第5章: 第 0 週 (6/29)

第0週 (6/29)

なんとかアクセラレータープログラムにうかりましたが、それはゴールではなくあくまでスタートポイントです。

BGVでの主な行事には以下があります

- 週1度、著名な起業家をゲストに招いて食事会(Founder Confidential)
- オフィスアワー(海外の大学とかでよく使われる名称ですが、定期的な個人面談です)
- ビジネスピッチの練習、会計などのサポート
- 製品開発やPRなどのワークショップ

メンターの中にはTwitterの元リードデベロパーやgov.uk(政府のサイト。今までばらばらだった政府系のサイトを一元管理するとともに、Ruby on Rails、GitHub、アジャイル、といったソフトウェア開発における先進的なツールや手法を積極的に取り入れていることでも有名)のプロダクトマネジャーなどがいて話をきけるのが楽しみです。

そしてプログラムの最後には投資家を招いてのデモになります。

BGVのプログラムが始まるのは来週からですが、その準備段階としてやっておいたことを書いておきます。

Business Model Canvas

先週からUdacityの「How to build a startup」というオンラインコースを始めました。

これは'Startup Owners Manual'という本の作者で有名なSteve Blankが主催するオンラインコースです。

Benkyo Playerにとって、オンラインコースを受講することは市場調査の一環でもあるのですが、このコースは起業を始める人たち全てにとって参考になるコースです。

このコースの最初の方にBusiness Model Canvasというフレームワークが出てきます。

以下の9つの項目を記入するのですが、記入した段階ではあくまで Hypothesis(仮説)。これをFact(事実)にかえるために、実際に建物の外に出て(Get out of the building!!)、潜在顧客やパートナー、ライバルにも実際にあって話をしながら毎週のように中身を修正していくものです。

Value Proposition
Customer Relationship
Customer Segments
Channels
Key Activities
Key Resources
Key Partners
Cost Structure
Revenue Streams

ということでBenkyo PlayerのBusiness Model Canvasを作ってみました。

[Business Model Canvas]

たくさん記入する項目があるのですが、もっとも重要なのは自分が提供するサービスの価値にあたるValue Propositionと対象マーケットの顧客を記入するCustomer Segmentsです。

Value Proposition に関しては「検索時間の短縮」、Customer Segmentsに関しては「生徒」「先生」「出版社や放送局」と記入しておきました。

来週BGVのプログラムが始まったら他の参加チームの人たちと一緒に勉強会をしようといっています。 Benkyo PlayerのテストケースとしつつBusiness Model Canvasがどのように変化してくか楽しみです。

オンラインコースのオフ会

Benkyo Playerのターゲット層はMOOC(Massively Open Online Courses)を受講している人たちです。MOOCで一番有名なのはCourseraで、昨年サービスを開始してからたった1年半たらずで400万人のユーザー数、提携大学も200以上を超えているという怪物オンラインコースです。

オンラインコースは通常一人で勉強するものですが、1人だと挫折しやすいのでみんなで一緒に勉強したいという需要が高く、勉強会についての告知がMeetup.orgというイベントサイトにたくさんあります。

実はロンドンはスタンフォード、ニューヨークについでMeetup.orgに参加しているCouseraミートアップの参加者が多い(600人ぐらい)町です。 なのでロンドンだけでも10以上の違うコースのミートアップがあるので、私としては非常に潜在顧客リサーチがしやすい状態です。

Steve BlankのGet out of the buildingを実践するために早速ミートアップに参加してきたのでそのときの様子を箇条書きにします。

- 受講コースは「Startup Engineering」。8週間のコースでスタートアップをするのに必要なビジネスの勉強と、アプリなどをつくるのに必要な技術的スキルを同時に学習できるコース
- 参加者は8人。エンジニアが本職の人は3人、大学でITを先攻した人が2人、デザイナー1人、その他2人
- 自分のスタートアップのアイデアがある人が3人いたので、その人たちが2分間のクイックピッチ、その後2分間のQ&A+フィードバック
- ミートアップの後はパブで雑談。

私がBenkyo Playerについて発表をしたときは以下のような質問がありました。私の返答も載せときます。

- 字幕を抜き取ったり、ビデオをCoursera以外のサイトに表示するのって権利侵害じゃない? -> 今までコースインストラクターの先生2人にTwitter, Facebook上で報告したところ「ありがとう」と感謝されたので大丈夫そう。でもそのうちCourseraの運営社に提携の話とかしたい
- ビジネスモデルは? -> まだ確固としたものはないけどフリーミニアムとかコースプラットフォームへのインテグレーションとかを考えてます。
- どうやってサブタイトルとったの -> コースからダウンロードしました。

Meetupの間は「あのサイト自分でつくったの?すごいね」といろいろほめてもらったんですが、パブでよくよく話を聞くとあんまり機能を理解してなかったみたいでした。特に聴講中のビデオのノートをとる機能があるのですが、サインインをしないと使用できないのでほとんどの人が存在に気づいていませんでした。

パブでの雑談中に「オンラインコースを勉強する上でどういうものがあったら良い?と聞いたところ、以下のような反応がありました」

- Evernoteというツールをつかって聴講したコースのノートを取っているけれど、気になる部分のスクリーンショットを自分で撮ったりしているので、それを自動的にEvernoteに取り込んでくれるようなプラグインがあったら良い。
- コースによってはわざわざビデオ見る必要ないのでオーディオだけを抜き取ったものとかあるとiPhoneやタブレットにインポートする時にファイルサイズがかさばらなくて良いかも
- 複数のコースを聴講している時に宿題の締切を常に覚えておくのがめんどくさい。特にコースのほとんどがアメリカ時間を前提にしているので、自分のタイムゾーンに変換してくれるとなお良い。
コースはプラットフォームで見たり、デバイスで見たりするけれど、AmazonのKindleみたいにデバイスを超えてどこまでみたかを覚えていてくれるものがあると良い。

引っ越しの準備

引っ越しといっても特にものはなかったのですが現在の職場から使われていないモニターを2つゲットできたので昼休みに新しいオフィスに設置しにいきました。 ラップトップスタンドとかキーボードの備品も交渉したら、ラップトップスタンドは同僚のだったので餞別としてもらいました。

首位死守

会社の引き継ぎはたった2週間の退社告知だったにもかかわらず、現在関わっていたプロジェクトの進捗がスムーズにいっていたおかげもあって、比較的スムーズにすみました。

サッカー(5人制のフットサルですが)リーグも、今期最後の試合があり、結構相手が弱かったのもあり8-1で勝利しました。私は通常センターバックでゴールキーパーとほぼ二人で守備を形成しています。今回は前半で5-0だったので最後に私に花を持たせようと前線にへばりついていたら逆に守備ががたがたになって1失点したあげく、私はゴールを割れなかったのが心残りです。

卓球の方ですが、火曜日に一度私の宿敵であるマークに負けて2位に転落してしまいました。しかしながら彼は水~金の間は休暇で会社に来ていなかったのでその間に1位に返り咲きました。

最終日は会社の同僚がなんとか私を1位の座から引き摺り落そうと次から次へと挑戦してきたので、数えていたら最終的に11人と対戦してました。ほとんど仕事しなくてごめんなさい。

最終日のランクでついに1位に。ちなみに私の顔の左にある印がその日に倒した相手の数を刻んだものです


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