さて、あと数日?数時間?で未確認飛行物体に関する公的情報が公開されるわけなんだが。。。
思い悩む、ってほど深刻ではないんだけれど、ちょっとコレどうなるんだろう、ってドキドキしている、って言うか、気になってることがある。
その気になり具合というのが、明日か、1週間後か、延びても今月中には結果がわかる、みたいな感じ。
まあ、どんなに心配しても、どうにもなるものではないんだけどさ。。。
今日の聖書の言葉。
だから、明日のことまで思い悩むな。明日のことは明日自らが思い悩む。その日の苦労は、その日だけで十分である。
マタイによる福音書 6:34 新共同訳
アメリカの前大統領は Twitter による発言でもって社会を二分したのはご存じの通り。
なんだけど、その11月の選挙結果と1月の政権移行までのあいだのエアーポケットみたいな12月にスゴイ置き土産を残して行ったんだ。
米情報機関のUFO情報、180日以内に議会提出を要求
【CNN】 米国のトランプ大統領の署名で新型コロナウイルス追加経済対策法案が成立した昨年12月下旬。実はこの時から、未確認飛行物体 (UFO) に関して米情報機関が知っている内容を180日以内に議会に提出するよう求めるカウントダウンが始まった。
国家情報長官と国防長官は、およそ半年以内に「未確認航空現象」に関する非機密扱いの報告書を連邦議会の情報軍事委員会に提出する必要がある。
この条項は、今回の予算案に含まれる2021年度情報機関授権法の「委員会コメント」に盛り込まれていた。
上院情報委員会の指示書によると、報告書には、UFOデータに関する詳細な分析や、海軍情報部、未確認航空現象作業部会、米連邦捜査局 (FBI) が収集した情報を含める必要がある。
で、180日の期限がいよいよ近づいている、というワケ。
そういう流れがあってかどうか、このところ米軍が「未確認航空現象」の記録映像を小出しに世界に流していて、NHKの朝のニュースでよく目にするようになった。
これって、一般市民がホームビデオや iPhone で撮ったものに比べて、戦闘機に搭載のカメラで撮影した軍の公的記録だから、格段に重みがある。
中学時代に月刊誌『UFOと宇宙』を愛読していた自分は、宇宙人の実在が客観的に証拠立てられた場合、人類は思想的・哲学的にどんな影響を受けるのだろう? ということを、つねづね想像していた *¹。
で、それが、ついに、きたかっ(ガタッ)っていう感じだ。
じゃあ、どういうシナリオが今後予想されるのか、ってことは、まあ、心のうちに秘めておくとして。。。
自分が思うに、実は人類は過去にも同じような「衝撃」を体験したことがあったんじゃないだろうか、と考えている。
それは、新大陸の発見だ。
自分たちの目にしているコレが、そして、コレだけが、世界の全部だ、と思い込んでいた「旧世界」の住人たちは、命知らずの冒険家たちの発見により、大西洋の向こう側に「新世界」が存在することを知らされた。
そして、新世界を知れば知るほど驚かされたのは、そこには「高貴な異教徒」たちが住んでいて、高い道徳と秩序ある生活を持っている、ということだった。
オイオイ、ちょっと待ってよ、文字も聖書も持たない彼らが、どうやってそんな高貴な異教徒でいられるのよ? というギモンが当然のことながら生じ。。。
このギモンを追求するなかで、人類に普遍的な「自然法」というものが、より強く意識されるようになり、そして、自然法を生み出す内発的な力としての「理性」が重要視されるようになり、その結果、旧世界の住人たちは、「超自然と信仰」の時代から「自然と理性」の時代へと、大きく世界観を転換させて行くことになる。
その世界観の転換の仕事を遂行しようとしたのが、フランスの百科全書派のひとたちだったんだけど、おもしろいなあ、と思うのは、旧世界の住人と新世界の住人の共通項である「理性」にもとづいて、普遍的な言語である「世界語」を人工的に作り出そうと試みているんだよね!
人工的普遍言語と呼ばれるそれは、理性の働きを記号で表記しようとする企てなんだけれど、それをやるには、人間の理性が活動するとき使ってる「手持ちの駒」が何種類あるかを考えなきゃいけないことになる。
で、理性能力の分析を一手に引き受けて作業したのが、プロシアのインマヌエル・カントの『純粋理性批判』だった。
人工的普遍言語を使って世界を正確に記述したい、というパッションは、巨大なムーブメントとなって、その結果、数学と科学が爆発的に発展し、それはコンピュータを生み出して、いまに至っているわけなんだけど。。。
旧世界と新世界が出会っただけで、これだけ大きな世界観的変化が生じたわけだから、もしこれが「地球人」と「宇宙人」の出会いとなったら、どうなるんだろうね?
まずその出会いで試されるのは、人工的普遍言語としての数学と科学が、地球人と宇宙人のあいだのコミュニケーションツールとして、ちゃんと使えるかどうか、ってことだと思う *²。
しかし、自分的には。。。旧世界と新世界の出会いよりも、地球人と宇宙人の出会いよりも、もっとインパクトのある、人間と神との出会いにおいて、超自然的普遍言語としての「聖書」は、ちゃーんと機能しているよなあ、と感じているので、まあ、いっか。。。って思っちゃってるところがある。
その超自然的普遍言語は、こう言ってる。。。
明日のことまで思い悩むな
明日のことは明日自らが思い悩む
その日の苦労は、その日だけで十分である
まあ、心配しないでおこう。
註)
*1. 宇宙人の実在が客観的に証拠立てられた場合、人類は思想的・哲学的にどんな影響を受けるか、という思考的シミュレーションのひとつとして、アメリカのジェット推進研究所のカール・セーガン博士 (1934-1996) が書いたSF小説『コンタクト』(1985) がある。おもしろいのは、地球人と宇宙人のコンタクトの結果、クリスチャンの信仰にどんな影響があるか、ということも描写しているんだよね。ちなみに、この小説はジュディー・フォスター主演で1997年に映画化されていて、そこでの結論は、「信じることでしか伝えられないものがある」ってことだった。
*2. 人工的普遍言語としての数学と科学は、宇宙人とのコミュニケーションに使えるのか、って話。SF映画『メッセージ』(2016) は、人間と宇宙人のコミュニケーションツールの開発に物理学者が苦労する姿を描いている。エイミー・アダムス演じる主人公は、高度な数学を突破口にして宇宙人とのやりとりに成功するんだけど、時間を超越している宇宙人の言語システムを理解するにつれ、彼女の意識まで時間を超越し始めてしまうんだ。それって、世界観の変容だよね。
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