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コラム集2

171
コラム徒然
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2019年10月の記事一覧

文化と税金

文化の名前のもとに税金を使う時、税金を使える文化をメインカルチャー、税金を使えない文化をサブカルチャーといい、王国ではそのメインとサブの区別は厳密だが共和国にはカルチャーしかなくメインとサブの区別がない。
表現の不自由展というのは共和国の論理で王国で催したので王国の論理ではサブカルチャーなので税金など使えないのだが共和国の論理ではカルチャーなので税金をよこせと言っている。
映画というのはメインカル

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空の青さを知る人よ

※この文章は映画をご覧になってからお読み頂くことをお薦めします。

映画を鑑賞してそのものを堪能するために事前に調べた方が楽しめる作品と全く何も知らずに観た方が楽しめる作品とがあり、空の青さを知る人よは全く何も知らずに観た方が楽しめる作品でした。
若山詩音がベースに合わせてガンダーラのロックバージョンを歌います。
吉沢亮が空の青さを知る人よをギターに合わせて歌います。
あいみょんの歌が甘酸っぱいス

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漢文と現代中国語

わしは漢文を理解したので英語も理解する事ができた。福沢諭吉がそういう人だったと後で知った。
漢文教育が失敗したのはそうだが、日本の史料を読むのに漢文の素養を必要とする。漢文教育不要論というのは時々出るが、教養の底の浅いことである。
漢文と現代中国語は言語が異なるが文字だけが同じものなので現代中国語で漢文教育をすることは中国人が漢文を教えるときでもしない。
まあ多分日本の国語教師の漢文教育の仕方に問

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表現の不自由展主催者たちへ

高村光太郎の智恵子の半生に「美に関する製作は公式の理念や、壮大な民族意識というようなものだけでは決して生れない。そういうものは或は製作の主題となり、或はその動機となることはあっても、その製作が心の底から生れ出て、生きた血を持つに至るには、必ずそこに大きな愛のやりとりがいる。」という一節がある。
よく考えて覚悟をして展覧会を開き、くだらない誹謗中傷や暴力に屈するくらいなら展覧会など開いたりせんでもい

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シティポップ

竹内まりやのPlastic Loveが流行っているらしい。友人から聞いた。
シティポップと言えば、1980年代に高校生だったわしは、高校の放送部で番組を持っていた。テーマ曲は山下達郎の風の回廊(コリドー)だった。
三国ヶ丘にあったレンタルレコード店の常連でレコードを借りまくり、カセットテープに録音して、深夜、テレビの音声をステレオに繋いでMTVをエアチェックしていた。
高校の放送部の番組で校内のリ

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存在の過去形

美空ひばりの新曲というのが発表された。
技術の進歩で亡くなった人の新曲を作ることが出来たということになっている。
仮想現実という言葉があるが、生きて活動していた時期の肉感というものも、ネットなどで既に亡くなった人の表現活動の記録や、高齢になった人間の若い頃の表現などに触れている若い世代というのが居るので、一次体験者ではないその人間たちの中では70年前の音源も1年前の音源も同じように鑑賞してその人間

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99:1

グレタトゥーンベリ氏の脳機能の個性はいわゆる人口の1%の脳機能の個性というものである。
脳機能のメジャーとマイナーの比率はメジャー:マイナー=99:1で、どの国でもこの比率で脳機能のマイナーな個性の人間たちは居るという。
感性も感受性も論理的思考もメジャー脳とマイナー脳はその働きの特徴が異なるといい、マイナー脳の人間たちが描いた絵画や演奏する音楽、スピーチ、文芸作品などはメジャー脳の人間たちの表現

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