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利他的な遺伝子と文化的意伝子。それはいったい、どこから来たの? っていう話です。

自分のなかの利己的な遺伝子と利他的な遺伝子の相克について逡巡している今日このごろ、みなさま、いかがおすごしでしょうか? 

ワクチンを接種し、手指を洗い、マスクを着け、外出を控え、他人と接触しないという行動は、この疫病の蔓延下にあっては、利己的な行動なのか利他的な行動なのか、どっちなんだろうと考える。

たぶん両方なのだろうけどね。。。

今日の聖書の言葉。

イエスは、わたしたちのために、命を捨ててくださいました。そのことによって、わたしたちは愛を知りました。だから、わたしたちも兄弟のために命を捨てるべきです。
ヨハネの手紙一 3:16 新共同訳

進化論者で無神論者のドーキンス博士が提唱した利己的な遺伝子というのはDNAだけでなくミームという文化的意伝子とセットとなって働いているとされている。

意伝子? なんやねんそれ? 誤字やろ? という感じがするんだけれど、これは、ヒト属の間でコミュニケーションを通じて精神的に感染し伝播して行く情報で出来たウイルスのようなものと考えられているんだ。それがミーム。

しかし、今日の聖書の言葉みたいに「他者のために命を捨てる」っていう概念が人類には伝わっているわけだから、自分的には、利己的な遺伝子と利己的なミームだけでは説明がつかないんじゃないかと思っている。

だからつまり、逆を行く利他的な遺伝子と利他的なミームがあるんじゃないの? と言うことになるんだ。

人類の生存戦略を考えた場合には、利己的な遺伝子・ミームよりも、利他的な遺伝子・利他的なミームの方が断然有利に働くんじゃないのかなー、って思う。

よく世界が100人の村だったら、という思考シミュレーションがあるけど、ちょっとやってみよう。

100人が全員、利己的な遺伝子・ミームの持ち主の世界Aがあるとしよう。この世界はみんなが自分の利益のために他人を犠牲にしようとするので、ほんとうに滅ぼし合って、早晩、自滅してしまうと考えられる。

逆に100人が全員、利他的な遺伝子・ミームの持ち主である世界Bがあるとしよう。この世界はみんなが他人の利益のために自分を犠牲にしようとするので、お互いに助け合って、いつまでも存続することになる。

まあ、これは、あくまで思考シミュレーションなので、ほんとうにそうなるかどうかはわからないけれど、感覚的にはBの方が生き残るはずだよなー、って思う。

じゃあ、現状の世界はAとBと、どっちの姿に近いんだろうね? たぶん、AとBが混合している状態、というのが現状の世界なのかもしれない。

それが証拠に、自分の内面を見つめてみると、確かに利己的な自分もいるし、利他的な自分もいる。混合しているのだ。

自分の利益を最優先する自分もいるし、逆に、これは絶対利益にならないよなー、やめたほうがいいよなー、君子危うきに近寄らずって言うじゃん、って思いつつも、ひょろひょろと利他行に進み入って損害を被ってしまう自分もいるし。。。

痛い経験を思うと、後悔していないと言ったら嘘になる。もし別の世界線を歩んでいたら、自分は今頃どうなっていたかなー、って夢想することがあるぐらいだもん。。。

でも、後悔している自分だけではないことも確かなんだ。あれはあれで良かったんだよ。頑張ったじゃん、オレ! って喜んでいる自分がいることもまた確かだ。

そういうことを考えるとやっぱりねー、利己的な遺伝子・ミームと、利他的な遺伝子・ミームが、自分のなかに混合しているとしか思えないんだよね。

じゃあ、利他的な遺伝子・ミームは、いったどこから発生して、どうやって人類のなかに侵入したんだろう?

これはやっぱり超自然的な由来を持つんじゃないのかな、って自分は思うんだ。

自分はクリスチャンなので「神」は神そのものが利他的な構造をしている、と思っている。それが、父と子と聖霊である三位一体の神だ。

「神」は神でありながら神のなかに他者を包含している。神は一つなのに三つでもある、っていうのは、そういうことだよね。

その「神」は、利他的な遺伝子とミームを人類に注射した。その注射の結果がユダヤのベツレヘムの馬小屋の飼葉桶のワラの上に赤ん坊として降り立ったイエスなのだと思う。

そのイエスは、利他的なミームつまり情報で出来た精神感応性のあるウイルスとしての文化的意伝子を、言葉を媒体に人類のなかに拡散させたんだ。

そうだとするならば。。。自分、感染して、発症しちゃってるよなー、としか思えないんだよね。

イエスは、わたしたちのために
命を捨ててくださいました
そのことによって
わたしたちは愛を知りました
だから、わたしたちも兄弟のために
命を捨てるべきです

おっと。不用意にここにミームを貼ってしまいましたね。これを読んだあなたに感染しないかどうか気になります。いや、もちろん、自分は利己的に生きる方を絶対に選ぶと強い意志で決断し続けるならば、感染は免れることができますが。。。どうぞお大事に。。。

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