bambooで働き始め、早くも4年が経過しました。 働き始めた当時はプログラミング初心者をようやく抜けかけた程度でしたが、4年もたつと会社でもかなりのベテランになってきました。 2006年当時は参加してもチンプンカンプンだったLondon Ruby User Groupで逆に発表する機会をもったり、日本のカンファレンスで発表するチャンスも得たりと、エンジニアとしても少し成長したのではと思っていた頃です。 会社は90%以上がエンジニアで構成

          第 3 章 : スタートアップが出来るまで

          第2章: スタートアップに必要なスキルを習得する まで

          スタートアップに必要なスキルを習得するまで さあシードアクセラレーターについての知識が身に付いたところでいよいよ起業です、といいたいところですが、起業する前に色々な下準備が必要ですよね。実は私が今回起業に挑戦したのは2度目です。1度目は本当に何も分からないところからスタートし、すぐに頓挫してしまいました。起業、というよりも、起業の助走の状態でつまずいたという感じでしょうか。 そこで今回のシードアクセラレーターに挑戦する前の話から始めましょう。話は2005年までさかのぼりま

          第2章: スタートアップに必要なスキルを習得する まで

          第1章:シードアクセラレータープログラムとは

          シードアクセラレータープログラム 本書を読まれている皆さんであればすでにご自分のビジネスアイデアが1つや2つはすでにお持ちかもしれません。 あなたはそのアイデアを実現するためにどうしていますか? ほとんどの方は会社の仕事のかたわら、終業後の時間や週末を利用して市場調査や実際にプロトタイプづくりなどに励んでいると思います。 中にはその状態で人気ビジネスを立ち上げ、投資家から引っ張りだこな人もいるかもしれません。 しかしながら本業の傍らでは時間が限られてしまうため、なん

          第1章:シードアクセラレータープログラムとは

          はじめに

          本書は、イギリス在住の日本人プログラマである私が、3ヶ月間のシードアクセラレータープログラムに参加した際の体験記です。 「シードアクセラレーター」という言葉になじみのある方はまだ少ないかもしれません。数パーセントの株式と引き換えに、比較的小規模(100〜200万円)の投資を受けるプログラムです。しかしながらシードアクセラレーターの肝は投資以外にあります。同じように投資を受けたばかりの若い会社を同じ場所に、同じ期間集め、様々な起業に関するレクチャーや、各業界の専門家を呼んでき

          はじめに